2019年2月24日日曜日

PSVRといつか見た夢

ここの所殆どスイッチをいれることがなかったPS4。
もう片付けてしまおうかなぁ…とか思っていたんですが、なんだかお金かけた分だけ楽しめてない感じがあって消化不良感があったんですよね。テレビゲームにワクワク感が薄れてしまうのは年齢相応なのか、とか、そもそも似たゲームを遊んでいる知人とのコミュニケーションツールという側面も20年近く前の話・・・とかボンヤリ考えていたんです。
ですが、一人で生きている身上、こういう”昔咲かせた花”であっても”考えなしに捨てるべきではない”と思うところがありまして。

口を開けていれば楽しさや充実感を享受できる時代はとうの昔に終わっている訳です。真綿のように首を絞める不安や虚しさに立ち向かうには、お金や時間を費やしてでも興味の芽を育てていかないと…という焦りもあるのでしょう。あれ程打ち込んでいたのに捨ててしまった幾つもの破片を拾い上げ、一つ一つ泣きながら懸命に磨いてみる。残りの40年、50年の長い道を照らしてくれる光を自分の中になんでもいいから創る。規定した線の1歩2歩オーバーする感じで、少しの無理を挑戦という言葉にすり替えながら意図的に欺き続ける。

・・・
85年に任天堂からファミリーコンピューターが発売されて以来、テレビゲームの進化と共に育っていった世代の自分は、本当に沢山のものを得たものです。ゲームを遊び終わったその先にも絵を描いたり、音楽を聴いたり作ったり演奏したり、プログラミングやゲーム制作に興じてみたり。
そういった宝物に今一度光を当てつつも、目を前に向けると新しい時代の、新しい息吹を感じるガジェットの一つがリリースされていたと。それがPSVRだった、というわけです。

実はPSVRは店頭デモすら触ったことがなく、「解像度が低い」「酔う」「市場が盛り上がっていない」等のネガティブ情報が大勢を締めていましたので、購入にあたって必要な数万円のコストがその後の数年でペイ出来るかが不透明だったんですよね。

ですが、ハードルが下がった状態で実際に幾つかのタイトルに触ってみた結果、考え方が180度変わりました。というか540度変わりました。

コレ、本当に凄いですね。

初めてiPhoneを触ったときの隔世感、質の良いオーディオコンポーネントが空気を一変させた時の感動、そしてテレビゲームに初めて触れたときのあの感じ。
昔感じたインパクトの大きかった色々な出来事に肩を並べる、自分の中のちょっとした事件でした。

確かに解像度感はHDや4Kと比較すると大きく劣るものではあるのですが、「ゲームの中に入れる」んですよね。

ACE COMBAT7

恐らく動画だと「360度見渡せるんだねぇ」といった感じしか伝わらないと思います。ですが一つ断言できることとがあります。

「動画ではVRの凄さが1%も伝わってない」

こればかりは実際に遊んでもらわないと絶対に伝わらないのですが、1280×720の動画を見る事とは根本的且つ次元が異なります。言葉での表現も難しいのですが、「テレビの前でゲームを遊ぶ」の次元から、「ゲームの中に入って体験する」の次元にかなり踏み込んでいる、と言えば伝わりますでしょうか。

とにかく最初に遊んだACE COMBAT7と、WipeOutではそのあまりにも強烈なインパクトから開いた口が塞がらない状態が続いたのでした。

突飛な予想ではあるかもしれませんが、(HMDがゲームの枠を超えて世間一般に受け入れられるのであれば、ですが)今後以下ようなことが起こるように感じます。

・YoutubeのVR版が登場
・TVモニターが徐々に役目を縮小(テレビゲームの終焉)
・HMDからAR、MRへの進化
・生活や仕事への介入

うーん、あとは何だろうね。

・・・
で、せっかくなので幾つかのVRに対応したタイトルを触ってみました。

wipeout omega collection
 →反重力レーシングゲーム。F-Zeroとマリオカートを合体させたようなタイトルで完成度はかなりのもの。コンテンツの一部はPS3でも発売されていましたが、その全てプラスアルファがVR化されており、夢がかなった感が凄く、とにかくアツいです。お気に入りの一本。


Rez Infinite
 →おなじみの3Dシューティングゲーム。タイトルの大半がドリームキャスト版の焼き直しですが、宙に浮かんでいる感がなかなか秀逸。新しく作られたArea Xはかなり凄い表現が連続してくれるのですが、プレイ時間が15分位とボリューム感が大幅に欠けているのが残念か。


Farpoint
 →一人称視点のガンシューティングゲーム。酔いました。どうも地面をガシガシ走るタイプのタイトルは自分の三半規管には厳しいらしい。多分VR上級者向けの様な気がするので、VRにもう少し体が慣れてきたら遊び込んでみようと思います。


DirtRally
 →レーシングゲーム。日本では発売されていないタイトルですが、ソフトウェアは海外版でも日本のPS4で遊ぶことが出来ます。ただしVRモードは追加コンテンツですので、以下の流れで遊べるようになります。
・PS networkにで海外アカウントを作成
・Amazon等で海外用プリペイドコードを購入
・海外アカウントで追加コンテンツの購入
実際にラリーカーに乗り込んだ感じになりますので、シンクロ感が半端ではないです。かなり楽しくなります。


グランツーリスモSPORT
 →レーシングゲーム。まだほとんど遊び込めていませんが、グラフィックへの気合の入れ方から創り手の車への愛がビンビン伝わってきます。基本的にラリー等のグラベルが好きな自分には、ターマックが少々苦手なこともあり、じっくり腰を据えて遊んで見る必要あり。


VR World
 →ヘッドマウントディスプレイのおまけで付いてきたタイトル。デモンストレーション的な意味合いが強い5つのゲームで構成されていますが、どれも直感的に遊ぶことが出来るので、友人等が訪ねてきた時に遊んでもらうには良いのかもしれません。"例のサメ"のインパクトが凄いですよ。