2021年12月14日火曜日

東丹沢・経ヶ岳~仏果山~高取山(難易度:★★☆☆☆)

自分をこれ程までに責め立てるような晴天があって良いものか。

歩かないことへの違和感がこうも酷くては登らざるを得ない。しかしながら翌日の仕事を見据えつつもどこか新しいルートを辿りたい、と思い立ち今回は東丹沢を歩いてみました。

3つのピークを超えて宮ヶ瀬ダムを目指します

東丹沢はよく歩いている塔ノ岳界隈から東方に位置しており、本厚木からバスでアクセスするエリアになります。

6:30 本厚木駅

やはり丹沢の人気エリアの拠点駅は伊勢原、秦野、渋沢界隈だからなのか、本厚木では自分以外ザックを背負っている輩がいなかった…。あまり人気のないルートなんだろうか?

7:20 半僧坊BS

40~50分程度で登山口近くのバス停に到着。ここから来た道を少し引き返す形でスタートポイントにアクセス。

7:30 登山口

14:00には下山を完了するルートでありながら3つのピークを踏んで大きな人工建造物に辿り着くコースというスケジュールですが、高取山前後は熊出没ポイントがあるとの情報があったため、ザックの奥に仕舞い込んでいた熊ベルを(いつ以来だろう…?)装備。

とても静かなスタート。

スタートしてから15分ほどの沢沿いは陰気の漂うルートなのですが、以降は持ち直して良く整備された土がフカフカな道に変化。この日は陽の射し方が絶妙で、山全体から包容感を感じることができました。



道に難しいところは一切ありません

そこから少し登ってゆくと1つ目のピークに到着。



8:59 経ヶ岳

山頂には自分以外にアマチュア無線に興じる好々爺が一人。聞き耳を立てると別のピークのお仲間と通信されているようでした。山頂からカメラに興じる人は多いですが、こういう趣向に興じるのも有りなのかもしれません。

ピークから少し下ると道の真ん中に鎮座するご立派様が…。

経石

ルートの両側が切れているのに微妙なバランスで居座っているのですが、どういった地形変動でここまで持ち上がってきたのか全くの謎。

そこから一旦車道まで下げます。

9:20 半原越、からのラウンド2.

太陽が出てくれて気温も少しだけ上がってくれたこともあり、この頃には大分体が徐々に温まってきました。

リッチランド看板の先に目をやると崖w

今回のルートの中で最も不可解な道標。無くても良いのでは?

10:00 革籠石山

事前に地図を見た際にはこのピークは確認してませんでしたが、ピークはピーク。実は今回のルートは4座縦走だったようです。4座縦走…、響きだけは一人前でありますよ。



大山と丹沢表尾根から蛭ヶ岳の山座同定

一番左手のピークが大山、そこから二ノ塔、三ノ塔、行者ヶ岳、新大日、塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳、と表尾根と丹沢主脈を一望できるポイントが有りました。大山ってサクッと登れるイメージだったのですが、こうしてみるとなかなか立派な山容。大昔の信仰の対象ってのも解る気がする。

悠久の時を超えて行く山々と、そこから身を捩るように変わらないもの(山、神仏、教義)に縋り朽ちる人間の姿がどうにも対照的。

山頂直下の鎖場

手がかりというより目印的な鎖場。無くても問題なく登れます。

10:59 仏果山山頂

地蔵に手を合わせつつ飯を食う。

ふと目を前にやると随分と立派な展望台があるじゃないですか。

まぁ、登るよね

展望良し。宮ヶ瀬湖と厚木市街が一望。

そこから次のピークである高取山を目指してまた歩いていきます。

紅葉は終わってしまっていましたが、落ち葉をサクサク踏みながら進むことにえらく癒やされる中年オッサンの正午。

12:15 高取山山頂

こちらにも先程と同様の展望台が有りました。まぁ(2回目は、、、)登らなくて良いか。

そして小休止後にぼちぼち進むと…


ほほぅ…、コレは良いではないか。

今回のルートで最も眺望の良かったご褒美ポイントがこの鉄塔下のベンチ。空が青く抜け、宮ヶ瀬湖が一望出来て水面を走るボートの波紋がとても綺麗。



13:15 下山完了

もう3年近く前になりますが、剱岳の帰りに見た黒部ダムを思い出しました。それにしても最近の時間経過の速さには頭を抱えてしまいます。


家族連れに揉まれながらインクラインというケーブルカー(300円也)に乗ってダム下に移動。そこから1時間ほど歩いて半原バス停に到着。


14:30 半原BS

・・・

最近は自分の中での新しいルート開拓をやれていなかったので、初めての道を歩く楽しさを再認識した感じです。ゴールに圧倒的な何かがあるってのもポイント高かったように思います。低山と、侮るなかれ立派な名山、仏果山。

今年は年末年始まで仕事の予定があるので、次歩けるのは年明け後になると思います。コロナの状況が国内に限っては大分落ち着いてきているので来年はもう少し攻めて行けると良いのですがどうなんだろう。

奥多摩・御岳山~大岳山~鋸山(難易度:★★☆☆☆)(take3)

何度か歩いている道ではありますが、日の短い冬場であっても程よく負荷をかけ、充実とともに一日を終えることのできる良い道として、この大岳山縦走は(山歩き計画的に)困ったときの助け舟になってくれるイメージが自分にはあります。

夏のシーズンはコロナ騒動で二の足を踏んでしまっていたこともあるので、沈静化している今のタイミングで積極歩いておきたいということで、運動がてら歩いてきました。

いつもどおり御岳山から大岳山を経由して奥多摩を目指します

ロープウェイを横目に御岳山までは車道歩き。道はターマックであることと、山頂付近は家並みが広がっているため郵便屋さんのバイクが頻繁に往復しております。この日は自分以外に数組のハイカーが歩いていました。

9:20 御岳山

相変わらず山頂の道標の在り処がわからないのですが、どこに有るのだろうか・・・。


散りきっていたと思われた紅葉。しかし幸運にもまだ少しだけ残っていました。絵的にもう少し陽が欲しかったが仕方ないか。

11:59 大岳山

山頂直下にはちょっとした鎖場もあります。大昔は12月の登山なんて雪があって危なそう…、なんて考えていたものです。しかし積雪がないこのシーズンの標高1000以下は道は寧ろ爽やかで夏より遥かに歩きやすかったりするんですよね。


この、落ち葉をサクサク踏みつつ周りの山々を愛でながら歩く道は至福そのものでして、日々の毛羽立った心が整ってゆくようです。

13:10 鋸山

冬季シーズンで陽が短いため、スケジュールでは13時以降は下山を始める予定でしたが、のんびりし過ぎて少し遅くなりました。


この、ダウンアップがあって梯子があって鎖があってその上でルート明快というフルスペックな感じが気に入り撮った一枚。ですが写真だとワッシャワッシャしてて何も伝わらないのが残念。


奥多摩駅直前にはこの名物の急階段が存在します。まぁ普通に登れはするのでしょうが、こいつのおかげで奥多摩駅側から登るルートプランはなんとなく蓋をしてしまう。そして何故かココを下るときは周りに誰もおらずいつも一人ぼっち。

15:15 下山

紅葉や桜もそうなのですが、やはり人里、民家の傍に人工的に植えられているものは色がえらく派手であると感じます。写真映えはするのでしょうが、物そのものに対し美しさを見出そうという眼が己の中で開いてくれない感があって逆に寂しいと思う。

・・・
本日はトレーニング登山ということで奥多摩界隈を歩いてみました。ルートの途中から御前山という奥多摩の中ではそこそこ高い一座に分岐するポイントが有ったので、次回はそこを目指してみようか。

丹沢・塔ノ岳~鍋割山(難易度:★★☆☆☆)

最近は何故か判らないのですが日本だけコロナ感染が低く抑えられているとのことで、こうもよく晴れた日が続くと歩かざるを得ない。10月は行楽シーズンということもあり、我がホームマウンテンにて重荷を負ってのトレーニング登山。

今回は塔ノ岳まで歩いてから鍋割山を経由して大倉に帰還

いつもどおり新宿から渋沢まで小田急線で移動し、そこからバスで大倉入り。相変わらず人が多いですがこの天気の良さの前ではそりゃ歩きたくもなります。よく分かります。

7:50 大倉

前回の山歩きが7月下旬の磐梯山だったので大分穴を開けられた感じです。どれだけあのコロナウィルスにリスクが有るのかは未だにピンとこないのですが、2年連続でシーズンを潰されがちだったのは残念至極。だがその分今日という日を楽しまねばなるまい。

10:50 塔ノ岳

昔は6月~8月あたりに遊びに来ることが多く、何度来てもガスってばかりだったのですが10月行楽シーズンのど真ん中とういこともあって富士山も綺麗に拝むことが出来ました。やはり標高1000m~2000mはこの季節がベストマッチなのでしょう。


今日は久しぶりの山行だったので丹沢山、蛭ヶ岳方面には向かわず鍋割山を経由します。


鍋割山の山頂は10代~20代の若い世代のハイカーがとても多く、休憩をカットして下山。


このルートで下山すると水場で顔を拭えるのが最高に気持ち良く、大倉尾根にはない良さを堪能出来ます。この日は太陽の光で水と緑が煌めいておりました。

16:00 渋沢駅

今回の丹沢も十分に良かったのですが、もう少しこう、派手に歩いてみたいものです。自分に思いの丈を込めたパンチを入れて、その痛みをじっくり味わえる様な新しい道を。新しい道を。自分の中の新しい道を。