2年前のアメリカ旅行の時と同様、レンタカーでの旅です。
イギリス旅行は基本的に鉄道が発達しているため、一般的には列車・バスを乗り継いでの旅行が良いようです。ですが、自分はトランクケースを転がしながら観光することに抵抗を感じていたことと、やはり自分の力で行きたい場所に行くという独特の感覚がドライブでしか味わえないように思えていたので今回も同様の選択をしました。
また、イギリスという国を旅する理由としては以下のとおりです。
- ヨーロッパに行ってみたかった
- 英語でなんとかなる国が良かった
- 島の大きさが1週間程度のドライブ旅行に丁度良さそう
日本では「食べ物がイマイチ」「物価が高い」「雨・霧の日が多い」などの理由で他のヨーロッパの国々と比較すると人気が低めであるようですが、一人身の旅行である故、自分にはハードルの低いものでした。
結論として色々なエピソードがありましたが、スコットランド、ウェールズ、イングランドを縦断した今回の旅は大成功でした。
-1日目-
出発の日。前回の旅行でも反省していたのですが、どうにも持ち運ぶ荷物に無駄が多く、最初からトランクケースがパンパンに。
服は現地である程度洗濯出来るだろう、と考えていたので数自体はそこそこ抑えていたのですが、「日本より寒い可能性が高い」ということがどうしても頭から離れず、厚手の服を準備してしまったこと、及び、一眼レフカメラ、タブレット、携帯電話、モバイルルーター、充電器、変圧器、予備バッテリー、ケーブル各種と電子機器関連が随分嵩んでしまったんですね。
次回からはもう少し何とかしたい。。。
・・・
準備していた荷物を背負い込み成田空港に向かいました。
単独渡航が初めてではないためか、なんだかドキドキ感が薄くて勿体無い感が・・・。
空港での搭乗手続きも難なく終わり、出発までの時間を本を読んで潰していました。
アルフレッド・アドラー関連の本ですが、自分が日頃考えていたことと方向性が多く重なるところがあり、感動しながら読んでいました。読みやすいのでサラリとイケます。オススメ。
その後、予定通り離陸。
今回はカタール航空を使ったのですが、まずは中継地のカタール(ドーハ)にGO。
カタールっていうからどんな凄いところかと思ってましたが、普通に立派な空港でした。
2年前のLAXのようなターミナル間移動の煩わしさも無く、エディンバラ行きに搭乗できました。
次はとうとうイギリス本土。
-2日目-
ドーハから6時間程度の時間をかけてエディンバラに到着。
予想通り(?)天気が良くないです。
スコットランドの首都であるため、空港の規模もそこそこあるのではないか・・・と思ってましたが、以外にこじんまりしており、印象としては日本の地方空港を無理やり国際空港にしたような感じでした。
入国審査に30分以上並ばされましたがなんとか完了。ここがスコットランドかぁ、などと感動もそこそこにお次はレンタカーのピックアップ!
今回の旅の相棒となるメルセデス・ベンツ。
ナビの言語が全て英語だったのと、操作方法全般および目的地入力方法の入力に少々手こずりました。ナビは住所をフルで入力する方法と、郵便番号を入力する方法の2パターンがメイン。
郵便番号(日本と異なり、英数字で表記)を入力するだけで目的地をかなり正確に指定できる事に気付くまで少しの時間を要しました。
(住所をフルで入力したのですが、何故か思うように登録出来なかったんですよね・・・)
が、なんとか操作できるようになったところで取り敢えず宿に向かう事に。
飛行機であまり眠れなかったのと時差ボケで手が若干プルっておりましたが、なんとか目的地に到着。場所はエディンバラ市街地から少し離れた郊外。
飛行機を降りた後の疲れた状態で運転することが如何に危険であるかは前回の旅行で痛感していたため、その日はそのまま宿で爆睡。観光は明日から。
-3日目-
なんかですねぇ、天気が良くないのですよ。目を覚ますと同時に聞こえてくるシトシトと雨垂れる音。
具体的には雨と霧。そこまで寒くはないんですが、んんん。大丈夫なんだろうか。
・・・などと一抹の不安を感じつつ出発。
まずはちょっとした丘になっていて市街地が見渡せるというホーリールードパークから。
スコットランド議会会館の近くにあった駐車場に車を止めて散策開始!ところが。
うおおお、なんだかコレジャナイ感が・・・(笑)
意外に道が険しいことに加えて霧が凄いのですよ。
で、頂上らしき場所に到着。
そして、街の風景はというと・・・。
Holy shit!
なにも見えねー。
なんだかこれ以上そのままウロウロしていると街中の丘であるにも関わらず遭難してしまいそうだったのでさっさと退散することにしました。まぁ天気が悪い以上、こればっかりは仕方ないわね。
気を取り直してエディンバラ市街中心に繰り出してみました。
ホーリールードハウス宮殿。スコットランドでのエリザベス女王の公邸とのこと。
基本的に雨と霧の影響もあるのでしょうが、建物の陰鬱な色が空気を決定づけているかのようです。そんな中、時折電話ボックスのような鮮烈な赤色が目に飛び込んできてハッとさせられる感じ。
なんか、街の雰囲気が凄いんです。エディンバラ城。霧が濃くなり、雰囲気バッチリで少し心が震えました。それは子供の頃よく遊んだドラゴンクエストのお城そのものでして、すぎやまこういちの曲が全く違和感なくマッチするだろうと思われたためです。
お城の中はスコットランドの歴史を紹介する展示が中心でしたが、日本と比較して印象的だったのは中性から近代の世界大戦までをとても誇らしく、一貫して紹介されていた点です。
スコットランドはイングランドとの戦いにおいて、辛酸を舐めるような歴史を長く刻んでいたようです。このため基本的には別の国としてのアイデンティティが確立されているように見受けられました。
日本で例えると関東地方と近畿地方が別々の国として意識されてしまうような感じでしょうか。
旅行中もTVなどでスコットランド独立に関する話題が盛んに放送されていました。
周知の通り結局独立は阻止されましたが、もし旅行中に実現していたら車での国境通過が困難になったりしてたんだろうか・・・?
そして一番の目玉と思われる、恐らくは多くの日本のロールプレイングゲームに影響を与えたであろう、スコットランドの三種の神器(剣、王冠、笏)も安置されていました。やはりレプリカだろうか?
エディンバラ城から出た後は少しだけ市街地を散策。
セントジャイルズ大聖堂。ここも凄く良かったです。
この聖堂ってよくカメラの写真サンプルとかに登場してたりしますよね。
その後、街の南に位置するスコットランド国立博物館にも足を運びました。
お昼を手短にとったところで、エディンバラ市街から離れ、湖水地方に向かいます。
ここからロンドンまでの長い道のりが始まるわけです。
街を離れてしばらくすると、羊や牛などが放牧されている大きな草原が開けてきました。
昨年の北海道一周旅行を思い起こしました。知床でもこんな感じの空と大地が広がっていたなぁ、と。
天候が徐々に持ち直してきたところでカンブリアのケズウィックにある宿に到着。
この頃には運転自体も随分こなれてきました。
ここのB&Bは夫婦が営んでいる民宿でして、アジア人の自分の顔を見てもとても暖かく歓迎してくれました。
なんだか、とてつもない非日常と安堵を感じました。
-4日目-
翌朝は鳥の声で目覚めるという日本ではあり得ない経験でスタート。
老夫婦のフル・イングリッシュでお腹いっぱいになったところで次の目的地に出発。
今日はよく晴れており、カンブリア地方の景色を堪能できそうです。
ボウネス・オン・ウィンダミアに到着。
・・・と、格好良く紹介できちゃったりするのですが、まぁよくある湖付きの観光地という感じでしょうか。
街中を散策していると、興味を惹かれるもので溢れておりました。
イギリス旅行中によく見かけた、花のブーケが綺麗に飾り付けられた家々。
遊覧船に乗ってみたり。
フィッシュ・アンド・チップスを食べてみたり。
因みにフィッシュ・アンド・チップスは5ポンドほどしたのですが、量が凄まじく、油量も相当なものでとてもじゃないですが一人では食べきれませんでした。なので近くにいた白鳥などに分け与えておりました。味は微妙だったんですが、恐らくマクドナルドの原型だったりするんだろうなぁ。多分。
それとここの鳥、かなり観光客に餌付けされているようで、人を全く恐れておりません。一度に大量の餌をばら撒くととんでもない数の鳥に囲まれてしまい、ちょっとしたハプニングになってしまいます。
というか、”Ahー!”という声がしたので振り向くと、実際に目の前でお爺さんが鳥に襲われていました。
その後、姪と甥にお土産を買った後、時間も差し迫ってきたので今晩の宿をとっているチェスターに向けて出発。
車に乗っていてちょっと引いたのが、モーターウェイを走行している際、周りの車が車線変更をする際に、ウィンカーをかなりの確率で出さないことです。120~130キロのスピードで車間が然程開いてないのにこれをやられると非常に恐ろしいです。
この点だけは紳士の国なんだからもう少し何とかならないのだろうか・・・と思ってしまった。
途中、少し時間に余裕があったので、リヴァプールに寄ってみました。
が、ナビが追っつかない程道が複雑で、一方通行を逆走すること数回、とてもじゃないけど目的地に辿り着くことが出来ない(辿りつけても駐車スペースがない)と思うに至り、そのままチェスターに抜けることとしました。
イギリスを走る際は、都市部に下手に突っ込まないほうが良いことを身をもって知りました。
(ちなみに自分は日本ではろくに運転してないので、都市部の怖さを熟知していない)
-5日目-
チェスターでの朝。
ブレックファーストでフル・イングリッシュを頼もうとしたのですが、誤ってスクランブルエッグのみを注文してしまい、その後黙々とトーストとコーヒーと共に食す。
普通、朝食としてフル・イングリッシュをオーダーした後に卵の調理法を指示するのですが、間違って最初に卵の調理法を指示してしまい、誤ったオーダーをしてしまったらしい。
英会話力の無さと経験の浅さが露呈してしまったぜ。ドンマイ。
少し時間が早く、市街散策の前に綺麗な公園が目に入ったので、少し散歩してみました。
イギリスは基本的に芝や花といった環境面での手入れが素晴らしいと感じるシーンが多いです。
ここの公園に限らず、日本でいうところの猫のような頻度でリスを見かけます。
人懐っこく、腰を屈めるとこちらに近寄ってきてくれたりします。
あー、癒される・・・などと呑気なことを呟きつつ車の方に戻ってゆくと、なんか黒い服を来て腰回りに色々装備したオッサンがウロウロしているじゃないですか。
あれあれー?トランシーバーで何かやりとりしておりますなぁ・・・。何事?思ったんですが、アレのようです。
駐禁
いやいやいや。勘弁して下さいよ。癒やされた直後に世知辛いのは勘弁・・・、まぁ自分に非があるんだが。
(駐禁マークのラインが消えかかっていましたが、確かに止めていた場所は一時的な駐車以外はアウトだったらしい。その後分かったオチとしては、どうやら一回目の見回りだったということらしく、罰金自体は免れていたっぽい。)
その後、気を取り直して市街散策。
チェスターという街は古都・城塞都市であります。
街の周囲を城壁が張り巡らされており、その中に聖堂やお城などが点在しているという感じです。
そして最初に城壁沿いに街の周囲を歩いてみました。
しばらく歩くと時計塔を発見。観光客の数が凄い・・・。
風光明媚でありますよ。
そのまましばらく歩くとチェスター城の城壁が見えてきます。
お城の本丸自体は現在は存在していないらしく、至極あっさりしています。
更に少し歩くと競馬場が見えてきました。
チェスターというのは競馬発祥の地としても有名らしいです。
今回は競馬を鑑賞するプランはなかったので、そのまま市街地に逆戻り。
先ほどの時計塔を下から。
今度はチェスター大聖堂です。
・・・
その後、お昼過ぎに街を出て、ウェールズに向かうため、南西に車を走らせます。
現在は運行されていないと思われる保存鉄道の駅舎が目に飛び込んできます。
ここでの目的は丘の上の古城廃墟(Dinas Bran城)。
ここから登山道。牧場と学校(?)の細い裏道を通って頂上を目指します。
40分程度でしょうか、登山を続けるとゴールが見えてきました。もう少し・・・。
到着!
ウェールズの大地。スランゴスレンの街が一望出来ます。
なかなかの眺望、達成感です。
もともとこんな感じの構造だったらしい。
今はこんな感じ。
風雨で朽ち果てかけています。通路跡だろうか。
その後下山し、次の目的地を目指します。
ポントカサルテの水道橋と運河(Pontcysyllte Aqueduct and Canal)。
ここはどうにも上手くナビが認識してくれず、到着まで随分苦労しました。
シンボルマークのナローボート(長船)が迎えてくれます。
水道橋が対岸までまっすぐ伸びています。
わざわざ橋の上に船を走らせようという発想がユニーク。
橋の上からの景色。下にDee川。
なんとも優雅です。
川沿いの歩道を歩いてゆくとカラクリ橋が。おそらく船を通過させる際に持ち上げるんでしょうね。
帰り道、白猫が徐ろに自分に向かって来るじゃないですか。
自分は動物を惹きつける何かを持ってるんだろうか・・・。
暫し白い老猫と戯れて癒される。
ナローボートの船着場の近くにはトロッコ用と思われる線路跡が見えます。
船用の水道を通すより、こちらを通したほうが良いように思えますが、それをやらない辺りが粋ですよね。
そろそろ次の目的地ストラトフォード=アポン=エイヴォン (Stratford-upon-Avon) に出発。
-6日目-
実は昨夜、宿に到着した時間がリミット時間である20:00をオーバーしちょっとキツかったです。
白猫と遊んでいたら結構な時間が経過してしまっていたことと、宿にあると思い込んでいた駐車場が無く、唐突に駐車場を探さなくてはならなくなってしまったこと、そこから宿までの夜道にトランクケースを転がしつつ少々迷ってしまったこと等など。まぁ何とかなったのですが。
気を取り直して午前中は街の散策です。
シェークスピアの生家なんだそうな。観光客がひっきりなしに写真撮影をしておりました。
街が綺麗です。イギリスは日本のように電柱や看板広告がなく、街全体で環境つくりに取り組んでいることがよくわかります。
ギルドチャペル。
シェークスピア劇場。
やっぱり公園の景観が綺麗で関心させられます。
その後街の外れにあるホーリー・トリニティ協会に向かいました。
ここも大変美しい聖堂でした。
このクラスの聖堂がイギリスにはたくさん存在しております。相対的に感動が薄れてしまう位です。
午後からはストラトフォード・アポン・エイヴォンから少し離れたところにあるコッツウォルズ(Cotswolds)の村々を訪ね歩こうと思います。
1カ所目のチッピンカムデン(Chipping Campden)。
ただ、色々と路地を回ってゆく楽しさはなかなかのものです。
この入口の奥には・・・
小さいながらも良い雰囲気のイングリッシュガーデン。
この奥には行けないか・・・
ただ、やはり車が多すぎて景観を壊してしまっている点だけは勿体無いと感じます。
カフェも大変良い絵になります。
2カ所目の村はストウ・オンザ・ウォルド(Stow-on-the-Wold)。
セントエドワード協会。
日本にもしあったら悩んだ時や本を読みたくなった時に入り浸ってしまいそうです。
3カ所目の村。
一番行きたかったボートン・オン・ザ・ウォーター(Bourton-on-the-Water)。
ここは他の村と異なり、道沿いに車がビッシリ・・・ということもなく、専用駐車場が存在しており、観光地として成立している感があります。
ゆったりとした時間が流れております。
自分も芝に座って景色を眺めながらサンドイッチを食べました。
お爺さんもお婆さんも、若い人も子供も動物もみんなが本当に幸せそうなんですよね。きっと懐が深い街なんでしょうね。
夕方までゆっくりしたあと、今晩の宿のグロースター、チェルトナムに向かいました。
旅も終盤です。
-7日目-
この日はグロースターの街にある大聖堂を訪れました。ハリー・ポッターの映画でロケ地にもなったそうなんですよ。
グロースター大聖堂。
なんかもう、造形が凄いを通り過ごして凄まじいです。
凄く有機的で、蜘蛛の巣に入り込んだような・・・、そんな感覚に襲われます。
(_´Д`) アイーン。
何故か回廊の途中にこういう謎のオブジェが配置されております。
聖堂内部も凄いんですが、個人的にはこの回廊にかなり強烈なインパクトを受けました。
よくこんなデザインを形に出来たよなぁ、と。
グロースター大聖堂に直付けできる駐車場はありません。
ここも含めてイギリスの旅行で苦労したのは駐車場探しです。
基本的に路駐が認められているのですが、問題なさそうと思ったところでも何かと注意書きが添えられておりダメ(Disable:障害者専用)だったり、時間制限(30min)があったりみたいな感じだったりで思うように行きません。
イギリスでのドライブ旅行がうまい人ってのは、要するに駐車場探しの名人だったりするのかもしれませんね。
天気がどんどん悪くなってきたので、お昼前には街を離れ、最終目的地のロンドンに向かいました。
実はロンドンへの道中にオックスフォードの街があるので時間があれば立ち寄ってみようと思ったのですが、ひどい渋滞に巻き込まれてしまい(現地には到着したんですが)泣く泣く諦めることにしました。まさか渋滞で3時間もロスするとは・・・想定外でした。
日本の皇太子様とかも通われたというクライストチャーチやマートンカレッジに是非とも立ち寄ってみたかったんですけどねぇ・・・。
まぁ、次にイギリスへ立ち寄る機会があれば是非訪れたいです。
鉄道でのアクセスも簡単そうですし。
ロンドン市内。やはりというか、渋滞が凄いです。それ以上にこの路駐を何とかしてくれ。
いやもう本当に。酷いところだと道の両脇に路駐されたギリギリの一本道を行かねばならなかったりします。運転し難すぎ。
やはりオックスフォードで車を返却して、鉄道でロンドンに入るべきだったか・・・。
なんとか返却制限時間の17:00までに到着。
何の案内もなく、駐車場と書かれた5Fが専用の返却スペースだと言われてもね。
先に教えて欲しかった・・・。
ここで足となってくれたベンツとお別れです。よく頑張った!うむ!
-8日目-
この日は足と地下鉄を使ってロンドン市内を散策。宿はビクトリア駅の近くにリザーブしていたので、テート・モダン、ウェストミンスター、ビッグベンなどへ徒歩圏内でした。
イギリスの国会議事堂。
ビッグベン。終始曇り空でしたが、一瞬だけ日が射しました。
ウェストミンスター寺院。
チャーチル像。
ロンドンらしい絵だよなぁ。
テムズ川を挟み、ビッグベンの対岸にあるロンドン・アイ。
ロンドンの鉄道。
ひたすら歩きます。
トラファルガー広場に到着しました。
ナショナルミュージアム。館内ではフラッシュを焚かない限り写真撮影OKとのこと。
展示数が多すぎて、とてもじゃないですが全て見切ることは出来ません。
ミュージアムの目の前にあるトラファルガー広場には様々なパフォーマーがおり、写真を向けるとポーズをとってくれます。
こちらは接地した杖と長袖の服を着た空中浮遊。
イギリスを象徴する赤が印象的なダブルデッカーはかなりの数が市内を走り回っており、珍しいものでもなんでもないです。日本のように立体交差(ガード下をくぐる)ようなシーンがあまり存在しないため、問題もないんでしょうね。
ロンドン地下鉄。
大英博物館。
入り口からして凄いです。
ただ、昔は入り口が大英図書館として上のようになっていたそうですが、他のフツーの専用図書館に機能が移転してしまい今のようになっているらしいです。個人的には昔の書庫タイプの方が面白みがあって良かった・・・。今のエントランスも清潔感があって悪くはないんですけどね。
館内にはイギリスが世界中に影響力を持っていたことを象徴するような展示物が数多。
アジアの仏像。
日本の展示ブースもありました。
他にも・・・
モアイ像。
クリスタルスカル。レプリカなんだろうけど目にすると思わず唸ってしまう。インディ・ジョーンズかよ、と。
だがしかし。後で調べてみると、どうやらレプリカどころか大英博物館が所蔵していたクリスタルスカル自体が偽物だったんだとか・・・。
偽物のレプリカってことですな。
アフリカ関連の展示物。
ロゼッタストーン。大英博物館の代表的な展示物なんで人だかりが凄いです。
他にもミイラなど写真として掲載するには抵抗のあるものまで色々展示されていたんですが、どこまで本物で、どこからレプリカだったのかは良くわかりません。まぁ大抵のものはレプリカだったりするんでしょうね。それはそれで凄いことだと思いますが。
その後大英博物館から地下鉄で移動し、今度はタワー・ブリッジを見学。
ロンドン・ブリッジから見た図。ロンドン観光のシンボルということもありインパクトがありました。
お金を払うと上にも上がれるそうです。
お次はタワーブリッジの近くにあるロンドン塔。お城っぽいですけど塔のようです。
・・・
移動に使用した地下鉄なんですが、日本と比較すると随分設備が老朽化していました。
列車の車体が日本のように直方体ではなく、「チューブ」という愛称が物語る通り円柱状であるため、乗っていて頭部付近になんとも言えない圧迫感を感じます。なんと例えれば良いだろうか。シャープペンシルの芯に乗り込んでいるというか、炭鉱トロッコに乗っているというか。日本の大江戸線がこれに近い気がします。
車内の揺れが酷いところとか、車両間の移動が出来ないところ等、意外だったというか驚いたというか印象的でした。(自分の乗った車両が旧タイプだったのだろうか?)
日本地下鉄とのギャップが結構楽しかったです。
ちなみに地下鉄のアイコンはこんな感じ。
これを見てると、日本の営団地下鉄時代のマークを思い出しました。
これは単純な偶然の一致ではないような・・・と思いました。どちらが先で~とか野暮な事は言いませんよ?
他にも山手線、中央線に相当するであろう路線が走っていたりと、比較すると興味深い類似点がポロポロと見つけられます。
アールズコート駅。
基本的に昔の駅舎が流用されているようです。
日本で同じように石のブロックで建物を組んでしまうと、恐らく地震に耐えることが出来ないし、逆にイギリスで日本のような木造家屋が多いと湿気でダメになってしまいそうな気がする。
それぞれの国の、それぞれの環境に適した建築ってのがあるんだろう。
その後、ハイドパークを歩きながらナイツブリッジ(銀座のようなところ)のHarrodsというデパートにてお土産を購入。
規模や雰囲気の良さで比較になりませんが、ハイドパークは日本でいうところの日比谷公園(または新宿御苑?)。ナイツブリッジは銀座。Harrodsは三越、松坂屋辺りといったところですね。
日本が憧れた国なんだってことを薄々感じつつ宿に戻りました。
-9日目-
帰国の日。また、日本のあの日常に舞い戻るのか・・・というウンザリした思いと、ホッとしたような思いが入り混じります。
ロンドン市内からヒースロー空港までは、ビクトリア駅の近くにあるヴィクトリア・コーチステーションにて空港までのチケットを購入しバスにて移動。
この日はよく晴れており、何の心配もなく飛行機は飛んでくれそうです。有難いことです。
その後特に問題もなく成田に舞い戻ってまいりました。
これを書いている時点でかなり時差ボケがキツイです。
頑張って0:00に就寝してみるのですが、目が覚めるのが15:00(ロンドンの6:00)とかそういう状態。しばらくは通勤が大変かもしれない。
・・・
今回の旅行ではやりたいことを想い描き、一生懸命に取り組むことと充実感に強い相関がある事、更には人から見てどうか?ではなくて、自分がどうしたいのか。上手くゆかなくても不細工であっても、自分なりに考えて実践し、最後までやり切ることで本当に見たかった風景が見えてくる。そういう大切な事を学べた様に思います。
おススメです!
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