2020年12月30日水曜日

ゲーミングPCの更改と4K環境の構築

少し前になりますが、4Kゲーミング環境を構築したのでそのメモを残しておこうと思います。

きっかけはPlayStation5が近々発売されるとのことで、「世の中、本格的に4K環境がスタンダードになるのだな」と思うところがあったんです。但し正直なところPlayStation5自体には然程魅力を感じることもなかったんですよね。理由としてはPlayStation4でちゃんと遊んだソフトも僅か2~3本前後程度だったことや、ハードウェアが変わるとまだまだ使える周辺機器の買い直しが必要になってしまい面倒臭いという点が挙げられます。更にはPCパーツ界隈を鑑みるとPlayStation5のグラフィック性能を以ってしても前世代相当でしかなく、「そもそも納得できるグラフィックで4Kで遊べるのかが疑わしい(≒アプコンor劣化4Kまたは30fps程度)」という点もありました。昔、PlayStation3も同じように「HD画質(1080p)で遊べる!」と謳っていましたが、結局多くの作品が720pだったことがどうしても頭を過るんですよね…。

実は敷居が高かった4K環境

TVゲームの本質は「コミュニケーションツール」だと考えています。ですので一人でいることに安定性を見出してしまう自分にとって、先細りするだけのコンテンツには最早投資する価値はないと結論付けていました。しかしコロナ騒動で思うように出歩けない現状を踏まえ、もう少し前向きに捉えて積極的に時間を楽しい記憶に変えていかないといけない(というか正直もたない)と考えるに至りました。考え、というより寧ろ山行を毟られた自身の焦りという言葉が適切か…。

最初はPC環境のグラフィック機能を「ちょっとだけ」アップグレード出来れば良いな、位に考えていたんです。所有しているゲーミングPCも3年ほど前に組んだものですし、パーツ交換で十分に現世代のゲームを遊べるレベルに持ってゆけるんじゃないかと。ですが蓋を開けてみるとそうは問屋が卸さない訳ですね。

まず、折角お金を出すのだから結果に納得感(4K環境で十分に遊べるレベル)が欲しいと思い、グラフィック機能のアップグレードを考えました。調べてゆくと、4K環境でそれなりの画質を求めた場合、RTX3070(または2080Ti)がギリギリといった感じで、余裕を見るならRTX3080が必要であると。

高価格パーツにも拘らず品薄感があるRTX3080

RTX3070やRTX3080といったハイエンドクラスになると、相棒となるCPUもそれなりのものが必要になるようで、Intelでは第9世代~第10世代のCore i5、又はCore i7が最低レベルで必要、更には少なくともこれまで使っていた第6世代のCore i5ではボトルネックとなってしまい十分なグラフィック性能が引き出せないということも判ってきました。
であるならば併せてCPUも買いえれば良いのかな、と調べてゆくと、現行(第10世代)のCPUは規格の異なる第6世代マザーボードのソケットに装着することすら出来ず、対処としてはCPUもマザーボードも買い替えが必要であること、及び更にRTX3070やRTX3080クラスは消費電力も大きいようで、それまで使用してきた電源(600W)が使えないということも判りました。もうね、どれだけコストパフォーマンスが悪いんだって話ですよ…。

随分と高価だったRTX3080

要するにPCで4K環境で遊びたいならば、ゲーミングPCに対する「一からの組み直しが必須」という結論に至った訳です。PC環境なんてその時の最新世代の物を頑張って調達しても第一線として張れるのは良くて3年程度。そんなものに20万円相当のコストをかける意味が本当にあるのだろうか??当然こう考えるんです。

ですがタイミング悪く支払える価格帯の4KTVをポチってしまったんですよね。(いやぁ、ストレスや仕事疲れって本当に色んな判断を鈍らせてくれるよな、と思う)すると財布の紐が緩んだ後は芋づる式でしたね…。


結局以下のようなスペックとなりました。
  • CPU:Intel Core i7 10700F
  • メモリ:64GB (G.SKILL F4-3200C16D-32GTZRX)
  • グラフィックカード:GG-RTX3080-E10GB/TP (GeForce RTX 3080 10GB)
  • マザーボード:ASUS ROG STRIX Z490-A GAMING (Z490 1200 ATX)
  • 電源:Corsair RM850-2019- 850W
ストレージのM.2だけは何とか使いまわしていますが、これに4KTVを新しく購入したので、当初の目的と照らし合わせた場合、総額はちょっと計算したくないレベルに…。このため「楽しく遊べる環境基盤が出来たかな」とは思いつつも、逆に「これで本当に良かったのだろうか…」とか後ろ向きな思いが出てきてしまう点はどうしても否めません。

配線は適当ですが起動するとピカピカ光って実に愉快

主記憶メモリなんてものはシステムを安定稼働させることが唯一無二の役割であって、そもそも七色に光る必要性なんて全く無いのです。が、パーツ選定時においては廃熱による暖房機能に加えてクリスマスイルミネーション機能も有する愉快なゲーミングPCなんて独り身の自分には随分と洒落が効いてるじゃない…、とか、64GBという無駄な大きさも2枚構成より4枚構成の方が空きスロットが全て埋まってくれるしより綺麗かな…、みたいな適当な理由で話を進めていたことを振り返るに、もう少し慎重に(というか必要性を念頭に)パーツを吟味すべきであったと思われます。

XMPですがメモリのオーバークロックなんて初めて設定したよ…

それで一体何のゲームで遊んでいるのよ、という話ですが、Twitterでも何度かつぶやいている通りDirtRally2.0であります。
 
ランエボ、カッコええなぁ

このタイトルは自分がこれまで触れてきたレーシングゲームの中で(あまり好きな表現ではないのですが、)神ゲーの域に達しており、どれ程理不尽な失敗をしても挙動のリアルさが背景にあるため(実車は勿論運転したことはありませんが)不思議と納得感が有り、そこから何度も挑戦すると「上達」というフィードバックを十二分に享受することが可能な稀有な一本だと思うのです。

4WD、FF、FR、RRのカテゴリにはそれぞれ異なる世界の楽しさがあります

因みにRTX3080を以ってしても4K最高設定だと60fpsをキープ出来ませんでした。観客の描画と夜間照明の描画が随分と足を引っ張るようです。(それを差し引いても十分過ぎるくらい美しいグラフィックで描けてはいるのですが。)ですので出来ることなら後付けのアップデートでも構わないのでDirtRally2.0にもDLSSを適用して貰いたいものです。

2020年11月3日火曜日

丹沢・塔ノ岳~丹沢山 (take2)(難易度:★★☆☆☆)

今年の夏季登山シーズンはコロナ禍という残念な状況により全く出歩けず仕舞いでした。
こればかりは仕方ない面もあるのですが、一体何処に線を引いて行動の幅を広げていったらよいのか判断が難しく、活動を開始するための確かな「根拠」が欲しかった、というのが正直なところです。ところが周りを見渡すと運が良かったのか何なのかは判りませんが、我が国では破滅的な感染拡大とはならなかったこともあり、なし崩し的な自粛解除や、政府の苦し紛れのGoToキャンペーン開始等、「自分だけじゃないから」「ちょっとだけだから」と言った、根拠を他に求めたかの様な人々のあやふやな帰納法的判断が徐々に加速されていったのでありました。

こういう在り方は遥か昔から脈々と未来永劫受け継がれて行くDNAなのてしょう。今更ではありますが改めて思います。正常性のバイアスというのは凄いな、と。そして目の当たりにする一連の情報は今の自分には良し悪しとして跳ねることはなく、ただ納得感に昇華されて入ってくる。そんな昨今。

7:30 塔ノ岳登山口

今回も丹沢です。前回は2月に歩きましたが、あの時はあまりに天気が良く、富士山の眺望が素晴らしすぎたため、「良くないフラグが立っているのでは…?」と呟いたものですが、まさかこんな事になるとは夢にも思いませんでしたね。

渋沢駅から大倉までのバスは驚く程の密でしたので個人的にはおっかなびっくり。ですが、マスクさえしていれば社会悪とはならない様で、いまいち腹落ちしない部分が残ります。でもまぁ、そのようなモノなんでしょうね。


8:30 駒止茶屋

やはりこの時期は低山ハイクが捗ります。本当に気持ちの良い気候です。
暫くトレッキングのブランクがあったので足が回るか心配でしたが問題が無かったのが個人的には嬉しかったです。

10:30 塔ノ岳山頂でのランチ

カレーメシよりカレーうどん派。相変わらず進歩のない山飯だ…。
“カレーさえあれば取り敢えず満足出来る”という自身のハードルの低さもぶっちゃけ山登りを手間なく楽しむ上でのプラス要素なんだと思う。

丹沢の稜線は今日も美しかった

登山者の99%がノーマスク、という塔ノ岳までの行程においては人が多過ぎる感があったのですが、丹沢山までは大分落ち着いた雰囲気になります。片道1:30の行程。眺望も大変良くてアクセスも良いのでお気に入りの稜線。

紅葉はボチボチといった感じ

この日は序盤は良く晴れていたのですが、昼以降から雲が多くなってきた感じです。

富士山も見えたり隠れたりを繰り返しており、今後のトレッキング登山の行く先を暗示しているかの様にも思えてしまいました。本当に、この先どうなってしまうんだろう…。

ちなみに個人的には海外や小屋泊が望めなくなってしまったとしても歩き続けたいという思いが強いです。どん底から這い上がるきっかけを掴むことのできた自分の大事な一部ですからね。頻度は下がってしまったとしても大切にしたい。

11:45 丹沢山

2月にここに来てから約半年、トレッキングが止まってしまっていましたので、まるでセーブポイントに舞い戻ってきたかの様。この感覚を得るのが今回の目的の一つ。

もっと沢山の風景を己の眼に焼き付けたい

今、他のトレッカーはどういう想いで歩いているのだろう。そんな他愛ないことを考えながら無事下山。

そうそう、これを忘れてはいけないですよね。


新宿までのキメラの翼

2020年5月24日日曜日

雑記:上を向いて歩こうか

全世界に凄まじいインパクトを残した今回のコロナウイルス。
自分視点に限って見た場合でも仕事や大好きだった登山ハイキングにおいて今後の在り方、付き合い方を考える機会になったと思う。

仕事の面ではテレワークが主体となって1か月強。以前はアレほど「働き方改革」という単語を連呼していても遅々として進まなかったワークスタイルの多様化に対する世の態度。満員電車に乗って職場に出社し、顔を突き合わせて行う議論の積み重ね、そこから生み出される成果物によってお給料を頂く。これが外圧によって社会悪となった途端の一瞬での変化。
従来の自他の必死に作業に勤しむその姿。これは決して個人の意思に基づくものでもなんでもなく、"労働"のインセンティブが一体何だったのかを否応なしに白日の下に引きずり出したのはコロナ騒動の少ない光の面と言って良いと思う。社会に生きる限りどうしようもなく深々と降り注ぐ黒い"恐怖"を打ち払うための"安心"。安心は責任に対する業績であったり、人間関係であったり、自身の居場所であったり、お金であったり。
本当は世の中を豊かにしてゆくための仕事。そういった理想に加えて利潤面とのバランスを考え抜いた現実的なお上のビジョン。これを踏まえた個々人にマッチした働き方。夢と生き方の模索。何かを選んで何かを捨てる。そこから導かれる筈のワークライフバランスが実現した、研ぎ澄まされた日本社会の姿から私達は確信的に目を背ける。変化に抗う固い決心に必死にしがみつく。それを先の豊かさを見据えたあるべき姿であると故意に己を欺き続ける。
今後のポスト・コロナにおいても以前と変わらない毎日を前提とした、後片付けに追われる日々が待っている。では世の中は変わらないのか?恐らく変わらない。しかし元に戻ろうとする際、もしかしたら何かしらの誤差が生じるかもしれない。それが希望の芽となるのではないかと思う。そこでは自分には何が出来るだろう?良い意味での誤差やエラーを生み出せるだろうか?自分とみんながバランスよくニコニコ幸せに生きてゆくために出来ること…。


登山ハイキングにおいては、超・過密状態となってしまう事が避けられない夜行バスと山小屋が向こう数年は以前の様に使用出来ない可能性があり、出歩けたとしてもターゲットが(飛行機が必要となる海外は当然望めず)日帰りが可能な超近場に限定され、最悪先細ってしまうことが予想される。これは自分がライフプランとして目標にしていた一座への道に暗い影を落とした事は確かで、流れ的には根本的な変化を自分に求めてきているようにさえ感じる。本当にどうしようか。登山ハイキングは自分なりに苦しんだ先に見つけた、内側から自信を生み出す本当の意味を知るに至った大切な活動。ではあるが、今回の件は「そこの一点に依存してはいけない」という示唆としても受けることが出来る。成程、"依存先"は複数確保しておくべきなのだと思う。これは道楽に限った話ではないかもしれない。そんな事を考えていたりはするが、拙速に「1」「0」のような結論を出そうとは思わない。今必要なのは時間、そして先を見定めるための情報である筈だ。暫くの間は様子を窺おう。

2020年3月8日日曜日

Dirt Rally2.0とSTEAMのホームストリーミング(リモートプレイ)

久しぶりにパソコンゲームについて少し書いてみようと思います。


自分はゲームジャンルの中でもレースゲームは(得意ではないのですが、)好きなジャンルでして、これまでもプレイステーションでCodeMasters社製のタイトルに幾つか手を出しておりました。中でもDirtシリーズは(個人的には)大昔よく遊んだSEGA Rallyシリーズの亡き後を埋め、グラフィックと挙動を大きく底上げしてくれた発展版的な位置づけであり、遊びこむほどに味を感じさせてくれる所謂“スルメゲー”と言って良いシリーズであります。

今回のDirt Rally2.0はプレイステーション版でVRが対応されないという事なので、PC版で遊んでみることにしました。
(現時点ではPCのVRを所有していませんが、いずれは解像度等のスペックが向上した良いものがリリースされそうなので...)

紅葉の万華鏡に抱かれつつ走り抜ける幻想的なNEW ENGLANDステージ

以前遊んだ前作のプレイステーション版(しかもVR)と今作のPC版を比較すると、やはりグラフィックレベルが大きく向上したのが印象的。更にはストレージをM.2 NVMeにアップグレードをしていたこともあり、ロード時間の大幅な短縮が実現出来て随分と快適な環境で遊べています。
(…正直、もうプレイステーション版には戻れません…)


本物のラリードライバーによるお手本!サイドブレーキの引き方がカッコいい!!

そしてここからが本題。私がゲームを遊ぶ環境は居間のテレビでして、そこにはオーディオ用のノート端末のみ仕込んでおり、それなりのスペックを有する母艦PCは別の部屋にあります。このためSTEAMのホームストリーミング(リモートプレイ)機能を使用しているのですが、このタイトルでは一つ困ったことが発生してしまいました。

それは、ステアリングコントローラー(ハンドルコントローラー)がホームストリーミング(リモートプレイ)では一筋縄では認識してくれない、ということです。
ステアリングコントローラーを母艦PCに接続した場合には問題なく認識してくれる上に、STEAM専用コントローラーは何のセットアップもせずに使用出来ていたのに何故…?と、色々調べて行くと、どうやら以下のツールを使用しなければらないことが判明。


このツールは遠くの別の機器に接続されているUSB機器を、手元にある端末へ接続されているかのように扱うことを可能にする、USBクラサバアプリケーションです。
試用版としては、一つのUSBデバイスのみ扱えますが、複数のUSBデバイスを扱いたい場合や、バックグラウンドでのサービスとして扱いたい場合は有償(50ドル弱)になるとのこと。なので今回は無償ですが、アイディア次第ではかなり便利に使えそうなのでライセンス欲しいかも…。

因みにこのツールの技術的な背景としては、IPやEthernetの通信フレーム内にUSBの制御信号をカプセル化しているとのことです。こういうの多いですよね。オーディオのDoPや、ネットワーク機器のL2TP/IPsecもこんな感じだったし、何でもアリなんだなー、と思っちゃいます。

で、今回やったことを整理すると以下の様な感じです。

居間には母艦PCを絶対に置きたくない…という決意の図

本来であれば上記の構成ですんなり行くだろう、と考えました。
が、上手く行きません…。更に色々と情報を漁った結果としては以下の通り。

母艦PCに何でも良いからUSBコントローラーを挿すと何故か上手く行く!

出たよ…。謎ノウハウ。でもまぁ(時間のある場合は)こういう試行錯誤もまた楽しいものです。
上手くいってくれたお陰でステアリングコントローラーで良い感じに遊べましたので結果オーライって事で。

完成図...

(STEAMはホームストリーミングのQ&Aにこの辺のノウハウをちゃんと書いておいて欲しいです。もしくは改修望む。)

(参考)
自分は居間のテレビで遊ぶためにブリッジPCを使っていますが、過去にSTEAM Linkという便利な専用機器が販売されていたらしいです。STEAM Linkでステアリングコントローラーを使って遊びたい場合はVirtualHere for STEAM Linkという有償アドオン(1400円程度)をSTEAMに追加すると行けるそうですよ。

・・・
でもアレですね。今後VRを追加した場合はどうなるんですかね。流石にホームストリーミングでVRは厳しいかな?

<オマケ>
こうやって遊ぶのだ!みたいな。

2020年2月11日火曜日

丹沢・塔ノ岳~丹沢山(難易度:★★☆☆☆)

先週の伊豆半島での歩きでは体力的に消化不良感があったため、今週はマイ・ホームマウンテンエリアである丹沢を歩いてきました。年明け前の12月にも同じルートを踏んでいましたが、この時期の快晴コンディションで登り上げる大倉尾根の良さに味を占めた…と言っても過言ではないかもしれません。夏季は人も多く気温湿度が高止まりしてしまいキツい思いをする分尚更です。


今回は丹沢山まで歩きます。

春以降で日照時間が長い場合は蛭ヶ岳まで遊びに行くのですが、今回は稜線上に若干の残雪があるとの情報を得ていたため、岩場を避けたルートとして丹沢山までのピストンで計画を立てました。

7:15 大倉BS

暖冬といっても冬であることには変わりは有りません。自宅は東京であるため気温が然程下がらないのですが、その分列車から降りた際の寒さが一番キツい感じ。現地に着いて歩き始めると寒さは感じません。

9:30 花立山荘

沢山の登山客と共に順調に上げて行きます。

10:00 塔ノ岳山頂

スマートフォンの写真だとどうしても富士山の迫力が伝わってくれないのですが、なかなか素晴らしい眺望だと思うのですよ。


稜線上は雪道かと思ったら…

尊仏山荘直下には残雪があったため、念のためにアイゼンを装備しましたが、5分も経たないうちに夏道が断続的に露出していたため直ぐに外してしまいました。


自分の山行ではアイゼンを履く機会があまり無いので今回こそは…と思っていたんですけど仕方ないですね。


雪の多い所でこの程度

雪が少ない道…という事で泥んこ大合戦のコンディションでしたので、今回はアイゼンよりもゲーターを持参すべきだったかもしれません。

11:30 丹沢山山頂

丹沢山山頂付近だけは雪を被っていました。道中よりも太陽光に晒されているはずなのに謎だ…。雪面に空の青が映り込んでいて大変綺麗。

そういえば丹沢山には何度か通過地点として訪れたことがありましたが、全てガスっていたため富士山の眺望が妙に新鮮でした。経験上、夏季ではなかなか拝めない丹沢ブルーだったと思われました。

もう少し何とかしたい山飯

”カレーうどん旨っ”などと一人やっていると蛭ヶ岳方面から12爪を履いたおばちゃんのご一行様がやってきました。雪上ツアーだと思うのですが少し羨ましかったです。確か結構なお値段するんですよねアレ。

まだまだ歩いたことのないルート多し

宮ヶ瀬ダムから登り上げて蛭ヶ岳~檜洞丸まで歩いたら一日に収まるのだろうか…、などとぼんやり考えながら下山を開始します。

13:15 再び塔ノ岳

色々な人が山頂で写真を撮り続けているのを見ると、NHKのドキュメント72時間が取材に来そうなロケーションだな、と思わずにはいられない。まかり間違ってインタビューされようものなら邪気のない顔で「どうして一人で登山を?」等の火の玉ストレートを投げてきそうで怖いわね。

ここ最近は快晴の富士山眺望に恵まれ過ぎていて変なフラグが立っていないか心配

それにしても今日も本当に見事な快晴でした。願わくば夏季も晴天に恵まれますように…。


思わず撮ってしまう大倉尾根の踊り場

15:30 下山完了

そういえばバス停の傍の建物に飲食店がオープンしていました。客数は疎らでしたが、自分がお店を展開するなら一品以上の注文で着替えスペースを無償開放…とかやると思う。近くに温泉が無いのでこれがあるととても助かるのですが。

うむ!

丹沢は近場且つコスパが良いので何度も訪れてしまいますが、次はどこに行きましょうかね。まだまだ冬シーズンなので大型の登山プランは組めないものの、低山かつ花の季節(花粉の季節、でもありますが、)と考えるといくつか組めそうな気はしています。

うーん。

2020年2月3日月曜日

伊豆半島・伽藍山~古稀山~達磨山~金冠山(難易度:★☆☆☆☆)

本来であれば1月から2月にかけては都心でも数度の降雪が想定されるはずの厳冬期。なのに余りにも暖かい冬、且つ抜けるような晴天の連続。1000m以下では積雪すらなく寧ろ虫や花粉が無い分シーズン中よりも歩きやすい環境になっているという謎の1,2月。

ならば低山で且つ遠方が臨めることで楽しめるルートを歩いてみようではないか…、と思うに至ったのであります。

今回は伊豆半島を舩原峠から北上して金冠山を目指します

まず、結論から申し上げますと景色は大変素晴らしかったです。最高。ですが伊豆半島は東京から遊びに行こうとすると大分遠いんです。このため始発列車に乗る必要があるのですが、前日になかなか寝付けなかった上に深夜の2時に地震(震度4)に起こされる等ありまして、実はテンションのイマイチ上がらない出発と相成りました。

いつもの通り公共交通機関での移動であるため、新宿からは小田急線にて小田原まで出て、JR東海道線にて三島、その後は伊豆箱根鉄道で修善寺。そこからバスで登山口といった具合。自宅から登山口までは片道約5時間。

8:47 伊豆箱根鉄道の修善寺駅

修善寺って読みが「しゅぜんじ」だったんですね。「しゅうぜんじ」ではありません。うっかり口に出してしまわないように注意。列車の車体もその多くがアニメキャラを全面にあしらったラッピング車だったりと初っ端から油断なりません。沼津恐るべし(笑)

1時間に1本なので、8:30に到着しましたが9:30出発

ここから大曲茶屋BSまで移動します。900円弱也。

10:00 大曲茶屋BS

ここから登山口に道なりに40~50分の歩き。車道沿いの移動なのでササっと進んでゆきます。

10:17 旧道へ入る

ここから右側の旧道に進みます。通行車両の数が格段に減るため歩き易し。

10:47 舩原峠

車道の看板に「仁科峠」との記載があり一瞬「?」となりますが、ここが舩原峠。橋の脇にある階段からスタートとなります。基本的には西伊豆スカイラインに並走するトレッキングルートとなるため、車道歩きと林道歩きが繰り返しになるイメージです。

車道歩きは虚無のココロで前進

この日は予報が快晴だったのですが、現地は曇っており序盤は時折ちょっとした降雪に見舞われました。我慢の歩きというやつです。
因みに情報では1週間前に積もっていたということでしたが、地面には降雪はなくアイゼンを念のために持参しましたが全く使用しませんでした。


進んでゆくと徐々に雲が取れてきたので富士山眺望への期待が膨らみます。

11:30 土肥駐車場

チェックポイントの駐車場。この辺から眺望が一気に開けてきます。
トレイルロードもこれまでの雑木林から良い感じに大変身…!

おお、この夏空よ。本当に1,2月なのかw

と思っていたらおもむろに車道に吐き出され、そこに伽藍山の山頂標があるじゃないですか。

11:48 伽藍山山頂

これまでの登山の中でも途中で林道出合の様なポイントは無数にありましたが、車道脇に立つ山頂標ってのは初めて見ましたね。なかなかの脱力感です(笑)
そこから少し歩くと・・・。

11:52 小土肥駐車場

またもや駐車場ですが、謎の鉄棒有り。何なんだ・・・w
良く判らないなぁ、と悶々と歩いてゆくと!

12:01 富士山現る

いきなり絶景!南アルプスまでバッチリ。
んん~。この突発的な展開は何だろうか。

12:05 古稀山山頂

そしていきなり山頂!
前の山頂から20分経過していないんですけど良いのだろうか…。
ちなみにこの古稀山、どうやら70歳(古稀)を迎えたお年寄りに人気なのだそうですよ。
なんだか唐突に70歳の目標が出来ちゃいました。

稜線歩きの気持ち良さはなかなかのもの

そしてそこから見えるあのピークが達磨山。写真だと富士山よりも主張している感があって微笑ましいですな。

12:30 達磨山山頂

本日は歩いている最中にはあまりハイカーには出会わなかったのですが、ここには戸田峠側から歩かれていたと思われる4~5組くらいのパーティがいました。ここで富士山を愛でながら昼食。

稜線道、駿河湾、沼津市と富士山が良い感じ

こうやって富士山を見つつの稜線歩きは結構な贅沢感があります。
実は達磨山は西伊豆スカイラインの車道から5分程度で山頂に至れるポイントにあるので、登山やトレッキングに心得が無くてもアクセスは容易かと思います。

13:30 戸田峠

この戸田峠BSからはバスに乗って直接修善寺駅に移動することも出来ます。
ちなみに読みは「へだ」であって「とだ」ではないようです。


バスが14:41である事と、最後のピークである金冠山まで往復40分程度なのでもうちょっと歩いてみます。

金冠山への入り口は戸田峠BSの向かいにあるここ

ひと登りすると…

13:48 金冠山山頂

最後もバッチリ富士山を拝み倒すことが出来ましたよ。
その後はせっかくなので戸田峠BSからもう一つ先のだるま山高原レストハウスBSまで歩いてみることにしました。だるま山高原レストハウスが達磨山のトレッキング拠点らしいですからここまで歩けるとスッキリ感があります。


驚いたのはルートのほぼ全てが芝生にて整えられていたこと。なんだか一歩一歩がフッカフカなんで、(いつも歩いている山道の事情も相まって)思わず「自分にはゴージャス過ぎる…」という言葉が漏れ出てしまう。

14:15 だるま山高原レストハウスBS

静岡サイダー200円也

ここも綺麗に景色が臨める良いスポットでした。

・・・
今回の伊豆半島トレッキング、冬であったにもかかわらず稜線歩きが出来てとても楽しむことが出来ました。車道沿いのルートが多かった点はありましたが、じっくり歩くと景色の良さと相まって記憶に残る歩きが堪能出来ます。お勧めです。

また、ハイカーの他にもロードバイク、ドライブ(ツーリング)との相性もとても良い上に、(今回はバスがなかったので断念しましたが)修善寺駅に直行せずに手前の修善寺温泉を活用すると更にグッドなプランが組める点も魅力があって良いと感じました。