ラベル ハードウェア の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ハードウェア の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年3月8日日曜日

Dirt Rally2.0とSTEAMのホームストリーミング(リモートプレイ)

久しぶりにパソコンゲームについて少し書いてみようと思います。


自分はゲームジャンルの中でもレースゲームは(得意ではないのですが、)好きなジャンルでして、これまでもプレイステーションでCodeMasters社製のタイトルに幾つか手を出しておりました。中でもDirtシリーズは(個人的には)大昔よく遊んだSEGA Rallyシリーズの亡き後を埋め、グラフィックと挙動を大きく底上げしてくれた発展版的な位置づけであり、遊びこむほどに味を感じさせてくれる所謂“スルメゲー”と言って良いシリーズであります。

今回のDirt Rally2.0はプレイステーション版でVRが対応されないという事なので、PC版で遊んでみることにしました。
(現時点ではPCのVRを所有していませんが、いずれは解像度等のスペックが向上した良いものがリリースされそうなので...)

紅葉の万華鏡に抱かれつつ走り抜ける幻想的なNEW ENGLANDステージ

以前遊んだ前作のプレイステーション版(しかもVR)と今作のPC版を比較すると、やはりグラフィックレベルが大きく向上したのが印象的。更にはストレージをM.2 NVMeにアップグレードをしていたこともあり、ロード時間の大幅な短縮が実現出来て随分と快適な環境で遊べています。
(…正直、もうプレイステーション版には戻れません…)


本物のラリードライバーによるお手本!サイドブレーキの引き方がカッコいい!!

そしてここからが本題。私がゲームを遊ぶ環境は居間のテレビでして、そこにはオーディオ用のノート端末のみ仕込んでおり、それなりのスペックを有する母艦PCは別の部屋にあります。このためSTEAMのホームストリーミング(リモートプレイ)機能を使用しているのですが、このタイトルでは一つ困ったことが発生してしまいました。

それは、ステアリングコントローラー(ハンドルコントローラー)がホームストリーミング(リモートプレイ)では一筋縄では認識してくれない、ということです。
ステアリングコントローラーを母艦PCに接続した場合には問題なく認識してくれる上に、STEAM専用コントローラーは何のセットアップもせずに使用出来ていたのに何故…?と、色々調べて行くと、どうやら以下のツールを使用しなければらないことが判明。


このツールは遠くの別の機器に接続されているUSB機器を、手元にある端末へ接続されているかのように扱うことを可能にする、USBクラサバアプリケーションです。
試用版としては、一つのUSBデバイスのみ扱えますが、複数のUSBデバイスを扱いたい場合や、バックグラウンドでのサービスとして扱いたい場合は有償(50ドル弱)になるとのこと。なので今回は無償ですが、アイディア次第ではかなり便利に使えそうなのでライセンス欲しいかも…。

因みにこのツールの技術的な背景としては、IPやEthernetの通信フレーム内にUSBの制御信号をカプセル化しているとのことです。こういうの多いですよね。オーディオのDoPや、ネットワーク機器のL2TP/IPsecもこんな感じだったし、何でもアリなんだなー、と思っちゃいます。

で、今回やったことを整理すると以下の様な感じです。

居間には母艦PCを絶対に置きたくない…という決意の図

本来であれば上記の構成ですんなり行くだろう、と考えました。
が、上手く行きません…。更に色々と情報を漁った結果としては以下の通り。

母艦PCに何でも良いからUSBコントローラーを挿すと何故か上手く行く!

出たよ…。謎ノウハウ。でもまぁ(時間のある場合は)こういう試行錯誤もまた楽しいものです。
上手くいってくれたお陰でステアリングコントローラーで良い感じに遊べましたので結果オーライって事で。

完成図...

(STEAMはホームストリーミングのQ&Aにこの辺のノウハウをちゃんと書いておいて欲しいです。もしくは改修望む。)

(参考)
自分は居間のテレビで遊ぶためにブリッジPCを使っていますが、過去にSTEAM Linkという便利な専用機器が販売されていたらしいです。STEAM Linkでステアリングコントローラーを使って遊びたい場合はVirtualHere for STEAM Linkという有償アドオン(1400円程度)をSTEAMに追加すると行けるそうですよ。

・・・
でもアレですね。今後VRを追加した場合はどうなるんですかね。流石にホームストリーミングでVRは厳しいかな?

<オマケ>
こうやって遊ぶのだ!みたいな。

2018年2月3日土曜日

XDP-300Rの購入及びこれまでのDAPに物思う

Apple製品を皮切りにスマートフォンが続々とリリースされた10年前、iPhoneやiPadを手にした際に「もう専用のデジタルオーディオプレーヤーを持ち歩くことはなくなるかもしれないなぁ」と感じたのを記憶しています。

iPhoneを使い始める直前のガラケーの一部においても、音楽ファイルを専用のフォーマット(MP3ですらない)にエンコードすることでオーディオプレーヤーのように使うことが可能な機種も存在していたようですが、もう見るからに「電話機の付加機能としてつけてやってんだ。ただのオマケなんだから文句は言いなさんな。」というメーカー側の態度が丸分かりの運用に耐えない代物でした。

こうやって電話機とその他の機器が住み分けされている時代であれば、2つの機器を別に持ち歩くことも「仕方がない」と割り切ることが出来たのですが、、、やはりスマートフォンのオールマイティーな多機能且つ高い運用性の前には前時代的なガジェットは一掃される運命にあったようです。そういう時代だったのですし仕方ない面もありましたよね。

但し。
多機能であるってことはその一つ一つ全てが一等賞になんてなり得ないという現実もあったかのように思えます。特に音が駄目。全然アカンかった。

なのでスマートフォンの外付けガジェットを色々買い漁り始めることに成るのですが、もうこうなると全然スマートじゃないんですよね。冷静に考えると。

まずはこの辺から拗らせ始めましたよ。。。

オーディオテクニカ製のAT-PHA31i
…小型のヘッドフォンアンプ。使い勝手自体は悪くなかったし、耐久性もそこそこ高かったのですが、スマートフォンをケースに入れたまま接続できないというトラップがありました。。。

お次は・・・
SONY製のPHA-1
…こいつはDAC兼アンプでスマートフォン筐体をゴムバンドで巻きつけることで時限爆弾のような形相で運用するのですが、ポケットに入れるとおパンツがズレてしまうくらい重かった。。。そしてその無駄な物量から人目のあるところで取り出すのがとても恥ずかしい 兼 充電必須という面倒くささが満載。「スマート」の真逆を行く滑稽さが涙を誘います。お前は何がしたいのか、と。

・・・今になって振り返るとスマートフォンで何もかも"最高"の体験をするべく意地になっていただけのように思います。

さらにその次は・・・
Apple純正のLightning - 30ピンアダプタと、中華アンプiBasso A02
…使った外付けガジェットの中では運用製と程々の音質が両立できた良いコンビだったのですが、アダプタがポケットの中で外れてしまう運用トラブルが多発。

そもそも外付けガジェット云々以前に、iPhoneの下部にあるコネクタ端子から音を出力する場合、電波の切り替わりポイントで耳障りなノイズが出てしまうのもスマートフォンオーディオの萎えるポイント。現在はASUSのZENFONE3Deluxを使っていますが、似たようなものです。

・・・

ふと考えるわけですね。

スマートフォンで音楽を聴くのはやめようか、と。

iPhoneを使い始める前は何のDAPを使ってたっけ・・・、と思い物置をゴソゴソ漁っていると出てきましたよ・・・。

KENWOOD製 HD30GA9
…これ、パソコンがないと運用自体が出来ないんですが、ファイルを転送するのにエクスプローラー上からドラッグ&ドロップが許されないクソ仕様。2000年の日本製品ってなんでこんな使い勝手の悪いものばっかりだったんだろう・・・。ポケットの中で操作する分には使い勝手は良かったものの、ボタンを押すと”ペコペコ”とノスタルジーな音がします。デザインもどことなく当時のiPodを意識しているようで見ているととても切なくなります。勿論タッチ機能なんてものは実装されていません。

2005年製ですのでもう13年も前のブツですね…。音はそこそこ良かったのですが、付属の駄目仕様感満載の転送ソフト(KENWOOD Media Application)を使って暗号化&専用フォーマットへの書き換えをしつつ転送するという…これまたガラパゴスの申し子のような一品でした。

これ、今もまだ使えないかなー・・・と思ったらWindows10(anniversary update以降)ではこの転送ソフトがどうやっても動かないことが判明したため使うことを諦めることに。。。

そして新たなDAPを購入するにあたり、長く使うためのポイントとして取り敢えず以下の3つを必須としました。

  • FLAC,ALAC,WAVが認識出来て標準機能(エクスプローラー)によるドラッグ&ドロップでの運用が可能
  • メモリーカードが使える
  • ネットに繋げられる

一つ目はメーカー製のいい加減な仕様&サポートの転送ソフトを必須とするものである場合、OS等の変更により機器自体が使用できなくなるので必須。(言ってて悲しくなる…)
二つ目は機器の容量に天井を設けないようにするため絶対に必須。
三つ目は今後の音楽サービスがどのように変化してもなんとか食らいつける環境であって欲しいので必須。

その結果、以下を購入することと相成りました。


ほぼ同構成の兄弟機にあたるOnkyo製のONKYO DP-X1Aというのがあり、視聴するとこちらのほうが若干音的には上と感じたのですが、価格が5割増しであったこと、及び筐体&UIのデザインが(自分的には)イマイチであったことから購入対象から外しました。
(デザインという要素は長く使って行く上では結構重要な要素だったりする)

そして実際にXDP-300Rを使い始めてみました。すると酷くシャリシャリする音が出てきたのでビックリしてしまい「なにこれ?」という悪印象を初っ端に感じてしまったのですが、何故か最初からデジタルフィルター機能なるものでドンシャリサウンドが出力されるよう設定されていたんですよね。冗談キツいです…ホントにもう。

気を取り直し設定を一通り終えて改めて音を出してみたのですが、最終的には外出先で聴く分にはかなりレベルの高い音を出してくれるので納得感を得ることが出来ました。

なお、本機ではヘッドフォンをバランス接続することが出来るようです。どの程度のレベルアップが図れるのかは未知数ですが、機会が有れば遊んでみようと思います。

2017年5月14日日曜日

DDC(RUDD14)の導入について

サブシステム側のオーディオ環境構成を少し変更したのでメモ。

これまではパソコンからUSB2本をそれぞれのDACに接続し、ヘッドフォン、スピーカーを駆動していました。


旧システム構成

しかし、この構成の場合、以下3つの問題が有ります。
  1. DAC1000に88.2kHz、176.4kHzの信号を送れない(※)
  2. USB電源線に乗るPCノイズ対策(アイソレーション)が施されていない
  3. ヘッドフォン、スピーカーの駆動先切り替え操作が面倒(プレーヤー側の設定変更が必要)

特に1についてはWindows7時代はhiFace twoというDDCを使用して対応出来ていましたが、Windows10になってからはドライバが上手く対応出来ていないようで、COAXIAL接続での再生(88.2kHz、176.4kHz)が行えていませんでした。
(少し前のWindows10に対するCreatorsUpdateでUSB AudioClass2.0規格に少しだけ対応してくれましたが、これによるhiFace twoのドライバレス駆動が期待されたものの結果はNGだった)

自分の場合、CDからリッピングした音源(44.1kHz)をプレーヤー側(JRMC)で2倍、または4倍の周波数にアップサンプリングしたものを聴き比べて遊ぶこともあり、対応してもらえないといまいち楽しめなかったりします。(そもそもアップサンプリングによる音質的なメリットは本当はあまり無いんですけどね・・・)

「COAXIAL接続でDACに接続できれば良い」ということであるため、試みの一つとして下のようなアタッチメントをPC側に仕込み、マザーボード上のS/PDIFピンから信号を引っ張って来たりもしました。が、思うような結果を得ることが出来ませんでした。


そんなことを考えながらネットで情報を漁っているとRUDD14というDDCの情報に行き着きました。こいつはRASTEME社という(大変惜しいことに)今は存在しない日本のガレージメーカーの製品。自分もUDAC32Rを所有しており、動作の安定性と音質面においては満足感の高い製品であったことからとても良い印象をもっています。

RUDD14の良いところは、自分が問題と考えていた上述の1~3を全てクリアすることが出来る、というグッドな仕様であったところです。特に3に関連し、AES/EBUとCOAXIALへの同時デジタル出力が可能という点が素晴らしい。設定の切り替え自体が不要。

そして今回、運良く手に入れることが出来たため、以下のような構成と相成りました。

新システム構成

AES/EBUのバランスケーブルにはYAMAHAのYBC03を選択しました。
バランスケーブルは位相反転による信号ノイズのキャンセリングが可能な優れものです。マイクとかでも使用されているケーブルですね。


それにしても(大昔は色々とお世話になったが)YAMAHAの製品なんて購入したのは本当に久しぶり。オーディオ界では中堅以降の製品シェアが著しく低いメーカーですしね。
(15年くらい前にエントリー型のAVアンプを買ったのが最後だったと思う)

・・・

ただ音が聴ければ良い、ということであればPCにヘッドフォンを挿すだけなんですが、難儀な趣味を持ってしまったものだ…とつくづく思うのでありました。

<追記>
RUDD14もUDAC32RもWindows10の標準ドライバ(USB Audio Class2.0)でなんとか動作はします。ただし(5分に一度程度の頻度ですが)ノイズが一瞬乗ったりすることも有り、都度不快感が際立ってしまいますので添付のドライバをWindows7互換モードでのインストールを強くお勧めします。こちらは(当たり前ですが)ノイズが乗ったりすることは無く精神的に安定します。

2017年1月16日月曜日

ゲーミングPC構築

今週は仕事上で少し大きな事案が片付いたため、自分へのご褒美にとゲーム用にPCを一台組んでみました。
目的は最近熱中しているCities Skylinesを快適に遊ぶ為に他なりません。

新しいパーツと過去の流用品

といっても昔のように極端にパーツ同士の相性が出ることもなかったため、かなりスムーズに構築を完了することが出来ました。
構築手順自体は昔と何一つ変わっていませんからねぇ。なんだかとても懐かしい気分になっちゃいましたよ。ええ。

  
ケースにマザーボードを取り付け、CPU &ファン、メモリ、カード、各種ドライブ、電源、配線の順で進めます。

組み立て終わったあとはスイッチを入れてOSをインストールし、動作をチェックして完了です。

スペックは以下の通りです。
  • CPU : Core i5 6402P
  • メモリ : 16GB(8GB×2枚)
  • グラフィックカード : GeFoece GTX1060(6GB)
  • マザーボード : Z170X-GAMING 3(ATX)
  • 光学ドライブ : Pioneer BD-RW BDR-209M
  • 補助記憶 : SSD(Crucial 256GB),HDD
  • 電源 : 600W
  • ケース : XIGMATEK製 FrontLiner
  • OS : Windows10Pro
特に気に入ったのがマザーボード(Z170X-GAMING 3)です。

USBDAC用のUSBポート

なんとオーディオ向けの低ノイズUSBポートが2つも搭載されています。
これは非常に魅力的でした・・・、というのも、自分はデスクトップスピーカー用のUSBDACと、ヘッドフォンアンプ向けのUSBDACの2台を併用しており、これまでどちらもUSBの電源対策が取れておらず放置されていたためです。
実際にHA5000、W5000で音出ししましたが、(気持ちの面が大きいのかもしれませんが、)かなり印象が良いです。

他には自分にとっては目新しい規格(M.2やらSATA Express)が満載で、時代の流れを否応なしに感じさせてくれます。
メモリも(必要性をまるで感じませんが)64GBまで搭載出来ちゃうらしく、もうね、初めて買ったパソコンのメモリが64MBだったことを考えると1000倍ですよ。1000倍。ムーアの法則的なアレですね。


そして・・・

Cities Skylinesを起動

ゲーム設定上、グラフィックオプションを最高品質のオラオラモードで起動!
このゲームは市民が一人ひとり目的を持って動いていますが、感動するくらいにヌルッヌルのサックサクに動作してくれます!凄い・・・

3D演算の必要なゲームでは(当たり前ではありますが)グラフィックカードの有無で大きく楽しみ方が変化します。
これまでノートPCで我慢して遊んでましたが、改めて重要な要素なんだな・・・と。

勢いに乗って人口も6000人を突破して右肩上がり!

Cities SkylinesはSTEAMというパソコン上のゲームプラットフォームにて起動していますが、プレイステーション等とは異なり、グローバル視点で本当に評価されている質の高いゲームが多くリリースされています。
スペックが低くても遊べるゲームが有りますので、遊んだことのない方は是非触ってみてください・・・。


そして、昔使用していたMicroATXのマザーボードが入っている32bitシステムは置き場所や活用方法が特になかったのですが、引き取り手がうまいこと見つかったために友人に譲ることとしました。
(こういう場合、BTOや自作PCだとお店に売り払うことが難しい・・・、かと言って処分する場合はコストが発生しそうなんですよねぇ・・・。)

2016年12月3日土曜日

ZENFONE3 Delux購入に関する雑記

これまでスマートフォンは丁度2年前に購入したiPhone6(Softbank)を使用していました。
ストレージ容量も128GBであることから沢山の音楽データ等を詰め込めたため、十分満足して使うことが出来ておりました。

しかしながら、MVNOが一般的になった今、圧倒的にコストパフォーマンスが悪い点がどうしても拭えないんですよね。
外出先では殆ど電話をせず、行き帰りの電車内で少しネットブラウジングをする程度。
にもかかわらず、ひと月8000円前後が当たり前の様に飛んでゆく。これは何とかせねば・・・と考えていたわけです。

128Gというストレージ容量を選択したのは長く使用したい(頑張って4年くらいは・・・)思いがあったからですが、ひと月当たりのコストに5000円~6000円の開きが出てしまうと最早無視して運用し続けることが出来ません。

ただ、使用していたiPhone6はSoftbankのSIMロックを解除することが正攻法では認められていません。

今のiPhone6端末を使用し続けたまま価格を抑えることは出来ないのか。

まぁ、当然そんなことを考えちゃうわけなんですよね。
で、結論としては以下の2択となりました。

■方法1:iPhone6をテコ入れして蛇の道に突入

  • 劣化し始めたバッテリーの交換
  • SIMを強制的にアンロック(ファクトリーアンロック)
  • MVNOに移転

■方法2:キャリアも端末も刷新する正攻法

  • iPhone6を売ってMVNOで使用可能な代替端末を購入する
  • MVNOに移転

最初は方法1で検討しようか・・・と考えていましたが、なんとiPhone6のTouchIDが故障(→端末初期化等による復旧を行ってもなお事象が改善しない)するという酷くガッカリな事態に陥ってしまいました。
具体的にはAppleに修理費を尋ねたところ、AppleCare等に加入していない場合、端末交換が必要となり3万円以上の出費になることが判明したのです。

(TouchIDはCPUであるA8プロセッサと結びつけが行われており、TouchIDを含むホームボタンスイッチだけではなく、基盤込みでの交換が必要となってしまうらしい・・・)

一応TouchIDを使用せず使い続けることも可能ではありますが、何も操作しない状態であってもバッテリーの消耗が以前の4,5倍程度に膨らんでしまい、フル充電状態から半日程度でバッテリー切れになってしまいます。(端末内部のアプリケーションがTouchIDのデバイスを常時認識しようとしてエラーを繰り返しているものと思われる)

要するに今のiPhone6をテコ入れして使い続ける場合、以下の費用が掛かってしまうこととなりました。

¥10,000 : 劣化し始めたバッテリーの交換
¥20,000 : SIMを強制的にアンロック(ファクトリーアンロック)
¥30,000 : TouchIDの修理
--------------------------------------------------
¥60,000

古い端末を延命する方針としては、なんとも残念な数字です。

はっきり言って格安スマホなら本体を3台程度購入できてしまいます。
更にファクトリアンロックというグレーな手段により生じる、運用自体に支障を来す可能性・リスクを常時抱えなければならない・・・。

これでは検討する意味が全くありません。

なんと言いますか、スマートフォンってのは消耗品なんだなぁ、と今更ながら思っちゃいます。


その結果として、方法2を中心に検討を開始。

せっかくなので端末は仕事用として使用している支給品スマホのSIMカードを一緒に使えるデュアルスタンバイが可能な端末が良いだろう・・・、という事になりました。

そして、せっかくandroid端末なんだからAppleでは実現できないスペックを・・・と欲を出していたら・・・。


ZENFONE3 DELUX

結局10万円近い端末ですよ。
いきなり学んでいない感MAXで我ながら呆れます・・・。

それにしてもApple縛りを抜け出すと、凄い端末が沢山あって驚きますね。
“使い勝手とスペックが必ずしも相関関係にはない”と頭で分かっていてもワクワク感があります。

これまで使用していたiOSはデザインが秀逸でしたが、セキュリティ上でも必要であろうOSのメジャーアップデートに二の足を踏んでしまう(=動作が愚鈍化し使い心地が最低になる)ことや、もうiTunesは使いたくなかったこと、他のデバイス(AppleTV、MAC)との連携も正直期待したほど大したことが無かった(・・・というかAPPLEがサポートを途中で放置するので使ってて残念な気持ちになる)ことから、採用を見送りました。

(それでもApple製品を一切使わないわけではなく、自宅内ではiPadやMAC自体は使い続けるんですけどね)


今週中には到着するらしいのでそれまで待つとしましょう・・・。

2016年9月18日日曜日

DALI OPTICON8

少し前になりますが、新しくDALIのスピーカーへと環境のリファインした際のレビュー兼記録を残しておきます。


これまで使用していたスピーカーはDENONのSC-T555SAというもので、およそ15年ほど前に購入したトールボーイタイプ。

SC-T555SAは当時、売り文句として
「120kHzまで再生が可能(人の声で1kHz、バイオリンで4kHz程度ですので超音波が出せる、ということ)」
という随分尖ったカタログスペックを謳い、以降のハイレゾブームとホームシアター用途を見据えて発売された普及型スピーカーでした。

振り返ると購入してから接続先としてのアンプは現行で4台目。
これらのアンプの変遷やソフトウェアによる音の変化、更にはアクセサリーによる印象の変化により長いこと楽しむことが出来ました。
しかし並行して上位クラスの音を家電量販店などで試聴を繰り返したことにより、どうしても越えられない壁の様なものが存在していることも理解したのであります。

ですが、このオーディオというジャンル。
良いものを得ようとした際の金銭的なコストは、上を見れば青天井なんですよね。
更に不都合なことに、人の誤った思い込みを助長するような不確かな情報や、印象操作、詐欺が散見される危うい世界。であるため、それらを楽しさに昇華できる程度で逆に"利用"する、またはシンプルになるべく所有している機器で満足することが賢い音との付き合い方なのかもしれません。

最近よく思うのですが、自分の様な庶民がこれから先の事を考えてお金を大事に貯めて行くのは確かに大事なことではあります。
しかしこれが過剰になってしまい“得られるはずの経験が得られない”、という状況が発生してしまった場合、それは“純粋な機会損失”だったりするんですよね。
お金が貯まっても、自分に残されている時間というのは刻一刻と目減りして行くのですから、ある程度はバランスを考えた上で、相応のものを手に入れても良いだろうと。そう考えた訳です。

圧倒的な所有感と共に音のレベルを“確実に”押し上げてくれる、本当に実力のあるスピーカーが欲しい。そんな想いで、随分長い間様々な機種を試聴しました。

有り得ない程明快な音像、豊かでありながら締まった中低音、抜けの良い高域。そしてジャンルを選ばない真のオールラウンダー。
これらのイメージに合致し、最終的に候補に挙がったのがOPTICON8でした。


購入に至った後は、現物が届くまで本当に仕事が手につかなかった・・・。

そして配送された直後の状況が以下。

テトリス棒が2本

開梱時においては本体が物凄い重量であったために一人で持ち上げるわけにはいかず、外箱を慎重に解体しつつの作業となり相当手間取りました。

最も手間を要したのはスパイクを本体に装備してからどのようにスパイク受けに乗せるのか、でした。(移動してからスパイクを装備、という選択肢は部屋のレイアウト上採用出来ず)

色々手段は考えられるかと思いますが、一人作業という状況においては基本的に“持ち上げる”という選択肢は採れません。ですので引きずる事で移動する必要があったわけです。
結論として、自分は以下の様にホームセンターで安く手に入る部材を組み合わせてキャリアを4つ程自作することにより対応出来ました。

材料費的には1個100円ちょっとだったと思う

因みにスパイク受けはオーディオテクニカのAT6249。現物は高級感があってかなり良いものでしたよ。

以前と同様、ハウジング内のネットワークは使用せずバイアンプ接続です。

そして実際に音を出してみました。

何もチューニングしていない状態ではありましたが、一発目は「あれ?こんな感じだったっけ?」といった印象だったんですよね。
具体的には1万~2万程度のスピーカーの様な印象でして、奥に引っ込んだ音の輪郭に乗った妙なツヤ、及び展開されないままの中途半端な解像度が付帯した音が放り出されたためちょっと驚いてしまった程です。
(経験上、“一発目から想定された音は出ない”と理解していても、です。)

その後AVアンプ側でスピーカーサイズ、レベル、距離 、位相、クロスオーバー周波数等の調整を追い込み、数日間聞き込んで行くと、10時間程度経過した辺りからでしょうか、(上手い表現が見つかりませんが)バーンイン(もしくは脳が音を理解し始めた?)によると思われる、かなり鮮烈な羽化が展開されました。これには予備知識を有していても強いインパクトがありました。
(付属しているマニュアル上の説明では100時間程度とのことでしたが、大分早くから変化が確認できます)

音がどんどん前に出てきて精密に結像し始めるのですが、それはスピーカーが目の前で際限なく成長しているかのようでもあり、“一体どこまでその高みに登りつめてしまうのか?”みたいな感じすら与えてくれるものなんですよね。非常にドラマチックです。

最終的にはAVC-A1HDの特徴である中低音の方向性をそのままに豊潤さが大きく増進し、高音の抜けも素晴らしく、音場、音像が有り得ない程ビシッと決まってくれる様になりました。その解像度においても以前の機種とはとてもじゃないですが比較にならないレベルのものであります。

レコーディング技術のレベルにも左右されるものと思われますが、作品によっては音の発生源がスピーカーではなくなります。その様は最早「“スピーカー”というより“空間プロジェクター”」、または“聴こえる”というより“見える”」という表現の方が正確であるかもしれません。

完璧です。

朗々と奏で上げる事によるプレーヤー、楽器、歌い手のゴーストが前方で“クッ”と顕現する様は驚嘆する、と言いますかウットリしてしまいます。本当に凄い魔法の杖ですよ、コレ。

2015年5月6日水曜日

AVC-A1HDのインストール

ということで新しいAVアンプことAVC-A1HDが郵送されてきました。


30キロ程度ある梱包物

家の中の移動は腰のあまりよろしくない自分が抱えるわけにもいかず、マットをフローリングの上に敷き、その上に配送屋スタッフに置いてもらいました。そのまま居間まで引きずってゆく算段。

一人ピラミッド建設奴隷ごっこですね。



開梱

前回はAVACでしたが、今回はAudioUnionさんにお世話になりました。
梱包状態は緩衝材が多く仕込まれておりまずまず良かったと思います。

ご神体の他には、付属品としてリモコン2つ、電池、電源ケーブル、音響テスト用マイク、無線LANクライアント用のロッドアンテナ、そして説明書冊子。

唯一必要となることが分かっていたリモコンのことは事前によく調べていなかったのですが、一部分が感圧式のタッチパネル方式でした。同方式だったVSA-AX10Aiのリモコンで使い勝手がイマイチだったので、ちょっとガッカリ。

電源ケーブルはこれまで使っていたTUNAMI GPX-Rを引き続き使用するため、付属品は使用せず。

箱から本体を取り出す時だけは、どうしても抱え上げる必要があったので腰が心配でしたが何とかクリア。ただ、翌日(筋肉痛に近い?)鈍い痛みが纏わりつくことに・・・。


旧機器(VSA-AX10Ai)の撤去

こちらは余裕で30キロオーバーという代物。
送られてきた梱包材にコレを入れる際、やむを得ず抱えましたが、これまた腰が危うかったです。
抱えた際に腰が砕け、ブツを床に落とし、足の指を潰す・・・という最悪のシナリオだけは避けなければ・・・と、必死でした。


インストール完了。

丸一日かかってケーブル配線との格闘を終えた後に、待ちに待った音出し。

第一印象で満足度のかなりの割合が決定してしまうので、結構緊張の瞬間・・・。

結論から言うと、購入して本当に良かったと思わせてくれるものでした。最高です。
殆どパラメータをいじっていないのにもかかわらず、音の包囲感、中音域の厚み(弾力性のある音と表現したほうが近い?)が旧機器とは比較にならない位素晴らしい!


暫し恍惚とした表情で聴き入る。ふむー。


これまで設定を追い込んで使用していたPioneerの機器で聴き込んでまいりましたが、一聴してその上を行っている印象が強かったので、どうやら自分の耳と脳はDENONの音に軍配を上げたようです。

・・・

5/5夕方に学生時代のバイト仲間ことA君来宅。
所持されていた某アイドルグループのライブDVDを、早速ご神体を使って視聴しました。
(何度も手前味噌で恐縮ですが、、、)なんかもうスゲーって感じでした。普段は音楽CDコンテンツばかりを楽しんでいますが、ライブDVDって結構良いものですね。

・・・

残作業は以下。
  • 設定の追い込み
  • 学習型リモコンのラーニング
  • 旧機器の中古屋への販売 or 譲渡
ゴールデンウィークはお終いですが、今週末は月曜日が年休をなんとか取れそうな雰囲気なので、またの機会にゆっくりと・・・。

2015年5月4日月曜日

AVC-A1HDを購入

AVアンプのリプレースを行いましたのでメモ。

これまではPioneerのVSA-AX10Aiという機種を使用しておりました。

直線的なデザインのイケメン

しかしながら、半年ほど前からリア・レフト、およびリア・ライトから音が出なくなってしまい、せっかくのマルチチャンネル再生がバイアンプを組み込んだ状態で鳴らせない状態に陥っていました。

更には今では当たり前となっているHDMIすら搭載されておらず、Blu-ray音声のデコードが不可という過去の遺物に成り果てており、AVアンプの片面の魅力であるVideo機能が十分に活用出来ません。

また、当時は画期的であったであろう感圧式の白黒タッチパネル式コントローラーも、内蔵の充電池が寿命を迎えており、有線状態(コントローラーをクレードルにくっつけた状態…)で何とか信号を送り出せるという状態。

※初代iPadが2010年ですから、その6年前のタッチパネルです。お察しください。

もう十分使い切っただろう、と。そう思ったわけです。

それでも当時2004年の同社のフラッグシップ機種ということもあり、音の面ではかなりの高次元レベルでまとめられていることから、後ろ髪を引っ張られる想いが一杯だったりします。
・・・

そして代替機を探し始めたのですが、ここ最近は30万円級のミドルエンドばかりがリリースされていて、VSA-AX10Ai相当の機器はコレといったものが無さそう。

ミドル級の機器をコンスタントに買い換えてゆくと言うのがAVアンプとの有るべき付き合い方なのかな、などと思いながら更に調べて行くと、どうやら2007年〜2008年に各メーカーから最後のハイエンド機のリリースラッシュがあったこと、および型落ちによる中古市場での価格が下落傾向(アンダー20万円)にあることが分りました。どうやらHDオーディオが普及し始めた時期の物らしく、メーカーも気合いの入った製品をリリースしてる様で、この辺りの製品群をリサーチすると良い結論に辿り着けそうです。

自分は機器の選定において音の方面に9割以上の重きを置いているため、本来はAVアンプではなく純粋にプリメインアンプ方面も良かったのかもしれません。ですが、デジタル機能の進化により世代の新陳代謝が高いAVアンプは中古市場での値下がりが早く、非常に高いコストと物量が投入されている実力機が手の届く価格に降りて来ている、という所に目を着けていた、という訳です。

自分は以下を検討しました。

Pioneer
SC-LX90(90万円級)

自宅のAVラックに入らない。値段相応の評判をあまり耳にしない。ここ最近のミドル機にも劣る面がチラホラ・・・という噂も。

YAMAHA
DSP-Z11(70万円級)

デザインは一番好み。しかしながら自分はあまり使わないであろうDSP部にお金がかかってそう。本領を発揮する11チャンネル分のスピーカーとスペースは用意することが難しいですし、天井へのスピーカー設置は無理・・・。ていうか多チャンネル過ぎて、1チャンネル当たりのコストが安そうなイメージ。但しYAMAHAブランドの強さなのか、製品としての完成度の高さ故か、AVアンプの銘記という評判がよく見られる。


DENON
→AVC-A1HD(60万円級)、AVP-A1HD&POA-A1HD(140万円超級・セパレートタイプ)

AVC-A1HDは7チャンネル構成(フリーアサイン分を加えると最大9チャンネル)。フロントLRにバイアンプを仕込んだ5.1チャンネル構成が実現出来て無駄がない。AVアンプなのに中域の厚みに印象良しというレビューが散見されるのも好印象。結局この機種を購入しました。

一方セパレートタイプのAVP-A1HD&POA-A1HD。
POA-A1HDはマルチチャンネル・パワーアンプでありながら、極限までピュアオーディオを追っかけたお化けのような機器。運良く中古でセットに巡り会えたとしても60万円前後という相場らしく手が出ない。
どうやらピュアオーディオでおなじみのモノラルアンプ(10チャンネル分)を、無理やり1筐体にねじ込んだようなイメージらしい。音はセパレートタイプということで、AVC-A1HDを凌駕するとのこと。一度じっくりと聴いてみたいです・・・。



Marantz
→AV8003&MM8003(60万円級・セパレートタイプ)

セパレートなのですがデザイン面でどことなく安っぽい雰囲気を感じてしまいました。バイアンプ化するのにバランスケーブルとアンバランスケーブルでプリとアンプを接続するというチグハグ感もいまいち。
アンプは8チャンネル用意されているようだけど、7チャンネルでの使用が普通の筈。残りの1チャンネルって一体何だろう?予備だろうか?

・・・

・・・

注文したAVC-A1HDは5/5には到着するとのことですので、頑張ってセットアップして今回のゴールデンウィークを締めくくりたいと思います。

2015年4月5日日曜日

ヘッドフォンとヴァイオリンの音とその相性について

K701というヘッドフォンを保有しております。

確か購入した場所は中野のブロードウェイ3FのFUJIYAエービックだったんですが、あのオーストリアのメーカーAKGのハイエンド機種ということもあって、“手頃な価格で掘り出し物を見つけた”という上々な気分で帰宅したことを記憶しています。

当時(というか今もですが)基本的にJAZZ、フュージョンを中心としたピアノやギターの音と、10年~20年前の邦楽などがメインで、ゲームやアニメのサントラを少々・・・というスコープで聴いていました。

「ハイエンド機なら取りあえずジャンルに関係なく不満を感じることはなかろう」みたいな感じですよ。


そして帰宅後にUSBDACに接続するわけですね。
まぁヘッドフォンなんで当然ながら機器に接続すれば音は出るんですよ。
出るし無難に綺麗(中~高音域)だなと思うんですが、低音域が妙に抑えられていることもマイナスに働いて特別な感動が湧き上がらんのです。

この特別な感動がない(=プラス方向のインパクトがない)っていうのはかなり致命的
購入当初は支払った金額分だけ聴き込もうとするインセンティブが幾分存在するんですが、しばらくするとこれが底を突いちゃうんですよね。で、使用機会が格段に減るという流れに陥ります。

それがK701やUSBDAC(RASTEME製UDAC32R)だったという訳です。

・・・

今週は家に籠って翌々週の試験のために参考書と格闘していたのですが、このまま休日が終わってしまうのは週明けからの勤務を迎えるにあたって納得感、精神衛生の面からあまり良くないと思い、散歩がてら(残念ながら桜は散ってしまったので)代わりになるものを・・・と、レンタルCD屋でヴァイオリニストの諏訪内晶子千住真理子を数枚借りて自宅で久々に上記の機器で聴いてみることにしました。

ウジェーヌ・イザイ

「」

正直、大して期待していなかったんですけど、(大げさでもなんでもなく)言葉を失うくらいの衝撃でした。(ポエムは書きませんよ・・・)

“まさかK701がヴァイオリンをここまで・・・鳴らし切ることが出来るものなのかと。

この感覚、久々です!


Youtubeを貼ったところで1ミリも感動は伝わらない

ネット上の話題でクラシックに向いているという話は耳にしていましたが、ヘッドフォンというものがここまで極端に楽器単位で向き不向きが出るものだとは・・・。
というか、もうこれヴァイオリンと言い張って良いレベルでしょ。

2014年7月22日火曜日

故障箇所はプリアンプ?メインアンプ?

今回の3連休はメインで使用しているAVアンプが故障してしまいまして、対策に向けて色々といじり倒しておりました。

せっかくの休日にAV機器を突っつきながらケーブルを捌いているっつーのは・・・あまり人に語れる過ごし方じゃないよなと思いながらも、トラブルを乗り越えるエネルギーが湧いてくる、というのは学生時代のパソコンいじりに通じるものがあり、決して辛いだけのものではないと認識しているところ、我ながら「趣味だねぇ」と思うわけですよ。



で、直接的な事象なんですが、リアスピーカーのL、Rの両チャンネルの音声が出ない、という、マルチチャンネルで楽しんでいる己にはかなり致命的な内容。

オーディオ道を極めてる方からは恐らく「フロントのL、Rが問題ないなら、マルチチャンネル再生をやめてステレオで聴けば良いじゃん」とか言われちゃいそうですけどね。
DTSのマトリクスデコードの楽しさを知ってしまうともう戻れないんです。これが自分の楽しみ方なので。

そんなこんなで「音が出ないのであれば出るようにしなければならない」というわけで、原因究明の為の切り分け対応を開始しました。

・・・と簡単に書いてますが、アンプは30kgをオーバーしているため、移動させる際の腰への負担がかなりキツい。本当にキツい。汗だくになりながら俺は何をやっているんだ、という自責の念が沸々と湧いてくるのもキツい。


プリアウトから音声信号を拾えないため、すぐに思いついたのはプリアンプ部分の故障。
ならばと思い、DACを別途用意して増幅部に突っ込んであげたのですが、これでも音が出ない。
どうやらリアのL、Rは入力段から出力段まで一貫して故障してしまったようです。



プリ部の故障ならプリアンプを、パワー部の故障ならパワーアンプを別途購入して連携させようか?などと思っていたのでガッカリです。いや、余計な出費を避けれて安堵すべきなのか。

・・・

自分が使用しているVSA-AX10Aiは2004年に発売されているため、もう10年も稼働し続けているので寿命なのかもしれません。夏ですしね。
静音性も重視されるので数百W消費する機器でありながら、パソコンのようにファンで冷却することも出来ないし。


だがしかし。機器に投入されている部品の物量コストを考えると直ぐに捨てるのも口惜しい。

なんとかならないかとマニュアルを色々と調べてゆくと、メインのスピーカーセットAの他に、サブのスピーカーセットB(2ch)が出力として別途用意されており、これをリアスピーカーのL、Rとして代用できることが発覚。
(場所とお金に糸目をつけないお金持ちが、スピーカーセットを切り替えながらリスニングするための機能っぽい)

結論としてはSP-Bのセットを使用し、“ITU-R”の設定で鳴らすことで、なんとかリアの2chを復活させることが出来ました。なんかもう骨までしゃぶりつくしてる感がありますが、機器自体はもう少し延命出来そう。

・・・

今週末は雨がもの凄かったですねぇ。
足立区ではそんな中でも果敢に荒川土手で花火大会をやってたらしいです。凄いなぁ。



2014年5月18日日曜日

新イーサネットコンバータ WG1800HP


気の利いた宅内環境であれば壁コンセント部分にLANケーブルを接続するためのジャックなどが配備されてたりするものですが、自宅にはコレがないため仕方なく電源配線をネットワークに組み込むためのPLC(コンセントLAN)を使用していました。

しかしながらPLCというのは既に枯れた技術であるため、今の時代に有用なスピードが出せません。
具体的にはスピードとしては10Mbps。有線でありながら他の電化製品の使われ方によってスピードが不安定になるところも残念ポイント。完全にボトルネックになってしまっています。

そんな折に新たなWifi規格である11acがIEEEで確定したとのニュースが。

製品自体は規格がドラフト段階だった時期から少しずつリリースされているようで、従来規格の11nと比較すると10倍くらいの速度になっているらしい。

・・・ということで、この機会に自宅のネットワーク環境をテコ入れするため、NECのルータ兼イーサネットコンバータを購入してみました。




結論としては以下のように爆速になりました。1Gbpsをオーバーしています。




昔のiPhone4上でも実行速度が3倍程度に改善し、ほぼ限界値に達している模様。
なかなか良い感じ。


before


after


試しに居間の地デジを各部屋のTVに配信してみましたが、通常の視聴であればまぁ十分かな、という感じ。ちょっと嬉しくなったのでソフトもテコ入れしてみました。

  • スマートフォン、タブレット
  

・・・バージョン1.0.1を初代iPadやiPhone4のiOS5環境に入れてみましたが、これが非常に安定した動きで大当たりでした。


  • PC



こちらはCPUの負荷が100%に張り付いてしまう事象が・・・。期待外れ。
ありがちなUSBチューナーによるフレームスキップや動画の圧縮も無いように見受けられ、頑張ってる感は満載なんだけど。



・・・そしてこれまで使用していたルーターは実家と妹夫婦の家にプレゼント。
手元にはPLCが余っているのですがどうしようか。。。