2017年5月14日日曜日

DDC(RUDD14)の導入について

サブシステム側のオーディオ環境構成を少し変更したのでメモ。

これまではパソコンからUSB2本をそれぞれのDACに接続し、ヘッドフォン、スピーカーを駆動していました。


旧システム構成

しかし、この構成の場合、以下3つの問題が有ります。
  1. DAC1000に88.2kHz、176.4kHzの信号を送れない(※)
  2. USB電源線に乗るPCノイズ対策(アイソレーション)が施されていない
  3. ヘッドフォン、スピーカーの駆動先切り替え操作が面倒(プレーヤー側の設定変更が必要)

特に1についてはWindows7時代はhiFace twoというDDCを使用して対応出来ていましたが、Windows10になってからはドライバが上手く対応出来ていないようで、COAXIAL接続での再生(88.2kHz、176.4kHz)が行えていませんでした。
(少し前のWindows10に対するCreatorsUpdateでUSB AudioClass2.0規格に少しだけ対応してくれましたが、これによるhiFace twoのドライバレス駆動が期待されたものの結果はNGだった)

自分の場合、CDからリッピングした音源(44.1kHz)をプレーヤー側(JRMC)で2倍、または4倍の周波数にアップサンプリングしたものを聴き比べて遊ぶこともあり、対応してもらえないといまいち楽しめなかったりします。(そもそもアップサンプリングによる音質的なメリットは本当はあまり無いんですけどね・・・)

「COAXIAL接続でDACに接続できれば良い」ということであるため、試みの一つとして下のようなアタッチメントをPC側に仕込み、マザーボード上のS/PDIFピンから信号を引っ張って来たりもしました。が、思うような結果を得ることが出来ませんでした。


そんなことを考えながらネットで情報を漁っているとRUDD14というDDCの情報に行き着きました。こいつはRASTEME社という(大変惜しいことに)今は存在しない日本のガレージメーカーの製品。自分もUDAC32Rを所有しており、動作の安定性と音質面においては満足感の高い製品であったことからとても良い印象をもっています。

RUDD14の良いところは、自分が問題と考えていた上述の1~3を全てクリアすることが出来る、というグッドな仕様であったところです。特に3に関連し、AES/EBUとCOAXIALへの同時デジタル出力が可能という点が素晴らしい。設定の切り替え自体が不要。

そして今回、運良く手に入れることが出来たため、以下のような構成と相成りました。

新システム構成

AES/EBUのバランスケーブルにはYAMAHAのYBC03を選択しました。
バランスケーブルは位相反転による信号ノイズのキャンセリングが可能な優れものです。マイクとかでも使用されているケーブルですね。


それにしても(大昔は色々とお世話になったが)YAMAHAの製品なんて購入したのは本当に久しぶり。オーディオ界では中堅以降の製品シェアが著しく低いメーカーですしね。
(15年くらい前にエントリー型のAVアンプを買ったのが最後だったと思う)

・・・

ただ音が聴ければ良い、ということであればPCにヘッドフォンを挿すだけなんですが、難儀な趣味を持ってしまったものだ…とつくづく思うのでありました。

<追記>
RUDD14もUDAC32RもWindows10の標準ドライバ(USB Audio Class2.0)でなんとか動作はします。ただし(5分に一度程度の頻度ですが)ノイズが一瞬乗ったりすることも有り、都度不快感が際立ってしまいますので添付のドライバをWindows7互換モードでのインストールを強くお勧めします。こちらは(当たり前ですが)ノイズが乗ったりすることは無く精神的に安定します。

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