2017年5月1日月曜日

奥秩父・両神山(難易度:★★★☆☆)

今年一発目の登山は百名山の一つでもある秩父の両神山

一般ルートでのピストン

最初は東京から遠いことや紹介写真によく出てくる禍々しい山頂の狛犬(オオカミ)、首の取れた仏像、バリエーションルートの多さと滑落事故の発生率の高さから魅力の面においてイマイチ感が漂っておりました。

まるでタバコの箱に記載されている”命を短くする危険性”的な感じで案内地図上に列挙される事故の数々…

しかし色々調べてみると神話に出てくるイザナミ、イザナギを祀った山である、という話や、稜線が龍の背のようであるからなのか、龍神にちなんだ山であるという話を読んで食指が動いたのであります(我ながらチョロいね...)

正直なところもう少し余裕を持って登り降り出来るであろうと考えていましたが、シーズン一発目ということもあり大分ボリュームを感じる山行となったのでした。

登山口までは片道4時間(出発:5時前~登山口到着:9時半)ということもあり日帰りの限界ギリギリといった感じです。前に乾徳山に日帰りで登りに行きましたが、それに近いものが有ります。

行程としては下記の通り。

池袋~(西武池袋線)~飯能~(西武秩父線)~西武秩父~御花畑~(秩父鉄道)~三峰口~(小鹿野町営バス)~日向大谷口
7:30 御花畑駅にてラッピング列車に遭遇。派手だ・・・。

8:13 三峰口

ここでバスに乗り継ぐのですが、いざ乗ろうとしたところ小銭がなく慌てて両替をしようとしたものの改札、バス、売店のどこも取り合ってもらえず少し難儀しました。

本数は少なめですが、片道400円とかなりの良心価格設定

9:40 30分~40分程度で登山口である日向大谷口に到着


少し登ったところにある両神山荘脇で登山届を提出出来るようになっています。
今回はWEB等での提出を行っていないのでここで一筆したためたのですが、基本的には事前にここから申請しておいたほうが良いです。人が多く結構並びますので…。

10:00 出発

登山口に咲き誇ってる花々にちょっと期待が膨らんだのですが、道中にはそういったアクティビティは一切なく、ひたすらストイックな道が続いていた点はちょっと残念だったかな。


道に入ってすぐのところにある鳥居。信仰の山って感じです。



進んでゆくと、若干整備が追いついていないところも散見されましたが、ルートは明確で概ね問題はありません。

10:30 七滝沢ルートとの分岐

30分程歩くと、七滝沢ルートという北から進むルート(あとで合流)との分岐があります。特に見どころもないようですので、難易度を上げてまで進む道ではないと考え、南側のルートを進みます。


今回のルートは前半はこのような沢沿いの道ということで、何度もスイッチバックしながら徐々に高度を上げてゆきます。
例えるなら棒ノ折山の白谷沢ルートをスケールアップした感じと言って良いかもしれません。

所々に新しい感じの像

それにしても顔と胴体のスケールに納得が行かず気になって仕方がなかった(おそらく顔部分を作ってから付け足すように胴体を作ったのではなかろーか)のですが、自分自身に「これは"そういうもの"ではない」となだめすかしつつ進みます(笑)。

沢沿いの道は緑に抱かれる感と清涼感があってなかなか良いです

11:50 チェックポイントである弘法の井戸

水場の上には弘法大師(空海)。やはり他の山と比較すると フィギュア 像が多い感じです。

12:04 両神清滝小屋

この小屋は現在は無人ですが、避難小屋として使用されているようです。大分立派な建物でしたが、訪れる客の数から考えて決して楽な経営にはならないのかもな…。
道中、あまり座り込める場所もなかったことから、大分沢山の人が休憩していました。

12:18 小屋から少し登った地点で七滝沢ルートと合流

その後も断続的に登りが続き…

13:00 神社のお社


禍々しさと愛嬌の微妙なブレンド感がなんとも言えない感じです(笑)
狛犬というより一応オオカミってことらしいですが、もう少し造形的に、こう、何とかならないもんでしょうか。
・・・近くに寄るとわかるのですが、この不気味さは「笑いたいのか」「威嚇したいのか」がはっきり判断しかねる感じ(=言い知れぬ不安)を見る人に与えちゃうからなんでしょうね。"あいつ何考えてんだか判らないから近寄り難いよ"的な。んー。

お社から頂上までは30分ちょっと。山頂まではあと一息です。

13:46 山頂直下の鎖場と上から眺めた図

今回のルートである日向大谷ルートは、後半にポツリポツリと鎖場が点在するのですが、その度にトレッキングポールを出し入れしなければならないのが若干手間です。。。

そして山頂に到着!

13:50 両神山山頂と祠

これまでの道中で眺望の良いところが皆無だったため、山頂は独特の開放感があります。
天候が良かったので大分遠くまで見渡すことが出来たのもラッキーでした。

そういえばパノラマ写真撮影モードが有ることを忘れてましたね・・・

昼食後はひたすら下り。

16:45 下山完了

バスは17:20出発であったため、少し余裕が有りましたが、ほぼノンストップで下ってきたこともあり大分体力を使った感じです。


人数調査のためのカウンター

登山届を書いた際には気づきませんでしたが、カウンターが置かれていたので遅ればせながら1クリック。


18:14 三峰口駅

バスと電車の接続がギリギリであったことから、バスの運転手(橋爪功っぽかった)が「切符は到着駅で買ってくれれば良いから早く乗って!」的な案内に促されるように急いで乗り込みました。
(身体が登山後でバキバキだったため、このダッシュは結構堪えました)
その際、案内で構内に流れ込んだ乗客に駅員が「あっ・・・」と声を漏らしつつ慌てていたようなんですが、大丈夫だったんだろうか。

18:40 西武秩父駅

昨年工事をしていた西武秩父駅の温泉施設がオープンしており、ゴールデンウィークということもあるのでしょう、大分繁盛している模様。
自分は温泉に入ってしまうとそのまま酒を飲んで寝込んでしまうこと必至であったため、自宅まで我慢します。

そう思い乗り込んだ西武線でしたが、人身事故により遅延が発生して帰り着いたのは10時近く。実はこの日の前日両神山では白骨死体が発見されたり、本日も隣の二子山でヘリが出動する事故が起きたりと、直接的な関与は無いのですが、妙に怪我や死の情報が出回っていて一人ビクビクしてました…。


今シーズンはどこに登ろうかねぇ

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