東武線を使って出かけたことがないことに思い至ったため、今回は新たに東京から北に位置する日光(男体山)を目指してみることにしました。色々と情報を漁っているとどうやら5月5日は男体山の開山祭を催されているようですし面白そうです。
そもそも日光に対するイメージって小学生の頃のバス遠足や、家族で週末に車で遊びに行くという、どことなく「日常感」が漂っており、求めている「非日常感」があまり感じられなかったんですよね。
しかし実際に現地に訪れて一日過ごしてみると(訪れる時期を工夫すれば)なかなか楽しめるエリアであることがわかりました。
8:20 東武日光駅
朝の5時前に自宅を出発してからおよそ3時間半。時間的には前回の秩父・三峰口までに要する時間とほぼ同じ感じです。
そして駅前のターミナルからバスに乗り込み奥日光方面(中禅寺湖方面)を目指したのですが、出発すると猛烈な渋滞に巻き込まれてしまいました。
具体的にはバス内に立ったまま閉じ込められた状態で1時間経過しても、一つ目の停留所に到着しないレベルの渋滞。
9:30 自分を含めた乗客が諦めてバスを降り歩くことと相成りました
どうやら日光東照宮の改修が完了した直後のゴールデンウィーク、というタイミングであるため、かなりの数の観光客が集中してしまったらしい。東京から日帰りが出来る複合観光地域(神社、温泉、湖、湿原、山、滝…)ということをもう少し考慮すべきだったかと少し後悔しつつ、折角なので行けるところまで行ってみることにしました。中禅寺湖まではバスで40分~50分程度。歩ける距離ではないことから、最悪東照宮観光ENDかな、くらいの気持ちです。
15分程歩くと、東照宮方面(右)と中禅寺湖方面(左)の分岐に差し掛かりました。
どうやら目指している中禅寺湖方面には車列が形成されていないようです・・・、ということは改めてバスに乗ったほうが遥かに現地到着の実現性が上がってくれそうです。
10時過ぎにバス(中禅寺温泉行き)に乗車
本当は湯元温泉行きに乗れたほうがベストだったのですが、中禅寺温泉から登山口のある二荒山神社までは15分程度の湖畔沿いの歩き程度であることが判っていたため乗り込みました。
10:40 中禅寺湖
10:55 二荒山神社
想定時刻から1時間遅れですがなんとか現地に到着しました。
仕込んでいた登山計画上では何とか吸収出来そうです。
登山口前の事務所で登拝料500円を支払いつつ、登山届提出(記帳)及びお守りGET
どうやら男体山自体が二荒山神社の御神体、ということらしい。
11:00 本日開いたばかりの門をくぐりつつ登り開始
門をくぐった直後から1合目までは階段。登山道の階段は相変わらず苦手です…。
1合目付近では開山祭の儀式が執り行われていました
1合目から3合目までは樹林帯が続きます。難しい道は皆無ですが、単調な登りが断続的に続くので身体が温まるまでは少しシンドイですね。
3合目から4合目までは一旦登山道を出てアスファルト道を30分弱
アスファルト道に飽き始めたところで4合目の鳥居に到着。
12:00 4合目から再び登山道に突入
1時間ちょっとで全体の4割を登ったんだから楽勝かー?みたいな感じでしたが、実はここからが男体山登山の本番。一応高低差が1200メートルを有しているということもあり、そこそこの急登道が断続的に続きます。
登りつつ振り返ると中禅寺湖と山々の景色が見事
この鳥居ポイント以降、残雪地帯
登れないことはないですが、グリップの効く土が覆われ、尖った岩がむき出しになっているため下山時の難易度が上がっている感じでした。慎重に進みます…。
13:40 8合目の避難小屋
8合目以降は本格的な残雪地帯に入っていきます。
アイゼンを仕込んで来るべきだったかなぁ
結構滑りやすい状態ではあるのですが、ここまで雪で覆われていると尖った岩が隠されるため、逆に安全度が上がっています。
何故か写真だと傾斜がゆるく見えてしまいますが、下山途中でに尻もちをついてる方が多数がいらっしゃいました。
14:25 目指す山頂を視界に捉えます
14:30 山頂(奥社)に到着
下界と比較すると気温は10度位低いです。
目に引くものが多くありますが、この、(どう見ても)おにぎりのインパクトたるや。深い意味が…あるに違いないです。三つ峠山の達磨岩っぽいですが、丸い部分に特に梵字は刻まされていませんでした。きっと心を研ぎ澄まして見ると「梅」とかの文字が浮かび上がるに違いない。
空にそびえる白刀の刃
RPGとかだと勇者が岩に刺さる聖剣を引き抜いたりしちゃいますが、こいつは刃が上。危なくて握れない。責任者は何処か。
パノラマ写真。若干ガスが出てきたため戦場ヶ原方面が望めず。
謎のオブジェクトに囲まれつつランチを食した後に下山開始。
15:00 下山開始
下界は青空が広がっているという谷川岳と同じパターンでした
急坂で慎重な下りを要求されたため、3合目から1合目の下りが地味にキツかったです(笑)
17:30 下山完了
湖とこのなだらかな稜線。男体山が火山であることを思い出させてくれます。
そういえばここ最近ですがこの男体山は活火山に認定されたそうです。
噴火の予兆はないとのことですが、御嶽山の1件もあるので登る方は頭の片隅に入れておいても良いかもしれないですね。
とは言え、神社から開始し、樹林、アスファルト、岩、雪、火山と眺望の良い山頂等、表情豊かな顔を見せてくれた今回の山行はとても充実し満足度が高かったです。
とは言え、神社から開始し、樹林、アスファルト、岩、雪、火山と眺望の良い山頂等、表情豊かな顔を見せてくれた今回の山行はとても充実し満足度が高かったです。
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