2017年5月22日月曜日

是非聴いてほしいヴァイオリン曲集(J.S. Bach: Sonatas & Partitas for Violin)について

少し高めの音響機器を手に入れた場合、その購入等に要したコストの正当性を裏付けるため、人の心理として「良い音を手に入れた!」と感じたいものです。
そのような場合、(特にそれがヘッドフォンであった場合は特に)是非聴いて欲しいCDがあります。

Gil Shahamというイスラエルのヴァイオリニストによるバッハの無伴奏ヴァイオリン曲集です。


バッハの無伴奏ヴァイオリンは様々な奏者によるアルバムがかなりの数出回っています。
その中でもこれまで千住さん五嶋さん等をはじめとしていくつかの演奏を聴いて楽しんできたのですが、Gil Shahamは(聴けばわかるかと思いますがレコーディング技術の高さも含めて)完全に凌駕していると感じます。というかヴァイオリンの音にここまで聴き手惹きつける力があるのかとビックリします。

何と表現したらよいのでしょうか、その他大勢の奏者は曲を完全には弾きこなせておらず、そこを独自解釈や、演奏とは関係のない虚飾で埋めている感じでした。が、(素人の耳にも解るレベルで)必要とされる技術を奏者が安々とクリアされており、その上に自身の実力に依る解釈が良い方向にシナジーを生んでいることが判ります。

音に対して身を委ねることにここまで脳が快楽を覚えるのは稀な経験でしたので、非常にオススメです。
(おそらくレンタルショップには無いので、その場合は購入されてくださいな)

視聴はこの辺で。

その他、前に聴いたグールドのピアノも楽しかったし、バッハは本当に最高ですね。

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