2020年3月8日日曜日

Dirt Rally2.0とSTEAMのホームストリーミング(リモートプレイ)

久しぶりにパソコンゲームについて少し書いてみようと思います。


自分はゲームジャンルの中でもレースゲームは(得意ではないのですが、)好きなジャンルでして、これまでもプレイステーションでCodeMasters社製のタイトルに幾つか手を出しておりました。中でもDirtシリーズは(個人的には)大昔よく遊んだSEGA Rallyシリーズの亡き後を埋め、グラフィックと挙動を大きく底上げしてくれた発展版的な位置づけであり、遊びこむほどに味を感じさせてくれる所謂“スルメゲー”と言って良いシリーズであります。

今回のDirt Rally2.0はプレイステーション版でVRが対応されないという事なので、PC版で遊んでみることにしました。
(現時点ではPCのVRを所有していませんが、いずれは解像度等のスペックが向上した良いものがリリースされそうなので...)

紅葉の万華鏡に抱かれつつ走り抜ける幻想的なNEW ENGLANDステージ

以前遊んだ前作のプレイステーション版(しかもVR)と今作のPC版を比較すると、やはりグラフィックレベルが大きく向上したのが印象的。更にはストレージをM.2 NVMeにアップグレードをしていたこともあり、ロード時間の大幅な短縮が実現出来て随分と快適な環境で遊べています。
(…正直、もうプレイステーション版には戻れません…)


本物のラリードライバーによるお手本!サイドブレーキの引き方がカッコいい!!

そしてここからが本題。私がゲームを遊ぶ環境は居間のテレビでして、そこにはオーディオ用のノート端末のみ仕込んでおり、それなりのスペックを有する母艦PCは別の部屋にあります。このためSTEAMのホームストリーミング(リモートプレイ)機能を使用しているのですが、このタイトルでは一つ困ったことが発生してしまいました。

それは、ステアリングコントローラー(ハンドルコントローラー)がホームストリーミング(リモートプレイ)では一筋縄では認識してくれない、ということです。
ステアリングコントローラーを母艦PCに接続した場合には問題なく認識してくれる上に、STEAM専用コントローラーは何のセットアップもせずに使用出来ていたのに何故…?と、色々調べて行くと、どうやら以下のツールを使用しなければらないことが判明。


このツールは遠くの別の機器に接続されているUSB機器を、手元にある端末へ接続されているかのように扱うことを可能にする、USBクラサバアプリケーションです。
試用版としては、一つのUSBデバイスのみ扱えますが、複数のUSBデバイスを扱いたい場合や、バックグラウンドでのサービスとして扱いたい場合は有償(50ドル弱)になるとのこと。なので今回は無償ですが、アイディア次第ではかなり便利に使えそうなのでライセンス欲しいかも…。

因みにこのツールの技術的な背景としては、IPやEthernetの通信フレーム内にUSBの制御信号をカプセル化しているとのことです。こういうの多いですよね。オーディオのDoPや、ネットワーク機器のL2TP/IPsecもこんな感じだったし、何でもアリなんだなー、と思っちゃいます。

で、今回やったことを整理すると以下の様な感じです。

居間には母艦PCを絶対に置きたくない…という決意の図

本来であれば上記の構成ですんなり行くだろう、と考えました。
が、上手く行きません…。更に色々と情報を漁った結果としては以下の通り。

母艦PCに何でも良いからUSBコントローラーを挿すと何故か上手く行く!

出たよ…。謎ノウハウ。でもまぁ(時間のある場合は)こういう試行錯誤もまた楽しいものです。
上手くいってくれたお陰でステアリングコントローラーで良い感じに遊べましたので結果オーライって事で。

完成図...

(STEAMはホームストリーミングのQ&Aにこの辺のノウハウをちゃんと書いておいて欲しいです。もしくは改修望む。)

(参考)
自分は居間のテレビで遊ぶためにブリッジPCを使っていますが、過去にSTEAM Linkという便利な専用機器が販売されていたらしいです。STEAM Linkでステアリングコントローラーを使って遊びたい場合はVirtualHere for STEAM Linkという有償アドオン(1400円程度)をSTEAMに追加すると行けるそうですよ。

・・・
でもアレですね。今後VRを追加した場合はどうなるんですかね。流石にホームストリーミングでVRは厳しいかな?

<オマケ>
こうやって遊ぶのだ!みたいな。

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