吹浦口ルートを進みます
肝となるのはタイムスケジュール。登山計画が標準タイムの0.9掛けとなっています。
理由は登山口までのアクセスとして乗り合いタクシーを利用しているため。事実上往路、復路1本ずつしかなく、遅れると駅まで歩きか1万円以上をかけてタクシーを呼び寄せなければならないため、進退を見極めつつ慎重かつ安全に歩く必要があります。
6:16 羽越本線・酒田駅
田園風景がとても綺麗
6:47 遊佐駅
ここから乗り合いタクシーに乗って登山口まで移動。結局客は自分しかおらず、実質普通のタクシーと変わらず。というか登山口までタクシー車両でアクセス出来たのは実は初めてかもしれない。
7:40 大平登山口
登山届を投函した後に歩き始めますが、最初は地味な伝石坂という九十九折りの道を歩いてゆきます。道にある程度のコンクリートが流し込まれていたため、ソールのグリップが気持ちよく吸い付いてくれます。
8:15 見晴台
見晴台からは日本海の奥の方までスパッと綺麗に見えるピーカンで、素晴らしい山行を予感させてくれます。
酷暑
しかし雲がかかっていないということは日差しが身体へダイレクトに照射されることとなります。景色の美しさと引き換えに体力を大きく削ってゆく感じ。
9:00 河原宿とヨーカン
カロリーと水をちょっとずつ入れながら進んでいきます。この接種配分・ペースは(手前味噌でありますが…)数をこなしたから出来るものだと思います。
9:20 三途の川を超える
そこからしばらく進むと鏡のような鳥海湖が顕現。
山やってて良かったなー、などとニコニコしながら花畑の稜線を進んでゆきます。
9:50 扇子森
下界にちょっとした雲海も形成されてテンションが上がります。良いねぇ。
ここまで咲き誇られては写真を撮り続けざるを得ない。楽しいしこればっかりはもう仕様がないです。(後でここで時間ロスをしていなければ、という話に跳ねてしまいます…)
10:19 御田ヶ原
そして現実に引き戻されるのがこの辺りからになります。
11:02 千蛇谷分岐
一旦降りて登ったところに分岐有り。ルートがはっきり見えることもありなかなかの歩いてきた感です。そして山頂に近づいているかと思いきや、実はここから雪渓を抱える千蛇谷まで下りて、さらに登り上げた先が山頂になります。
軽アイゼンを持ってきてないのですが、ここは雪渓横断のみなので問題なしです。キックステップすら必要ありません。
玄武岩地帯を超えるとあと少し…。ここが一番シンドかったかな。何故か槍沢ルートを思い出しました。
12:15 大物忌神社
ここで昼食をとりつつ新山の山頂にアタックするかを少し考える。13時前には下山を始める必要があるが、岩場登攀なのでコースタイム40分で実質的に往復50分くらいの余裕を確保したい、が無い。体力的な余裕も実はそれ程無い。
とりあえずヘルメットを被って手にグリップを付けて少し上げてみましたが、浮石が結構散在しており、無駄な高度感とカラリと音を立てる玄武岩に良いイメージを掴めず「今は自分が行くべき道ではない」と判断出来たので引き返すことにしました。濃い時間。
過去の剱岳や槍ヶ岳のように前日現地に入って時間、体力、天候を見極めた上でリスクをとっていたことを思い出し、最後の最後で少し残念ですがここを私の山頂としました。うむ。
…で、そんなことがありつつふと時計を見ると13:00。考えていた時間が大きかったこともあり4.5hで上げてきた道を3hで登山口に戻るのもちょっとばかり頑張りが必要そう。
帰りもまぁ、勿体ないくらいに綺麗な眺望ですが、ササっと引き返します。
15:00 三途の川を戻る
ここの雪解け水で顔を洗っていたのですが、露出していた皮膚の焼け方が尋常ではないことが判明。とりあえず出血はなかったが危機的な赤さであったため翌々日以降の出社に影響が出てしまうことを覚悟(笑)
16:10 下山
タクシーが来る5分前に到着。今回の時間の使い方は次回以降の大きな大きな改善材料。歩き始めての2日目以降でデッドラインがあるのに0.9掛けはやはり良くなかった、という点と鳥海タクシーの1便&8便を使った山頂ピストンは状況に応じた柔軟なスケジュール変更判断能力が必要と感じました。
アディオス、鳥海山
帰りのタクシーは自分含めて3人でしたが全員遊佐駅まで口を開けたまま爆睡。まぁそうなるよね。
お疲れ山!
それにしても花畑の美しいお山でありました。また機会があれば遊びに行きたいものです。その時はもう少し陽射しが優しく、時間的な余裕が見込める計画でチャレンジしたいね。
酒田駅に戻ってバスが来るまでの一杯。至高。
夏休みの前半、終了!
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