少し前になりますが、4Kゲーミング環境を構築したのでそのメモを残しておこうと思います。
きっかけはPlayStation5が近々発売されるとのことで、「世の中、本格的に4K環境がスタンダードになるのだな」と思うところがあったんです。但し正直なところPlayStation5自体には然程魅力を感じることもなかったんですよね。理由としてはPlayStation4でちゃんと遊んだソフトも僅か2~3本前後程度だったことや、ハードウェアが変わるとまだまだ使える周辺機器の買い直しが必要になってしまい面倒臭いという点が挙げられます。更にはPCパーツ界隈を鑑みるとPlayStation5のグラフィック性能を以ってしても前世代相当でしかなく、「そもそも納得できるグラフィックで4Kで遊べるのかが疑わしい(≒アプコンor劣化4Kまたは30fps程度)」という点もありました。昔、PlayStation3も同じように「HD画質(1080p)で遊べる!」と謳っていましたが、結局多くの作品が720pだったことがどうしても頭を過るんですよね…。
TVゲームの本質は「コミュニケーションツール」だと考えています。ですので一人でいることに安定性を見出してしまう自分にとって、先細りするだけのコンテンツには最早投資する価値はないと結論付けていました。しかしコロナ騒動で思うように出歩けない現状を踏まえ、もう少し前向きに捉えて積極的に時間を楽しい記憶に変えていかないといけない(というか正直もたない)と考えるに至りました。考え、というより寧ろ山行を毟られた自身の焦りという言葉が適切か…。
最初はPC環境のグラフィック機能を「ちょっとだけ」アップグレード出来れば良いな、位に考えていたんです。所有しているゲーミングPCも3年ほど前に組んだものですし、パーツ交換で十分に現世代のゲームを遊べるレベルに持ってゆけるんじゃないかと。ですが蓋を開けてみるとそうは問屋が卸さない訳ですね。
まず、折角お金を出すのだから結果に納得感(4K環境で十分に遊べるレベル)が欲しいと思い、グラフィック機能のアップグレードを考えました。調べてゆくと、4K環境でそれなりの画質を求めた場合、RTX3070(または2080Ti)がギリギリといった感じで、余裕を見るならRTX3080が必要であると。
高価格パーツにも拘らず品薄感があるRTX3080
RTX3070やRTX3080といったハイエンドクラスになると、相棒となるCPUもそれなりのものが必要になるようで、Intelでは第9世代~第10世代のCore i5、又はCore i7が最低レベルで必要、更には少なくともこれまで使っていた第6世代のCore i5ではボトルネックとなってしまい十分なグラフィック性能が引き出せないということも判ってきました。
であるならば併せてCPUも買いえれば良いのかな、と調べてゆくと、現行(第10世代)のCPUは規格の異なる第6世代マザーボードのソケットに装着することすら出来ず、対処としてはCPUもマザーボードも買い替えが必要であること、及び更にRTX3070やRTX3080クラスは消費電力も大きいようで、それまで使用してきた電源(600W)が使えないということも判りました。もうね、どれだけコストパフォーマンスが悪いんだって話ですよ…。
随分と高価だったRTX3080
要するにPCで4K環境で遊びたいならば、ゲーミングPCに対する「一からの組み直しが必須」という結論に至った訳です。PC環境なんてその時の最新世代の物を頑張って調達しても第一線として張れるのは良くて3年程度。そんなものに20万円相当のコストをかける意味が本当にあるのだろうか??当然こう考えるんです。
ですがタイミング悪く支払える価格帯の4KTVをポチってしまったんですよね。(いやぁ、ストレスや仕事疲れって本当に色んな判断を鈍らせてくれるよな、と思う)すると財布の紐が緩んだ後は芋づる式でしたね…。
結局以下のようなスペックとなりました。
- CPU:Intel Core i7 10700F
- メモリ:64GB (G.SKILL F4-3200C16D-32GTZRX)
- グラフィックカード:GG-RTX3080-E10GB/TP (GeForce RTX 3080 10GB)
- マザーボード:ASUS ROG STRIX Z490-A GAMING (Z490 1200 ATX)
- 電源:Corsair RM850-2019- 850W
ストレージのM.2だけは何とか使いまわしていますが、これに4KTVを新しく購入したので、当初の目的と照らし合わせた場合、総額はちょっと計算したくないレベルに…。このため「楽しく遊べる環境基盤が出来たかな」とは思いつつも、逆に「これで本当に良かったのだろうか…」とか後ろ向きな思いが出てきてしまう点はどうしても否めません。
配線は適当ですが起動するとピカピカ光って実に愉快
主記憶メモリなんてものはシステムを安定稼働させることが唯一無二の役割であって、そもそも七色に光る必要性なんて全く無いのです。が、パーツ選定時においては廃熱による暖房機能に加えてクリスマスイルミネーション機能も有する愉快なゲーミングPCなんて独り身の自分には随分と洒落が効いてるじゃない…、とか、64GBという無駄な大きさも2枚構成より4枚構成の方が空きスロットが全て埋まってくれるしより綺麗かな…、みたいな適当な理由で話を進めていたことを振り返るに、もう少し慎重に(というか必要性を念頭に)パーツを吟味すべきであったと思われます。
XMPですがメモリのオーバークロックなんて初めて設定したよ…
それで一体何のゲームで遊んでいるのよ、という話ですが、Twitterでも何度かつぶやいている通りDirtRally2.0であります。
このタイトルは自分がこれまで触れてきたレーシングゲームの中で(あまり好きな表現ではないのですが、)神ゲーの域に達しており、どれ程理不尽な失敗をしても挙動のリアルさが背景にあるため(実車は勿論運転したことはありませんが)不思議と納得感が有り、そこから何度も挑戦すると「上達」というフィードバックを十二分に享受することが可能な稀有な一本だと思うのです。
4WD、FF、FR、RRのカテゴリにはそれぞれ異なる世界の楽しさがあります
因みにRTX3080を以ってしても4K最高設定だと60fpsをキープ出来ませんでした。観客の描画と夜間照明の描画が随分と足を引っ張るようです。(それを差し引いても十分過ぎるくらい美しいグラフィックで描けてはいるのですが。)ですので出来ることなら後付けのアップデートでも構わないのでDirtRally2.0にもDLSSを適用して貰いたいものです。
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