AVアンプのリプレースを行いましたのでメモ。
これまではPioneerのVSA-AX10Aiという機種を使用しておりました。
直線的なデザインのイケメン
しかしながら、半年ほど前からリア・レフト、およびリア・ライトから音が出なくなってしまい、せっかくのマルチチャンネル再生がバイアンプを組み込んだ状態で鳴らせない状態に陥っていました。
更には今では当たり前となっているHDMIすら搭載されておらず、Blu-ray音声のデコードが不可という過去の遺物に成り果てており、AVアンプの片面の魅力であるVideo機能が十分に活用出来ません。
また、当時は画期的であったであろう感圧式の白黒タッチパネル式コントローラーも、内蔵の充電池が寿命を迎えており、有線状態(コントローラーをクレードルにくっつけた状態…)で何とか信号を送り出せるという状態。
※初代iPadが2010年ですから、その6年前のタッチパネルです。お察しください。
もう十分使い切っただろう、と。そう思ったわけです。
それでも当時2004年の同社のフラッグシップ機種ということもあり、音の面ではかなりの高次元レベルでまとめられていることから、後ろ髪を引っ張られる想いが一杯だったりします。
・・・
そして代替機を探し始めたのですが、ここ最近は30万円級のミドルエンドばかりがリリースされていて、VSA-AX10Ai相当の機器はコレといったものが無さそう。
ミドル級の機器をコンスタントに買い換えてゆくと言うのがAVアンプとの有るべき付き合い方なのかな、などと思いながら更に調べて行くと、どうやら2007年〜2008年に各メーカーから最後のハイエンド機のリリースラッシュがあったこと、および型落ちによる中古市場での価格が下落傾向(アンダー20万円)にあることが分りました。どうやらHDオーディオが普及し始めた時期の物らしく、メーカーも気合いの入った製品をリリースしてる様で、この辺りの製品群をリサーチすると良い結論に辿り着けそうです。
自分は機器の選定において音の方面に9割以上の重きを置いているため、本来はAVアンプではなく純粋にプリメインアンプ方面も良かったのかもしれません。ですが、デジタル機能の進化により世代の新陳代謝が高いAVアンプは中古市場での値下がりが早く、非常に高いコストと物量が投入されている実力機が手の届く価格に降りて来ている、という所に目を着けていた、という訳です。
自分は以下を検討しました。
Pioneer
→SC-LX90(90万円級)
自宅のAVラックに入らない。値段相応の評判をあまり耳にしない。ここ最近のミドル機にも劣る面がチラホラ・・・という噂も。
YAMAHA
→DSP-Z11(70万円級)
デザインは一番好み。しかしながら自分はあまり使わないであろうDSP部にお金がかかってそう。本領を発揮する11チャンネル分のスピーカーとスペースは用意することが難しいですし、天井へのスピーカー設置は無理・・・。ていうか多チャンネル過ぎて、1チャンネル当たりのコストが安そうなイメージ。但しYAMAHAブランドの強さなのか、製品としての完成度の高さ故か、AVアンプの銘記という評判がよく見られる。
DENON
→AVC-A1HD(60万円級)、AVP-A1HD&POA-A1HD(140万円超級・セパレートタイプ)
AVC-A1HDは7チャンネル構成(フリーアサイン分を加えると最大9チャンネル)。フロントLRにバイアンプを仕込んだ5.1チャンネル構成が実現出来て無駄がない。AVアンプなのに中域の厚みに印象良しというレビューが散見されるのも好印象。結局この機種を購入しました。
一方セパレートタイプのAVP-A1HD&POA-A1HD。
POA-A1HDはマルチチャンネル・パワーアンプでありながら、極限までピュアオーディオを追っかけたお化けのような機器。運良く中古でセットに巡り会えたとしても60万円前後という相場らしく手が出ない。
どうやらピュアオーディオでおなじみのモノラルアンプ(10チャンネル分)を、無理やり1筐体にねじ込んだようなイメージらしい。音はセパレートタイプということで、AVC-A1HDを凌駕するとのこと。一度じっくりと聴いてみたいです・・・。
Marantz
→AV8003&MM8003(60万円級・セパレートタイプ)
セパレートなのですがデザイン面でどことなく安っぽい雰囲気を感じてしまいました。バイアンプ化するのにバランスケーブルとアンバランスケーブルでプリとアンプを接続するというチグハグ感もいまいち。
アンプは8チャンネル用意されているようだけど、7チャンネルでの使用が普通の筈。残りの1チャンネルって一体何だろう?予備だろうか?
注文したAVC-A1HDは5/5には到着するとのことですので、頑張ってセットアップして今回のゴールデンウィークを締めくくりたいと思います。