大月駅を起点としたミニ周回コース
事前に色々と気象情報を集めていると、標高1500m前後にガスがかかっているパターンかなぁと思われたため、あまり高さを欲張らず、且つ天候が翌日に向かって崩れてゆくことを考慮してサラリと登って降りられる、アクセスの良いターゲットとして岩殿山に登ってみました。
10:00 大月駅からスタート
登り始めてから下山完了までに4時間を要しないことがわかっていたため、今日は10時スタートという極めて遅めの出発です。
10:15 オランウータンの額を連想させる岩を見つつ登山口に到着
他に登られている方も数グループいましたが、岩殿山は登山スポットというより、”近場にある程良い運動のできるスポット”として近隣住民から親しまれているイメージの方がしっくり来る感じです。
10:45 ピッタリ30分で山頂に到着
山頂は椅子、テーブルも完備されており綺麗に整えられておりました。そう言えばここは過去に地形を利用したちょっとした城塞(岩殿山城)が建てられていたらしいですよ。
(個人的には昔イギリスで山の上へ上り詰めた先にあったディナスブラン城を思い出していました。)
ここからは大月市街を一望することが出来ますし、防衛拠点として好立地だったのかもしれないですね。
標高が低いこともあり、街と中央道の喧騒が届いちゃっています
秀麗富嶽十二景の一座ということで富士山も・・・と目を凝らすと・・・ん~。
見えそで見えないチラリズム♪
過去に扇山、百蔵山、本社ヶ丸、清八山等々登ってきましたが(時期が悪いということもあって)秀麗富嶽十二景が冠されていたにもかかわらず富士山を拝めた事がありませんでした。今回は少しだけでも見れたので良しとしましょう。
・・・
そして山頂道標の立てられていたところから更にちょっとだけ奥に進むことが出来ます。
10:50 真の山頂とのことで一応踏みに行きました(電波施設のみ)
さて、ここからが本番となります。
11:05 山頂に至る迄の分岐点から稚児落とし方面に向けて進む
鎖場がいくつか存在する岩稜地帯を通過する事となるため、メットとグローブを装備して進みます。(ちなみに鎖場を通過しない巻道も存在しているようであるため、状況に応じて選択して進むことが出来るようになっていました)
11:27 鎖&ロープ場1つ目
岩自体のグリップがかなりしっかりしているため難しくないです。
11:35 トラバースからの鎖&ロープ
足元が切れていることにビビらなければこちらも問題なし。
鎖場はこの2つでお終いで、後は普通の登山道です。
11:56 天神山
名前負けしている感の強い天神山山頂・・・ただの通過点ですね。うっかりしていると見落としてしまいます。
更に進むと稚児落としに到着。
どことなく中国の山をイメージしてしまう中々の岩っぷりで一見の価値アリ、と感じました。
12:10 稚児落とし
振り返ると岩殿山からの稜線が一望出来、歩いた時間の短さの割には立派な眺望が拝めます。但し足元が切れているのでウッカリ攻めすぎると超危険です。要注意。
ここで今回初めての休憩兼ランチタイム。
保温ボトルの性能が高いのでバーナーの出番がめっきり減ってしまっている最近の山行ランチ。どことなく味気ない感じなんで、もう少し…こう、楽しくて美味しい山メシは作れないものだろうか…。
しばらく景色を楽しみつつのんびりした後は下山。
12:55 下山完了
という訳で岩殿山ハイキング記録でした。3時間弱で終わってしまうショートコースだったのですが、裏を返すと陽の短い季節にも対応出来るコースである、とも言えるわけです。鎖場は程良いスリルが感じられますし、駅近であったり、レベルに応じてコース選択できるところも良い感じですね。せっかくなら富士山への眺望が期待できそうな春か秋に登ることをオススメします。