2019年4月7日日曜日

丹沢・塔ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳(take2)(難易度:★★★★☆)

丹沢の主脈稜線は3年程前に檜洞丸から大倉まで縦走したことがあったのですが、低山であるにもかかわらず森林限界を超えたような見晴らしの良さと道の明瞭さに非常に感動しながら歩いた記憶があります。ただしその時はとてもガスっていたため殆どその景色を堪能することが出来なかったんですよね。
日帰りだと非常にタイトになりがちな蛭ヶ岳。しかし気温が抑えられた4月であれば長時間歩く際のリスクも最低限に抑えられる上、今回は土日の両日ともに晴天の予報で大きく崩れる心配も低そうです。

とは言えシーズン一発目の登りであることから、万が一崩してしまう可能性も考慮し、大倉から登り、カバー出来ない様な遅れが出た場合も単純に引き返すことでそのリスクをヘッジ出来るピストンで行程を組んでみました。

塔ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳~丹沢山~塔ノ岳

最終目的地を蛭ヶ岳とし、無理を感じる場合は丹沢山まで。更にダメな場合は塔ノ岳で引き返す。こんな感じです。

7:15 大倉BS

本当は6時には登り始めたいのですが、自宅からの始発がゆっくり目であることから頑張ってもこの時間がスタートとなってしまいます。
この日は気温が上がり小春日和ということもあり多くの登山客が訪れていました。表尾根コースのスタート地点(ヤビツ峠)はかなり凄い数になっていたのではないでしょうか…。


実は大倉尾根はいつも下りのみで使用しており、登りは初めて。ですがある程度場数を踏んでいたことに加えて予報通り良く晴れてくれていた事もあり大変歩きやすいと感じました。

そうそう、道中、塔ノ岳を6000回登ったという通称チャンプさん(歩荷さん)とすれ違いましたが、親しみやすいお人柄に加えて体格がガッチリされており伊達ではないオーラが出ていましたね。

10:30 塔ノ岳山頂(1座目)

ここで少し早かったのですが昼食。

もう少し、こう、なんとかならないものか…

皆食べるものをブログやSNSに上げる際には見る側を唸らせるような写真を載せているじゃないですか。これでは流石に花がないよな…と思ったので…

救いようがないな(笑)

あ、でも手打ちに出来るくらいの景色が広がっておりますので良いとしましょうかね。

”山に登って山を見る”のココロ。その真髄はチラリズムにあり。

富士山は午前中の早いうちは麓まで綺麗に見えていたのですが、水蒸気に加えて黄砂の影響なのでしょう、お昼近くになると山頂付近を除いてモヤに隠れてしまいました。前回鍋割山から遊びに来た際は結構よく見えていたので今回は点数を付けるなら60点くらいかなぁ。

さて、ここから本格的な稜線歩きが始まります。

丹沢主脈稜線

目指す蛭ヶ岳の山頂が左端に見えます。あそこまで行ってここに戻ってきますので、結構歩けそうです。


雪解け時期から然程時間が経っていないので緑成分が抑えられていますが、やはり丹沢の醍醐味はこの稜線ですよね。塔ノ岳まで登ったハイカーの1割り程度が丹沢山以降に進んでいる印象。

11:30 丹沢山(2座目)

お茶と羊羹で一服、していたのですが、流石に絵的に地味だったので自重…。

その後は体調や天候ともに好調であったため、その先の蛭ヶ岳を目指します。

ゴール地点が逐一見えているので歩きの励ましになります

蛭ヶ岳山頂への最後の登り返し

山の上にポツンと建物が一つ。日本昔話に出てきそうな絵だよなぁ、などと思いつつ歩いていると逆方向に歩いてゆく登山者と多くすれ違いました。やはりスタート時間を6:00あたりに置いているのでしょうか。東京発では最速のスケジュールのつもりではありましたが、一般的には既に下山の時間を過ぎていることを認識。

13:30 蛭ヶ岳山頂(3座目)

自分の他に1組の登山客がいましたが、暫くしたら下山されてしまったので貸し切り状態の山頂。同様だった前回を思い出します。それにしてもテントで幕営出来そうなポイントが広がっているので、解禁されたりしたらもっと多くの人が訪れそう。同時に色々と収集がつかなくなってしまうかな、とも思いますので簡単な話ではないのでしょうが…。

他の登山客がいないことを良いことに暫く大の字になって昼寝をしたあと、塔ノ岳に引き返すこととしました。

今度は蛭ヶ岳から塔ノ岳を眺める

龍の背のような綺麗な稜線の先(右端)に、ポツンと塔ノ岳山頂(尊仏山荘)が見えます。前回はこの景色が全く望めなかったんですよね。有り難や。

15:00 再び丹沢山(4座目)

時間的に下山時には日が暮れるので最後はナイトハイクだな、と考えつつみやま山荘にて飲料を購入。500円の味がするぜ~。

16:30 最後のピークである塔ノ岳(5座目)

10時間をオーバーして流石に疲れてきましたが、定期的に行動食を取っていたため足は回ります。過去に檜洞丸から歩いた際にはこのあたりで軽いハンガーノックになったんだよなぁ。今回はハンガーノックになっても復活できるドーピング薬(?)も2発常備しているので万全。

そんなこんなで真っ暗になった大倉尾根を一人下っていったのでした。

19:00 渋沢駅と酎ハイ

そう言えば下りきった後にいつも見かけた丹沢クリステル人形(謎の蝋人形(?))が2体とも撤去されておりましたな。山登りを始めた当初から安置されていたのですが、気になって少し調べてみると、どうやらその先にあった乗馬クラブの看板人形だったようです。

・・・

今回のコースの累積標高差(2600メートルオーバー)は上高地から槍ヶ岳までのソレとほぼ同じで、且つ1日で下山を賄うこととなるため非常に歩きごたえのある縦走路でした。近所であることもあり、季節や自分の体力を見極めればガッツリ歩きたい時にとても良いルートであることを再認識。
危険なポイントは殆ど無く見晴らしの良いポイントが多くありますので、体力に自身のある方に一押しのコースです!

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