2016年1月24日日曜日

PS4「オーディンスフィア(Odin Sphere Leifthrasir)」

PS4のゲームソフトを買って遊んでみましたので所感、感想をサラッとメモ。


このゲームソフトは実は2007年にPS2でリリースされたタイトルで、その際1度購入しておりましたが、2、3時間程度遊んでそのまま放置していました。
とにかく、素材は良いのに勿体無い!という感が物凄かったんです。

というのもビジュアル面や世界観は他のタイトルから頭一つ抜きん出た感があったのですが、アクション部分にイマイチ爽快感が無く取っ付き難さがあったためモチベーションが続かなかった、というのが理由です。

例えるなら金があったので見てくれの良い車を購入したものの、良さを十分に理解する前に燃費が悪すぎて結果的に活用されなかった・・・みたいな感じでしょうか。

・・・

何かを購入するまでのプロセスってよく以下の様に語られますよね。

Attention(注意)→Interest(関心)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→Action(行動)

実はビデオゲームには購入「後」にも似たようなプロセスがもう一回転あるように考えられます。

具体的には、ゲームを始めた後にハマって行くプロセスって大抵以下のような感じです。

①とりあえず購入
  →細かな操作方法は解らないので事前の予備知識、適切なチュートリアルでカバーして次のプロセスへ
②基本的な操作方法を理解
  →多大な時間を費やすほどの魅力はまだないので、低い労力で得られる成果を提示して次のプロセスへ
③ある程度時間をかけて一通り遊ぶ
  →更なる時間を費やす気にはならないので、やり込みプレイによる楽しみを提示して次のプロセスへ
④上級レベルプレイに至りたくなる
  →ユーザが出している食指を口コミ(攻略サイト、Youtube)で引き込むことで次のプロセスへ
⑤どハマり (売り手の時間の獲得)
  〜次の商品購入につながる〜

クリエーターさんの裏話などを読む限り、どうやら②でコケてたっぽいように思います。
原因は「作り手側の拘り(アクション部分は戦略的に攻めて攻略)」と「ユーザの求めるモノ(アクション部分は勢いと爽快感)」の相違だったらしい。
(「拘り」って一般人の「努力」と似てて毒にも薬にもなりますよね・・・)

PS2のソフトは一本あたり6,000円〜7,000円しますから、③辺りまでは勢いでいけそうですが、意外とそうでもないという点、難しさを感じます。細かにフォローして分厚いマニュアルを読むような苦痛を与えてもニッチ路線を進むだけで一般的なユーザはついてこないでしょうし。

要するにゲーム制作ベンダは、ユーザにソフトを購入してもらい「お金」を勝ち取った後に、更にユーザから「時間」を勝ち取ることで次に繋げていかなければならないってことですね。
サービスや体験と言った「価値」提供をユーザの「コスト(お金、時間)」に錬金して行くサービス業の真骨頂、という訳です。

今回のリメイクはこの2回転目が上手く改善されていたように思います。

いきなり上級者プレイのような爽快感が味わえる戦闘アクションに大変貌

ボトルネックだった②のプロセスが解消されれば、あとは2007年の初回リリース時にも他ソフトの追随を許さなかった美術面で新規・既存プレーヤー共々ハートを鷲掴みですよね。

鉄壁のビジュアル


絵本の中の世界が手で動かせる感

PS4だけでなく、PS3やPSvitaでも製品版、体験版共にリリースされていますので、気になる方は是非。


あまりアクションゲームを遊ばない人から多くのゲームを嗜むマニアまでカバーできる完成度の高い一本です。

0 件のコメント:

コメントを投稿