2017年10月9日月曜日

谷川連峰・平標山~仙ノ倉山(難易度:★☆☆☆☆)

この時期は秋晴れによる快晴が多いのですが、逆に日没が早くなるので選べるコースも近場になりがちです。しかしこの紺碧の空を見過ごしたくないなぁ、とも思うわけです。

翌日の仕事を考慮して日帰り、且つ体力も然程削られない良い場所は無いだろうか。
最初は日光白根山、甲斐駒ケ岳(北沢峠ルート)、山梨の金峰山や甲武信ヶ岳を検討しましたが、やっぱり時間による縛りが大きいんですよね。とにかく山に入っている際は焦りたくない。

前回の白馬からの眺望によるインパクトが大きかったので、それに劣らない場所ということを条件に入れた場合、東京近郊では最早ポイントが無いと言って良く、新幹線の力を借りるしか無いと思うに至りました。

結論としては、今回は谷川連峰縦走路の西に位置する平標山、仙ノ倉山の稜線を歩いてみることに。絶景の稜線がここにもありました。

バス停(平標登山口)を起点とした周回コース

今回は上野駅から上越新幹線でスタートです。
3年前に山登りを始めたときは、まさか新幹線に乗ってまで出かける程の価値が自分の中に生まれるとは思わなかった・・・。

6:14発を使いました

越後湯沢からのバスで座りたかったこともあり、少し早めの出発。

越後湯沢にてバスが到着するまで日光浴

それにしても新幹線の驚異的な速さには今更ながら驚きます。1時間ちょっとで越後湯沢に到着したのですが、コレって池袋から西武秩父までに要する時間よりもずっと短い時間ってことなんですよね。頭を抱えるレベルです。
まさに時間をお金で買った、という感じでしょうか。1時間、2時間の違いが計画にかなりの影響を与える登山においては効果絶大です。

8:54 平標登山口バス停

越後湯沢駅から30分ほどバスに揺られて平標登山口バス停まで移動します。600円也。
位置的には苗場スキー場の手前になります。そして平標登山口バス停から数分歩くと別荘地があり、右折した道の奥に進むと登山口。

9:02 スタート

序盤は樹林帯ですが、少し登ると徐々に景色が開けてきます。
すると松手山の手前に位置する最初のチェックポイントとなる鉄塔が見えてきます。


やはり東京近郊山々にありがちな杉の人造林よりも柔らかい雰囲気が良い感じ。
1時間ほど歩いたところで鉄塔下の休憩ポイントに到着。

9:57 鉄塔下

水とエネルギー補充後に更に先に進みます。
そしてこの地点から高度を上げると森林限界を超えて眺望が凄い事になってきます。
稜線を進んだ先が平標山で、その山の向こうに目指す仙ノ倉山が鎮座しているって寸法。

進む先には芝紅葉、振り返ると苗場スキー場

苗場スキー場は自分が初めてスキーにトライした場所なんですが、あの時は夜行バスだったので地理的な感覚が全く把握出来ていませんでした。随分と奥まったところにあったんですねぇ。

10:30 通過地点となる松手山山頂

ここで数人の登山客とすれ違いました。谷川岳からの縦走者だろうか?
この時間に下山ということは肩の小屋の出発が4時~5時と思われるので、今日の天気を踏まえると凄いご来光を拝んだことになりますな。羨ましい…。

道が良く整備されており、他の山々と比べても一級品

松手山以降はほぼ遮る木々がなく、日光、風が直接当たって来ます。
今回は程よく涼しい風が吹いていた程度ですが、気温が極端に下がったり天候が荒れた場合は結構大変そう。
逆に見通しがとても良いので、積雪後の登山は景色が凄まじいんだろうなとも思います。
チャンスと天候に恵まれたら行ってみたいですが、それ以前に装備も仲間も無いのであった。

既に紅葉が始まっていました

東京の紅葉は11月の中旬から終盤にかけてであるため、1月以上早い事になります。
上信越はやはり季節の移り変わりが大きく違いますね。

11:50 平標山山頂

見事なほどの360度ビュー

そしてその先は山上の楽園と言える素晴らしい稜線道が、ただ一本続いていました。
ニヤニヤしながら先に進みます!

仙ノ倉山への道

振り返ると階段が鉄道の線路のよう。銀河鉄道がやって来そう。

山から山への道であるため下った後に登り返しがあるのですが、流石にこの景色を見るとグウの音も出ません。

最初はこの先の丘のピークが仙ノ倉山かと思ってましたが・・・

登ってみるとその丘を一旦降りて登った前方のピークが仙ノ倉山でした。

12:45 仙ノ倉山山頂

このピークから周りを見渡すと谷川岳に続く万太郎山、先程登ってきた平標山の全てがマルっと一望できます!

今シーズンの前半に谷川岳に登りましたが、あの時はあちらからこっちを見ていたんだよな。今頃あちらも賑わっているのだろう。いつか、谷川岳の肩の小屋に一泊してからこちらに繋げてみたいものです。

春に登った谷川岳から仙ノ倉山を臨んだ際の絵


・・・などと考えていたらスマートフォンの電源が切れてしまいました。
今回は日帰りだったのでバッテリーを持ってきておらず、残念ながら復路の写真が以降全く撮れなくなってしまいました。

その後は天候が崩れることもなく特に問題がなかったのですが、平標山乃家に下る際に平標山自体の巻道がないことと、下山してからバス停まで1時間以上歩いたので少々疲れたという記憶が残っております。

バス停に到着したのは15時過ぎだったのですが、残念ながらその直後にバス(予定していた便より一つ早いやつ)を目の前で見送ることと相成りました。仕方がないのでお昼に食べていなかったカレーメシをグルグル回しながら17時のバスを待つ事に。時間に余裕がなくて焦るよりずっと良いのでまぁ良いのでしょう。

・・・

というわけで新幹線を使った上信越での登山記録でした。
登山というよりハイキングに近く、今回のように天候に恵まれれば天国、逆に荒れると地獄の谷川連峰。今回は結果が良かったので大満足の一日でありました。

新幹線をもっと自在に使えれば行動範囲が広がって・・・と思えなくもないのですが、逆に制約されているからこそ限られた機会での山行の喜びが大きくなるという考え方もありましょう。

今シーズンはもう秋に入ってしまうので来シーズンまで2000m峰以上は極力控えようと思いますが、近場で日帰りが可能な良い山は無いだろうか?

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