今年に入ってから秩父・丹沢と 歩いていたため、今度はもう少し南方を歩いてみようと思い立ち、今回は御坂方面に登りに行ってみました。
3つのピークを繋げます
御坂山塊というと山梨県まで足を伸ばした先にある大月駅界隈。過去には秀麗富嶽十二景シリーズをいくつか登ったことがありますが、そのいずれの山頂においてもガスにより富士山が望めずいささか消化不良感が残ったことを覚えています。
7:50 初狩駅
今回は大月駅から一駅先にある初狩駅がスタート地点になります。非常にノスタルジー感のある駅舎で、個人的には電車ではなく蒸気機関車の駅舎といったほうがイメージにマッチすると思われました。
序盤は看板に沿って歩いて登山口にアクセス。バスに乗らなくてよいので時間等の縛りがなく気ままに歩くことが出来ます。
8:13 登山口
自分の他には2~3組程度のハイカーが歩かれていました。丹沢や奥多摩とは趣の異なる静かな道です。
山頂まではオーソドックスな道が続いており、極端に危険な箇所やエグるような登りもないため歩きに集中できます。途中で男坂と女坂に分かれていましたが、今回は直ぐに上げて行けそうな男坂を進みました。何にでも言えることですが、最初険しく見える道は後半緩やかになり、逆に緩やかな道を選ぶと最後にキツい思いをするものです。
9:10 高川山山頂
暫く登ってゆくと山頂に到着。
本日は良く晴れていて富士山が綺麗に拝めました。まさに秀麗富嶽といった感じで見事。
秀麗富嶽
お昼にはまだ早いため、少し休憩してから次のピークに向けて歩き始めます…、がその際登山道が4つに分かれていて一瞬足を止めて進む先を見定めます。
10:40 リニア見学センター
一旦下山を完了すると目の前にはリニアの高架橋と見学センターの建屋が。今日はリニア車両の走行が予定されていないようであったため見学センターには立ち寄りませんでした。里山感溢れるこの村にも見学者で賑わっていたりするのかな。
早めに開花していたソメイヨシノ
春の陽気で少し暑いな・・・と思っていたら既に桜が開花しているではないですか。(東京ではこの翌日開花宣言がされていたので大分早咲きだったと思う)
11:00 田野倉駅
チェックポイントの田野倉駅…ですが、ルートマップを見返したらあまり立ち寄る必要のない場所だったことに気づく。あれ(ヤマケイオンライン)って高川山と御前山を繋ぐことを前提として書いておらず、田野倉駅起点で両座にアクセスできるように描いているのね。勉強コストは15分のロス。
微妙な道標
進もうとしている一座は馬立山及び御前山なのですが、道標は九鬼山のみが書かれておりルートマップを見直す。(稜線に上がった所の分岐先一方には確かに九鬼山も存在していたのですが…)
12:30 馬立山山頂
木々の間から周りを望めはするものの眺望はイマイチだったか。場所的に山頂というより偽ピーク的な雰囲気があり、どうにも区切り感が掴めなかったのでそのまま先に進むことにしました。
12:42 トラバース
馬立山から御前山へのルートには行き先を正確に見極めつつ進むべきトラバースがいくつか有りまして、(一応ロープなどで示されてはいたのですが)一つずつ丁寧に進まないと良くないな、と感じるポイントが山頂直下から散在しています。久しぶりのGermin(ちゃんとしたGPS)をザックの底から取り出し慎重に進む。バッド・キャンバーですな。
12:50 沢井沢の頭
ここも「菊花山」を道標に記載しておいた方が助かる人が多いかも?と思いました。
菊花山と御前山の分岐ポイント。プラン通り御前山に進む。
13:25 午後の御前山
道中些か油断ならないポイントが幾つかあったこともあり中々の達成感。
遅めのランチを取りつつ一息入れます。この山頂は片側が断崖で切れているため見晴らし良し。景色を拝みつつパンパンに膨らんだカップ麺を啜る。
その後は大月駅に向けて下山を開始。
幾つかあったこの手のトラバース。斜度がキツイこともあり登山道の劣化が早くメンテナンスが追いついていない印象でして、ロープがないとルートをロスる可能性があるレベルだと思われました。雪が張り付いているときに歩いたらそれはそれは大変なんだろう…。
仏様が鎮座していたので手を合わせ祈る。
己のこと、支えてくれる沢山の人のこと、世界のこと。
14:30 下山
下山後のポイントが大月駅と猿橋駅の中間点であったためどちらに進むべきか迷いましたが、列車内でより座れそうな大月駅に向けて進む。この頃には空が雲で覆われて小雨模様。午後から天気が崩れやすい暖かな季節に足が入ったということですな。
14:50 大月駅
ということで秀麗富嶽十二景の縦走でした。
感じたこととしては稜線が樹林帯となっている低めの里山であってもマイナーな縦走ルートに足を踏み入れるとそこそこの難易度が出てくる、といった「低山あるある」な点でしょう。自分は装備としてGPSを2機種使用しており、その上で紙媒体のマップといった準備ですべての山歩きを行っているため、基礎(不安を感じたら即引き返す、自分を疑う等)を見失わなければ問題なく進めるとは感じていますが、そうではないハイカーは気を引き締めて歩いたほうが良いと思えるルートでした。
菊花山を眺めつつ乾杯!
次はどの山に登ろうか。
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