今年も有難いことに夏季休暇を取得させていただけたため、何処かにフラリと出向いてみたいと考えておりました。
しかしながら昨年海外であったこと、および他で随分と散財してしまっていたことから今年は国内、それもあまりコストのかからない近場で・・・ということに相成りました。
ここ最近は西東京を中心とした登山がマイブームになっていたので、そのシリーズの続きを、という感じで今回は山梨の大月市にほど近い鳥沢駅、猿橋駅近辺の山々を登ってみたのでした。
8:30に中央本線の鳥沢駅に到着
高尾駅から30〜40分程度ですが、随分遠くに来たような印象を持たせる駅舎です。
駅から登山口までは中央自動車道の下を潜ってゆきます。
ここから登山口まで徒歩で1時間ちょっと。登る前に体力が削られるようなアップダウンはありません。実はバスもあるようですが、歩いて問題のない距離でした。
こんな感じで分岐点には看板が必ず設置されており、迷うことがありません。
扇山の登山口
登山口の反対側
登山口というと鬱蒼とした杉林の奥、というイメージがありましたが、実は道の対岸には大月ゴルフカントリー倶楽部があったりします。
スタート地点の観音様。登山の無事を祈ります。
ここで前回の武甲山縦走路の反省として虫除けスプレーを体に吹きかけます。
スプレーは有識者から教えてもらった自作のハッカ油スプレー(ハッカ油:20滴、エタノール:10ml、水:90ml)ですが、これが道中物凄い効果を発揮することに。その後の虻が寄ってきても直ぐに退散してゆくのが分かりました。前回はまとわりつくゼロ戦のごとくなかなか離れてくれず、大分難儀したのでこれは嬉しいものがあります。これでじっくり登りに専念出来るってものです。
グッバイ、アブさん!
(前回は汗が目にしみて目が開けられず、トレッキングポールを時折振り回すという座頭市状態になっていましたからね・・・大違いです)
良い道が続きます
登り始めて気付くのですが、シゴきのような斜度が発生しないことや、所々に休憩ベンチが設置されていたり、キンキンに冷たい岩清水が湧き出ていたりと、非常に登り易い道中となっています。
奥武蔵の時のような鉈斧の様な鋭利な岩がゴロゴロ・・・這って登らねばならない岩や転んで頭を打ったら一大事、なんて事も少ないです。これなら大人数のハイキングもやり易いと思います。
道中の分岐点
1時間ほど登ると分岐点(山頂とつつじ群生地)があります。どうやらこの山、5月近辺に登ると花々で大層美しいそうです。今回はシーズンを過ぎているので山頂コースを選択。
稜線場の分岐点
更にしばらく登ると稜線に出ます。まずは扇山の山頂を目指します。
夏空
覆っていた木々がなくなり空が開けてきました。すぐそこが山頂の様です。
到着!
随分と気持ちの良い山頂で、ちょっとした公園の様相をていしております。もう少し涼しければ昼寝が出来てしまいそう。
まだ午前中だったのでランチタイムには少し早かったですが、ここで次の目的地に備えます。
左下のご褒美QRコードにアクセスしたら、綺麗な雪山画像が
「秀麗富嶽十二景」って名前が立派ですよね。ところが調べてみると平成に入ってから自治体側で後付けされたもののようで、比較的新しいもののようです。ですが何でしょう、このコンプリート魂をくすぐるネーミング。良いんじゃないですか〜?
若干樹木で遮られている眺望
実は目的の一つだった富士山の眺望は見えなくもない・・・のですが、ほぼ雲で覆われており、写真ではほとんど分かりませんね。
次の目的地を目指して出発
ここからは稜線伝いのアップダウンが少ない道で、登山、トレッキングというより寧ろ森林散策気分に近いものがあります。溢れ日と風が気持ち良い。
高低差があまりなく、面白いくらいズンズン進めます
トレッキングポールが邪魔になるくらいでしたので、先週の武甲山縦走の時と比較すると3倍くらいのスピードが出ていたと思います(笑)
続く稜線道
そう言えば今回はトレイルランの一行には出くわしませんでした。
自分がハァハァ言いながら登っている横で涼しい顔で駆け抜けるあの一行の体力たるや敬服するものがあります。
木のアーチを潜るとゴールが見えます
2つ目の山に到着
ここも先ほどの山頂と同様そこそこ開けており、更には休憩用のベンチ、テーブルが完備されておりました。
眺望
晴れてはいるものの、雲の量がもう少し少なければ、と欲張りなことを考えちゃいます。1000メートルちょっとの山だからでしょうか、麓の喧騒が若干聞こえたりします。
この山は花の季節に出向いてみると楽しいかもしれません。ただしこの登り易い道を合わせて考えると他の登山客も相当に多いと思われますが・・・。
下山開始
下山は猿橋駅に向けて進んで行きます。これまた下り易い道です。以前に大倉尾根の地獄階段を経験していたからでしょうか、負担はあまり大きく感じませんでした。
見晴台
このように途中に妙に絵になるベンチが。そのまま降りても良かったのですが、まだ14時前だったので暫し休憩。
杉の平行線と、金色の斜陽線が時折神々しい風景を作っていたりします
麓までもう少し
下山完了
山道の終わりは民家の側です。駅までは30分〜40分前後といったところでしょうか。
駅に到着
事前に調べていたら、この縦走コースは7時間程度を要する!と書かれていたため、そこそこ歯ごたえがあるだろうと踏んでいたのですが、実際はストレートに下山すると14時過ぎには到着できそうなライトコース(実質4〜5時間コース)でした。
トレッキングの入門コースとして良いかな、と感じていた奥多摩の高水三山のミニ縦走路と難易度は変わらないと思われます。
ホームからは扇山(右)と百蔵山(左)
・・・
今年の夏旅行は随分と小さくまとまってしまったのですが、本当は秋田駒ヶ岳や尾瀬を狙っておりました。しかし、予約時期が遅すぎてバスがどこも満席だったんですよね。まぁお盆の時期直前に予約を入れるという事自体がそもそもの誤りだったんですけどね・・・。
新幹線等を使用すればいけないこともなかったのですが、旅費も膨れ上がるし天候も微妙だったようなので機会を改めることとしました。
次回のまとまった休みであるシルバーウィークの時期で遠出を狙うなら今のうちに仕込んでおかないとダメですね。事前に計画した以上、最悪雨天での登山を覚悟しなければならない「博打」となるのは仕方がないことなのかもしれません。
”台風であっても、道を外さない程度の雨であれば…まぁそれはそれで良いか”、という自分のマゾっ気がちょっと顔をのぞかせたりもしますけれど・・・。うーん。
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