2015年8月4日火曜日

奥武蔵・大持山~小持山~武甲山 (難易度:★★★☆☆)

今週末の前半は実家の近くで花火大会があるということでコレに出向いておりましたが、翌日奥武蔵からの縦走登山を控えていたので、お酒もそこそこ(にしたつもり・・・)に抑えて帰宅の途。

翌日は登山の朝ということで以前の通り5:00起床。
(最近、朝起きがあまり辛くないのです)

8:00前に飯能駅へ到着

通勤で乗っている有楽町線(西武線)の行き先に飯能が掲げられていることがあり、その語感と言いますか、個人的に気になっていた駅の一つ。西東京の人が我孫子とか北千住という名称を気にしてしまうのと少し似ている(?)
といっても、まぁ普通の郊外の町の駅ではあるのですが、都心からも意外に近いもので、池袋から50分程度。

飯能市の町おこしアニメことヤマノススメ

バスにて飯能駅から名郷バス停まで乗ってゆくのですが、これが1時間弱(ただし運賃800円程度で良心的)を要する結構な距離。
なんか内装、外装共にアニメキャラでラッピングされており、随分と華やか飾られていました。更にはアナウンスまで女性声優を起用したものとなっており、痛バスここに極まる、といった感じでしょうか。

名郷バス停に到着し、行き先を確認

川沿いに登山道を目指します

 一つ目の分岐を右折し、暫し直進

登山道入口に到着

1時間程度アスファルトを歩いたところで登山道の入口に到着。特に迷ったわけでもなかったのですが、飯能駅到着から登山道まで2時間弱を要しました。

写真の小さな鉄橋を渡った先左方向から登山道が始まります。
まずは妻坂峠を目指して登ってゆくのですが、道はひたすら荒れ放題のガレ場です。とがった岩や石がそこらじゅう転がっており、一部道筋の把握がしにくかったりします。

難易度は這って登るようなシーンもなく、程々といったところ。

妻坂峠に到着。ここでようやく僅かな眺望を拝むことができます。

妻坂峠は武川岳と大持山の間に位置するようですが、今回は大持山方面に向かいます。


縦走ということで、見晴らしの良い稜線を歩けるだろう、と考えていたのですが甘かったです。
視界は樹木に常時おおわれており、眺望はほぼなし。そしてこのあたりから本登山の終盤まで虻の大群に襲われ続けることと相成ります・・・。これが本当にキツかった。岩場を登る時に集中力をごっそり奪っていってくれるんですよね。ちょっとした地獄です。

虫対策も登山には重要であろう、ということで後で調べたのですが、どうもハッカ油を体にスプレーしておくと宜しいそうで。今度試してみよう・・・。

道の先に光

本登山では数少ない開けた場所でした。

なんといいますか、雲がかかってたりするわけではないのですが、眺望を遮る微妙な霞が・・・。

大持山の山頂に到着

この山頂はスペースが狭く、広がる景色も無いため、少し休んで小持山を目指すこととしました。

道中は眺望、休憩スペースらしきものもほとんどありません

歩いて気持ち良い道、などというものはなく、あまり手の入れられていないのであろう、ひたすらハードな登り、下りと岩場の連続です。先ほどの山頂であまり休めていないこともあり正直シンドイ。前々回の丹沢(塔ノ岳)縦走路が如何に楽しく優れていた道だったかを思い知りました。

奥武蔵の山々が一望

ネットで見聞きして気になっていた大持山と小持山の間にあるこの展望スポットを無事発見。雨乞岩というパワースポットだそうです。

足元の岩の下は崖であるため、足を滑らすと大事に至ってしまうのでおっかなびっくりな状態で写真を撮りました。 

 暑さと湿度とアブさんの3重奏

道すがら本登山のラスボスこと武甲山が姿を現します。あそこのてっぺんまで行くのかぁぁ~(笑)

なんとか・・・

第2の山、小持山に到着

ここも十分な眺望、休憩スペースがありません。うーむ。

登り返しがキツいので、高度はあまり下がりませんように・・・

こうなっては最後の武甲山を登り切ってしまうしかないですよね、ということで、ある程度高度を下げつつ道なりに進んで行きます。

小持山と武甲山の中間地点らしい、シラジクボというポイントに到着

武甲山に上りつつ背後を確かめると、先ほどの大持山と小持山が確認できます。結構な距離です。

山頂の入口に到着

看板を見ると、山体から石灰岩を採掘するので、ダイナマイトで爆破するとの警告が。
ここまででも大分しんどかったですが、この先命の心配をしたほうが良いのか?

マスコットキャラクターのブコーさん

山頂の御嶽神社

山頂の展望スポット・・・って、これまた随分小さいですよ?

色々ありましたが、今回の最終目的地点、武甲山山頂に到着

そこから見える秩父市街の景色はなかなかの絶景。頑張ったご褒美ですね。

足場の下に石灰岩の採掘場が。ここが噂のダイナマイト発破地帯?

しばらく佇んだ後に下山開始。帰りは浦山口駅方面を目指します。


尾根伝いの道で景色もよく、風もよく通る素晴らしい道が暫し続いてくれます。
そうそう、登山道ってこういうご褒美がなければダメよね。

下山を続けて行くと靄がとれてきました

クマ注意

尾根伝いの眺望のよい道も終わり、杉林の中を進む・・・って、気が付いたらクマが出てくる危険地帯を進んでいたらしい。そそくさとその場を切り抜けてゆきます。

更に高度を下げると・・・水の流れる音が!

ここの清流が本当に気持ちよかった!

水がただただ冷たく、削られた体力が戻ってくるようでした。これは最高!というか救われました。そしてこの川は荒川の源流らしく、いずれは自宅の前を流れて行くのだな、と暫し呆ける。

長かった登山道の終わりが見えてきた。出口が光り輝いている・・・!

土津園

登山道出口から浦山口駅まで1時間以上を要するのが地味に苦痛でしたが、徐々に民家も見え始め、自販機を見つけた時には思わず呻き声が漏れました・・・。

一気に飲みつくした炭酸飲料が体に染入るようです。
昔、水を満足に飲ませてもらえないまま夏の武道場で汗をかき続けていた剣道部時代を思い出しました。

橋立という集落らしく、鍾乳洞の観光スポットだったらしい。体力を使い果たしていたので勿論パス。

秩父鉄道の浦山口駅に到着

浦山口駅~(秩父鉄道)~御花畑駅~(徒歩)~西武秩父駅~(西武秩父線)飯能駅~(西武池袋線)池袋と3つの路線を乗り継いで帰宅、という流れです。

帰りの車内で天気が急変し、雷混じりスコールが襲ってきたのですが、あと1時間駅に到着するのが遅かったらちょっと危なかったかもしれない・・・。山の天気は舐めないほうが良い、というのはよく言われますが、まさにその通りでありますね。

それと帰宅後のビールの旨さたるや、神が宿っていたかと思わせるものがありましたよ、と言うことも書き留めておこう。

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