2016年8月14日日曜日

富士山(難易度:★★★☆☆)

死ぬまでに一度はやっておきたいことのひとつに挙げられるであろう富士登山。
最初はいつも通り一人で上ろうと考えていたのですが、やはり知名度的に圧倒的なブランドを持つ山であること、及び山の日が新しく祝日として設定されたこともあり、色々と調整の結果、最終的に自分を含めて3人で上ることとなりました。

自分にとってはこれまでの山行ではなかった小屋泊、3000メートル級の登山、御来光鑑賞といった目新しさが有ります。
ただ登るだけではなく、このような付加価値や高山病のリスクもある富士登山を果たして成功させることは出来たのでしょうか?!

吉田口ルートの途中(5合目)から登ります

今回のプラン概要としては、新宿から高速バスを使用して吉田口ルートに入るための5合目に向かい、そこから8.5合目の山小屋で一泊。翌日山頂に到着した後、御鉢巡りを経て剣が峰を踏んだ後に下山する、というオーソドックスなものになります。

7:30 新宿バスターミナル

道中、少し前に登った三つ峠山らしき山影を横目で見つつ、5合目のバス停を目指します。

10:15 5合目のバス停

世界遺産の観光地であることを強く印象付けてくれる数々の施設がとても印象的。
神社、土産物屋、レストラン、シャワー、登山グッズ一式のレンタルショップまで完備されており、隙がありません。

そして猛烈な数の外国人観光客の姿があったのですが、海外旅行のプランに3000m級の登山を組み入れるというのはチャレンジ精神が旺盛と言わざるを得ない感じですね。


11:06 登山開始

まずは6合目に向けて移動となります。5合目から6合目は殆ど登りはありませんので適当に歩いて行きます。


11:30 7合目に向けて登り始め

高さ的に森林限界を超えている事、及び火山という環境である事もあり、7合目のホテル街(山小屋街?)までは、このような単調なスイッチバックの登り専用道がずっと続きます。



登り始めて気が付くのは道幅が車が通れる程に広く、斜度が一定であることですかね。
要するに整備の為にかなりのお金が使われております。

但し、軽石の様な砂利が道に敷き詰められており、足先が若干取られるような感じで少し歩きにくい感じです。
これは道を雨風から守るためなのだろうか?


12:35 7合目・一つ目の山小屋である花小屋に到着

休憩しつつ登ってきた道を見ると、それは登山道というより採石場の様相を有している、と言った方が適切かもしれません。


天気の心配はなさそう

7合目近辺ではそこそこ岩場が登場したり、登った先に鳥居が掛けられていたり、展望台兼休憩所が随所に設けられており、意外と楽しく感じられます。


13:36 鳥居荘


13:47 東洋館

東洋館は建物自体が今風に作られており、外から見た限りだと清潔感が一番高かったように思う。
但し人気が高く、ひと月前には予約が全て埋まっていたことと、ここから山頂までは少し距離がある事から、今回は検討外としました。



進めば進んだだけ高度が上がるのと、周囲の景色が確認しやすいのでモチベーションも意外と保ち易いと感じました。

更に今回は晴れてはいたのですが、直射日光を浴び続ける程でもなく、快適に高度を上げて行くことが出来たのは運が良かったと思う。紫外線凄そうだし・・・。


7合目から8合目まではこんな感じ


14:21 8合目・太子館

休憩をとりつつ更に登って行きます。



振り返ると登ってきた道が丸見えなのですが、タイムラプス動画を撮ると面白い映像になりそうな予感です・・・。


15:09 白雲荘


15:25 元祖室

こんな感じで10分~20分おきに山小屋が現れるのですが、その数の多さに最後の方は食傷気味でした。


15:48 富士山ホテル


16:10 御来光館

ようやく本日の目的地である宿に到着。


噂には聞いていましたが、スペースが・・・

一人あたりに割り当てられたスペース幅は50センチ×160センチ程度で、寝返り&足を延ばした状態での睡眠が出来ないんですよね(泣)。

それよりも聊か頭痛がするので、十分に高度順応できてないかな~・・・という事で、夕飯を取った後に一旦寝てしまうことにしました。


2:20 御来光登山の一団

寝つつ、深呼吸を何度も繰り返しているうちに普通の状態に戻ったので少し外に出てみました。
気温は10度前後だったかと思いますが、ヘッデンの明かりを手掛かりに山頂を目指す多くの登山客が。

写真は上手くとれていませんが、道に沿って描かれていた光の線が綺麗だった~。


そして翌日の朝・・・。


5:00 雲海&御来光

宿の前から運良く凄い景色を見ることが出来ました。
気温が低いため、夜通しで山頂に向かうと辛そうであったためにこの宿を選んだのですが、まさにビンゴでした。

朝食とホットコーヒーを啜りつつ、2日目の準備を整えます。


6:25 9合目・頂上の日の丸旗が見えます


6:45 富士山山頂

OK!やったぜ!


振り返ると下にスタート地点の宿


お土産を購入した後は・・・


最高地点の剣が峰を目指して御鉢巡りです!


なかなか迫力のある火口


郵便局、神社等々を眺めつつ・・・


8:03 富士山気象観測所

最高地点まであと少しなんですが、この列に並んで30分程度の順番待ち。うーん・・・。


8:30 剣ヶ峰到着


9:10 下山開始

またいつか遊びに来れることを祈りつつ、山頂を後にします。


下山専用道を下ってゆくのですが、足場の良くない砂漠の様なスイッチバック地帯がひたすら続きます・・・



下山中はこのようなキャタピラ型運搬車と出くわします。
運転手の高みの見物感に下山者はほぼ全員が“乗っけてくれ!”という念を心に抱くことと相成ります。


12:49 下山完了

2日目は登りが殆どありませんでしたが、似たような景色が延々と続く下山で大分体力を削られた感じでした。

・・・

という事で富士登山記録でした。

山としては高山病という高さゆえのリスクは有るのですが、道自体に難易度は無く、ちゃんとした計画、装備でペースを守って登れば誰でも登れる懐の深い山であると言えます。

ただ、宿の狭さは覚悟が必要ですので、閉所で人と密着し続けることに抵抗のある人はちょっとキツイ思いをするかもしれませんね・・・。


~オマケ~

相変わらず訳が分かっておらず、どことなくやらされ感のあるポケモンGO。レベルが低い言われた・・・

花火大会

数年間行っていなかった取手花火大会ですが、今年は何とか参加出来、写真を撮ることが出来ました。






2016年8月8日月曜日

丹沢・塔ノ岳(take3)(難易度:★★☆☆☆)

先週末は毎度お馴染みのヤビツ峠から塔ノ岳まで歩いてみた・・・のですが、今回は兄上を連れての山行でありました。

というのも、来週に控えている富士登山に向け、人と山に登るとはどんなことかいな・・・というのを知る必要があったからです。


人を連れつつ楽しんでもらうことを目的とした日帰り登山なら表尾根で決まりでしょう♪

7時前に新宿で落ち合い、そのまま小田急線にて出発。


8:10 秦野駅

今回のバス待ち行列は然程人が多くなかったです。
おそらく7月末ともなると、低山のサウナ環境を嫌い、長野、富山方面の3000メートル級に人が流れるからでしょう。


9:24 登山口付近の富士見橋ポイント

実に良く晴れております。
これまで塔ノ岳山頂からの景色は3度登って全てガス状態であったため、少しは期待できそう。


10:06 登りつつ相模湾を臨む

やはり人と一緒に登るというのはなかなか難しいものですね。
持続的に高度を上げて行くためには、あまりアップアップにならないようペース配分が大事なんですが、これが上手くいきません。なので休憩を細かく入れ、色々と整えつつ登り続けます。


10:15 二ノ塔

このあたりで連れの靴が半壊し、ソールが外れるというアクシデントが発生。
但し歩けないことはないようであったためそのまま前進することと相成りました。
(この判断は明らかにミスジャッジで、本来なら引き返すべき)


10:34 三ノ塔

うーん、ちょっと雲が出てきましたねぇ。


10:08 鳥尾山

20分前後で尾根のピークを越えて行けるこのコースは、登り経験があまりない人でもモチベーションが保ちやすいと思います。


塔ノ岳方面を望むと・・・

やはり見事にガスられているようです。(自分にとっては通常運転)

これまでの登山を振り返ってみても、晴れて景色が望めることのほうが圧倒的に少なかったことを考えると、自分が曇り男的な何かを持ち合わせているような気がしてまいりましたよ。
(雨には降られないんですけどね~)


12:12 新大日

ところがなんと!天気が持ち直してきました。

ですがそれに反するように先日の武甲山登山から激しく痛み出した左膝が徐々に炎症を起こしてしまい、少し厳しくなってきたかも。体力はあるのに痛みが出てしまうとペースが途端に落ちてしまいます。


13:06 塔ノ岳山頂

低く雲が垂れ込んでいまいたが、4度目の塔ノ岳において、景色の一部を拝むことが出来ました!
富士山は見れなかったのですが、今度実際に登りに行くため嫌でも会いまみえることとなるため良しとしましょう。


13:46 大倉尾根下山

高度を下げるとみるみる天候が回復してきます。
それにしても青と緑のコントラストが最高~♪

しかし膝の痛みは悪化の一途・・・。
体重を乗せたまま曲げられんので、階段の下りにおいては慎重にならざるを得ない。

武甲山から下山後、翌日には痛みが消えていたので油断していましたが、ダメなもんはダメですね。

体力的にはかなり余力を残した状態であったため、ちょっと凹みます。


16:24 大倉バス停

帰宅時の電車の中で、この下山時に膝の痛みが出てしまう原因として考えられるものをリサーチしたところ、どうやら「登山靴」「体の重心(前に体重かけすぎ)」が問題だったらしい。

前者の靴については昨年に急ごしらえで買ったもの(どちらかというと街歩き向けのトレッキングシューズ)であり、明らかな機能不足が露呈した結果となったため、急遽そのまま新宿に出向いて新しい靴&ソールを新調したのでした。

登山帰りの手土産が登山靴というこの状況、もう所謂一つのサンデーハイカーの肩書くらいは付けいただいてもバチは当たるまい。

(そろそろレインウェアもなんとかせねば・・・)