2015年9月6日日曜日

奥武蔵・棒ノ嶺~奥多摩・高水三山(難易度:★★☆☆☆)

今週は秋雨前線の影響で天候に恵まれておりませんでしたが、土曜日の1日だけはなんとか持ち直す、という予報に希望を見出し、山行に出向いておりました。


今回は奥武蔵の棒ノ嶺です。涼し気な沢を登った上には非常に優れた景観が展開していました!

前回の武甲山縦走と同様、飯能駅からバスで出発

さわらびの湯バス停

実はここには銭湯があるようでして、棒ノ嶺から下山すると一風呂浴びて一杯ひっかけてから帰路につけるという素敵な仕様になっています。ただし今回はそのまま奥多摩に抜けてしまうのでここには戻ってきません。
もし他の人と登山するようなことがあれば、利用してみるのも面白いかもしれませんね・・・。

有間ダム。ここにもバス停を作ってくれても良いような気がする。

バス停から登山口に向けて10分ちょっと歩くと、途中で有間ダムという小さな貯水池・名栗湖にさしかかります。
ツーリングしてきたであろうオシャレな車、バイクがそこら中に並んでいたのが印象的。

棒ノ嶺の登山口

ダム湖の南方・白谷沢方面へ回りこむようにアスファルト道を歩いてゆくと、橋の奥辺りに登山口が見えてきます。

序盤こそ沢伝いのオーソドックスな登山道ですが・・・

棒ノ嶺登山の醍醐味、白谷沢登りです!

このような水流のある岩を登ってゆくことになります。
・・・なんですが、水深もないに等しく流れも緩やかで、沢を登るというより、時折川を横断しつつ左岸右岸に伸びている道を辿る、との表現の方が正しく、若干の鎖場こそあるものの、這って登るような場所はないため危険度は低いと感じました。

この先に進め、と言うのですね?

うーん。写真ですと湿った岩の上を鎖を手がかりに・・・というイメージで少々キツそうに見えますが、実は全くそんなことはなく、寧ろ道を左右にスイッチしながら少しずつ高度を上げてゆくアスレチック感がとても楽しいのです。

その後、沢を抜けて車が通れるほどの林道(車で来れるのか・・・)を横断すると山頂までもう半分。

途中で突然現れる岩茸石

事前に調べていた情報によると岩の上に登れるそうなので、こっそり裏に回りこんでみると・・・

成る程、階段状です。うむ。

その後、暫く歩くと稜線に出ます。

ゴンジリ峠

ここが棒ノ嶺山頂に至る道、奥多摩に抜ける道と名栗湖に抜ける道の三叉路になっています。ここまで来ると山頂は目と鼻の先。そして・・・

棒ノ嶺山頂

多くの登山者で賑わっていましたが、とても開けた場所になっており、昼寝ができそうですよ!

特筆すべきは山頂に到着した際の景観の立派な広がり方にありまして、思わず「おおっ・・・!」と唸らせてくれるものがあります。

山頂からのパノラマ撮影

山頂からの眺望には少し前に登った秩父の大持山、武甲山が望めます。そしてその奥には今度チャレンジする谷川岳が・・・。

湯を沸かして少し早めの昼食を摂った後は、奥多摩に向けて出発

埼玉・飯能から東京・青梅に向けて南下する道

基本的に平坦で大きなアップダウンはありません。サクサク進めて良いのですが、その分開けた場所がないのは少し残念か・・・。そういえば途中で黒山という名の山頂を通っていたらしいのですが、全く気付けずスルーしてました。奥多摩界隈って存在感やピーク感のない山が多いのかな?

縦走路の途中に見える麓の大丹波集落

6月に初めて登った岩茸石山に再度到着。曇ってきました・・・。

ここまで来ると数カ月前に一度登っている道ですので勝手知ったるものでして、ゴールまでの道がくっきりイメージできます。

高水山山頂。相変わらずの山頂感ゼロ!だがしかし!

直ぐ側には立派な寺院・常福院!

夏登山の無事に感謝しつつ、今度の登山成功を祈りました。

これで今回のもう一つの目的が達成できました。

高水三山の登山口付近

6月の登り始めの時には、最寄りの軍畑駅からずいぶん遠くに感じたものですが、サクサク歩いて15時前に軍畑駅に到着し今回の山行は終了。

2015年8月22日土曜日

丹沢・大山 (難易度:★☆☆☆☆)

夏はまだ終わっちゃおりませんよ!ということで、6座目!

今回はアクセスが容易な丹沢・大山に登ってきました。

その際、小田急線の「丹沢・大山フリーパス」という切符を購入。

以前から“名前から察するに大山へ上る際にのみ使えるものであろう”と気にはなっていたのですが、実は小田急線にて、新宿から乗車した場合、本厚木から渋沢の間であれば乗り降り自由、且つ、登山口近くのバス停(ヤビツ峠バス停、大倉バス停、大山ケーブルバス停など)の往復を1,500円固定でカバー出来る便利な切符でした。

単純計算で、バス代がほぼ無料になっちゃいます。前回の丹沢(塔ノ岳)に行った際も使えばよかったかな…

小田急線の伊勢原駅に到着。今日は遅めの9時過ぎ。

大山ケーブルバス停に到着

コマ参道の入り口

大山へはここから登ってゆくこととなりますが、お土産屋さんであふれかえっております。
いつもは登山口まで人気の少ない林間のアスファルト道を黙々と歩くのですが、今回はそんなことはなく、大分観光地化されているようでした。

ストイックな山行、というより、家族連れでの登山を想定されているような雰囲気です。下山後、頑張った子供にご褒美を・・・といった感じなんでしょう。

コマ参道を抜けるとケーブルカーの駅があります。・・・が、現在は工事中。

実は、大山は丹沢の中でも結構人気のある山ということで相当人が多いと聞いておりましたので、夏、且つケーブルカーの改修を行っているタイミングは自分が山に登るタイミングとしてはベストかな、と考えておりました。人混みはなるべく避けたい性格ですので・・・。

登山口、なんですが、タイル張りの登山口なんて初めてお目にかかりました(笑)

道が2つに分岐しております。男坂と女坂。

男坂を黙々と登ル

坂、というより石段です。神社の石段が延々と続いているといったイメージですね。
この段階ではまだ、体があったまっていないので息が切れます。

徐々に登山道っぽくなってきます

木々に包まれるようで気持ちが良いです・・・と言いたいですが、実際は滝のように汗が出続けております。

途中の休憩所。小奇麗に整っており、観光資源として注力されていることが良く分かります。

毎度のことですが、分岐看板を見つけるとホッとします...


中間地点の阿夫利神社の下社。

やはり綺麗・・・というか、山の中の神社という雰囲気ではないですね。ここにもお土産屋さんや食べ物屋さんがたくさん立ち並んでいます。かき氷の暖簾に後ろ髪をひかれますが・・・ここは(何故か)我慢。

改装中。ここもケーブルカーの改修完了に合わせて対応されているようですね。

お社の左手から山頂への道が続いているようです

鳥居をくぐると登山の第2ラウンドが始まります

山道っぽいですが、道を阻むような岩や倒木、茂みは皆無です。

更に進ム

天狗の鼻突き岩

途中の休憩所

大山の優しさというのは、こういう踊り場のような所でさえベンチ、テーブルが完備されているところでしょう。

高度を上げてゆくと少しずつ眺望が形成されてきます

緩やかな登り

どことなく品のある登り道だと感じました。これなら大人数で登ってもきっと楽しいですよね。

ヤビツ峠からの道と合流するポイント

ここのポイントからヤビツ峠までは1時間~2時間程度らしいので、大山から塔ノ岳方面に縦走する人もいるのかな~と思いましたが、さすがに日帰りだと時間的に大変そうですね。

山頂の鳥居

山頂にも売店が完備されております

無事登頂できました

山頂からの眺望はなかなかのものです。欲を言うと地表近くの埃のような靄が取り払われればいうことないんですが…

下山時は同じ道を辿るのも勿体ないので、少々遠回りになりますが見晴台方面から下社に至る道を選択しました

見晴台方面は眺望に恵まれるポイントが多めです


木道が整備されているポイントを通ると鹿が出てきそうな雰囲気です。
・・・が、結果としては前回も今回も鹿には一度も会えませんでした。まぁ夏だしね。暑いし。
その代わり丹沢には同様に多く出現するという吸血ヒルにも出くわしていないので、まぁ、ドローといった感じですかね・・・。

ヘアピン階段。夜は通りたくない道です・・・。

見晴台に到着

さっき登ってきた大山山頂が確認できます

御神木でしょうか。あまりにも立派な大樹に思わず手を合わせました。

森林浴

歩いていてとても気持ちよくなれます。山によっては杉林だらけで食傷気味になりますが、ここには広葉樹が豊富で癒されます。

下社の少し手前に位置する小さなお社

おそらく紅葉の季節には相当綺麗な絵になるものと思われます。観光客もすごそうですけどね。


下社からバス停までは女坂を下っていきました。登りの男坂より、こっちのほうが斜度がキツい印象を受けるのは気のせいだろうか・・・。

ケーブルカーの線路が見えます

体力に自信のない人も、紅葉の季節であれば高尾山に遊びに行くようなイメージで、ケーブルカーを使い下社まで参拝しに行くというのもアリかもしれませんね。

今回も15時前後に無事下山することが出来ました。

今回の大山登山、登りに集中出来てとても楽しめました!

観光スポットとしても懐の広い感じが好印象でしたし、夏は夏で緑が眩しい素晴らしい登山ができますが、紅葉の時期にまた登ってみたいと思わせる魅力がここにはありますね。