今週は土曜日に神保町のjanisと自宅を往復していました。
先週予約していたGoldmundのsometimesを引き取りに行き、これに併せてHeliosの作品を一通り青田刈りレンタルしちゃいました。(とはいえ今回は先週沢山もらった割引券やら無料券を使用するだけの10枚程度)
出費を抑えるために当日レンタルを敢行し、神保町と自宅間を1日で2往復したのですが、なんか貧乏根性丸出しでダメですよねぇ、コレ・・・。ノートPCでも買いたくなっちゃいます。
(sometimesはまだ聴き込んでいないので、暇な時にでもレビューをあげようと思います)
来週の土曜日は半額キャッシュバックが行われる5日ということもあり、janisに再度出向き、今度はGlenn Gouldに手を出そうと思います。
彼もKeith Jarrettと同じく演奏中に唸っちゃう癖を持った演奏家(というか変なオジサン)らしいです。
曲はYoutubeで聞いてみても繊細さはあまり無い(と言ってもフジコ・ヘミングのようなやっつけ感はない)んですが、何か心に秘めたものを表現しようとしている意図を感じて思わず聴き入っちゃいます。
あまり脚光を浴びない天才が沢山いるんだなぁ、と個人的にとても楽しんでおります。
・・・
翌日は図書館にて買った本を読み込む。
取り敢えず第1部を読み終えました。DESやAESといったオーソドックスな共通鍵暗号と、RSAの公開鍵暗号の少し踏み込んだ内容を解説してくれています。
共通鍵のファイステル構造、SPN構造の話も面白かったですが、公開鍵と秘密鍵のアルゴリズムの美しさに感動しました。こんなシンプルなことをしていたのかと。
思わず前のめりになってしまったのは、RSAの秘密鍵ってのは公開鍵に含まれる値を素因数分解して、2つの素数に辿り着くことさえできれば実は判っちゃう・・・、みたいなところ。(単純な話でありながらも、当然簡単にたどり着けるものではない)
実はRSAの公開鍵→秘密鍵解読って、「解読できない」ということが数学的に証明されていないらしいです。
現段階で考えうる解読法を直球でやった場合は計算に何億年もかかっちゃうよ、というだけの話のようですね。世の中のSSL/TLSがハイブリッド暗号(共通鍵暗号+公開鍵暗号)であることを考えると、ちょっとロマンを感じてしまいます。(もちろん悪事云々ではなく、古代、戦時中から延々と続くセキュア通信に対する人類の英知の結晶と、それを延々と追っかける裏の英知、という相反関係で、という意味ですよ?)
特に印象深かったのが、暗号アルゴリズムそのものの在り方として、盗聴者に公然と知らしめられている事を良しとしている点であり、であるにも関わらず、暗号解読者に「なかなか破られないもの」が強さの尺度として定義されている点。
要するに、秘密は漏れるものである、ということを前提においている、ということです。
(=秘密にすることで秘匿性を持つ、ということは、コレが漏れた時点で全てが台無しになる)
なんかこの考え方は、世の中に物申す多くの人達に欠けていて・・・、しなやかに世の中を渡っていくために本当に必要な、処世的な・・・とても大事な何かに思いを馳せずにはいられません。個人的にとても胸が熱くなります。
如何でしょうか。
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