数十分の緩やかな登りの後には、ものすごい絶景が待ち受けていました!
・・・
まずは新宿から電車を乗り継ぎ、高尾から中央本線に乗って大月駅のさらに先にある甲斐大和駅に到着。
ここから登山口までバスが1日数本出ているようなので、これを利用して上日川峠に移動します。
9:10 甲斐大和駅からバスに乗って出発
ゴールデンウィークで客数が多いからでしょう、同じ時間帯に臨時便が増発されていました。
それにしてもどこぞの学校の遠足に紛れ込んだモグリな気分であります。運賃は片道1000円でしたよ。
10:00 上日川峠に到着
バスを降りたところにロッヂ長兵衛という小奇麗なお土産屋さんがあります。
ここで身支度。
帰りのバスもチェック
10:10 登山開始
かつてないくらい穏やかな登山口です。天気が有り得ないくらい良いです。
福ちゃん荘までの道を15分程
多くの家族連れの方達とすれ違いました。客層がいつもと違うなぁという印象。
第一目的地の福ちゃん荘までは右横の普通のアスファルト道と並行する形で登山道が存在しますが、自分はせっかくなので登山道を進みました。
ですが、アスファルト道を進む人から見られてる感が強く、少し恥ずかしい気分になりました・・・(笑)
ですが、アスファルト道を進む人から見られてる感が強く、少し恥ずかしい気分になりました・・・(笑)
10:27 福ちゃん荘に到着
ここもお土産屋さんで、小奇麗な施設でした。
帰宅してから調べてみると、実は過去に凄い経歴(※)を持つ場所だったらしい。
今はハイキング客を迎え入れる静かなお土産屋さんなんですけどね。
ここから大菩薩峠と大菩薩嶺をぐるりと一巡りして戻ってこれるコースが始まります
とにかく道が穏やかで歩いていて風が気持ち良いのですよ
道の脇から上を眺めると苔が光と影のコントラストで綺麗(ここは登りません)
11:00 大菩薩峠に到着(お土産屋さん3件目)
黙々と歩いたからでしょうか、30分ほどで到着してしまいました。
森林限界ってわけではないのでしょうが、ものすごい気持ち良い稜線にここから突入します。
きっと訪れる人のお約束の1枚なんだと思う
歩き始めてから1時間を要さずにここまで雄大な景色にお目にかかれるとは予想していませんでした。富士山と、今後目指すこととなるであろう南アルプスの絶景です。
iPhoneのパノラマ写真は真ん中が意図せず縮んでしまうのでいまいちかな?
南アルプス方面を望む
天井を横に長く突き続ける姿に思わず気合が入ります。甲斐駒ケ岳や北岳が見えますね。
富士山方面を望む
これまで気象条件的にかみ合わず、見ることが叶わなかった富士山がようやく目の前に現れてくれました。南アルプスも凄い山容ですが、富士山はなんと言うか、やはり別格なんですよね。
その後も写真を収めつつ稜線を進みます。
山というより丘という表現が近しいかもしれません
大菩薩峠から大菩薩嶺に至るまでのちょっとした岩場
ここもお婆ちゃんお爺ちゃん小学生が元気に登ってゆきます。
懐の深い山なんだなぁ、と思わせてくれます。
懐の深い山なんだなぁ、と思わせてくれます。
11:41 賽の河原
岩場を超えると開けた場所に出ます。少し早かったですがここで昼食と休憩。
うーん、写真だと妙に殺伐とした感じに見えるのは何故だろう?
12:46 山頂の大菩薩嶺
山頂に到着したのは良いのですが、ほぼ眺望もなく、そのまま福ちゃん荘及びバス停に引き返すのは遥々山梨まで来たというのにもったいないなぁ、と感じましたので、丸川峠の方から下山し、中央本線の塩山駅を目指してみることとしました。
こちらはいつも見慣れた雰囲気の登山道
2,3組とすれ違いましたが、休憩ポイントや眺望が殆どなく、地味な道がひたすら続きます。
足を止めると風とウグイスの鳴き声のみ。とても静かです。
足を止めると風とウグイスの鳴き声のみ。とても静かです。
13:53 丸川峠
樹林帯を抜けた先に丸山峠の小屋があります。
ここがこの道の唯一の休憩場所だと思いますが、何組かのおばちゃんハイカーが休んでました。
ここがこの道の唯一の休憩場所だと思いますが、何組かのおばちゃんハイカーが休んでました。
丸川峠から謎に窪んだ道に沿って裂石方面へ向かう
再度樹林帯に入り・・・
川の音及びこの表示板が出てくると登山道の終わりが近い
15:14 登山口の一つである丸川峠分岐駐車場
下山に2時間ちょっとだったので、ここから登ると山頂までは3時間程度だろうか?
大菩薩峠稜線からの絶景を勘定に入れると、休憩ポイントや道中の眺望の悪さを我慢し、地味ではあるものの登ってみる価値は大いに有り、と見ました。
さて、ここから麓の町にある中央本線の塩山駅までは少々距離(10キロちょっと)があるわけですが、かといってバスの本数の少なさから余裕で1時間以上待たねばならないことが分かりました。
「ということであれば歩こう。」
もうね、団体行動をしていれば自分のような考え方をしてしまう人は敬遠されちゃうんだろうなぁ、と思うんですよね・・・などの思いが胸を過りつつサクサク歩いていきます。
花を撮りつつ歩くのです
そろそろ紫陽花の季節ですねぇ
尾根の影からちょっとだけ姿を見せる富士山萌え~
麓に見えていた町まで降りてきました。
結局山道の下山より、その後のアスファルト道のほうが時間がかかって体力を使った感じでした。
途中でバスに追い越されましたが、残り2,3キロ程度だったので最後まで歩いちゃいました。
17:30 JR塩山駅に到着
この塩山という町は武田信玄ゆかりの地、ということらしいです。
少し歩き疲れましたが、信玄公の銅像が背中で迎えてくれました。
そしてお約束ではありますが、帰宅後のビールは最高でありました。心地よく酔いながら昨シーズンの武甲山をぼんやりと思い出していました。
今シーズンはどの山に登ろうか・・・。
・・・
ということで、今回は「登山をした」、というより「下山をした」という印象が強いという、不思議な山行と相成りました。
逆に塩山駅からバスを使い、丸川峠分岐駐車場から頑張って登って、景色の良い稜線を堪能した後にそのままバスで甲斐大和駅に帰るというプランも大いにアリだと思います。下山って結構体力使いますからね。その場合は表題の難易度の星を一つプラスしたいと思います。
もちろん大菩薩嶺からそのまま福ちゃん荘に降りていれば、お昼休憩をはさんでも3時間程度だったと思いますので、誰でも気軽に楽しめる眺望の物凄く良いハイキングスポットとしても活用出来ると思います。
個人的には高尾山に登った次の山としてお勧め出来るかと思います。はい。