2016年8月1日月曜日

奥武蔵・武川岳~ 大持山~小持山~武甲山(take2) (難易度:★★★☆☆)

昨年武甲山に登った際は、武川岳から大持山の間にある妻坂峠を稜線ハイクのスタート地点としたコースを設定しました。

しかしその後、色々な情報を見聞きしていると、奥武蔵山塊のゴールデンルートと呼べる縦走というのは以下のコースなのではないかと思うに至りました。

芦ヶ久保駅~二子山~焼山~武川岳~大持山~小持山~武甲山~浦山口駅

但し、上記のコースを歩いた場合、余裕で10時間越えとなってしまいそうでした。
恐らく日が昇る前にスタート出来れば行けないことはないのでしょうが、体にダメージが残りそう。

このため、今年の6月に歩いたコース(二子山~武川岳)と、今回のコース(武川岳~武甲山)でもって合わせ技の一本にしようかと思い立ったのでした。


まずは西武池袋線に乗って飯能へ。

7:46 飯能駅は電車から降りると山独特の香りが鼻孔をくすぐってくれます

そこから1時間ほどバスに乗ります。
自分以外のハイカーはさわらびの湯バス停にて降車しておりました。棒ノ峰辺りを目指していたのだと思う。あそこは単体登山でも楽しいし、奥多摩に抜けるのも簡単だし・・・で、とても楽しいんですよね。

奥武蔵縦走(特に今回のコース)は景色を楽しめる要素がほぼ無く、歩くこと自体に意味を見出さないと“正直やってられない”と感じる人が多いかも・・・。

9:00 名郷バス停

以前はこのバス停から下界の道を歩いて妻坂峠を目指しましたが、今回は武川岳にピークを踏んだ後に妻坂峠を経由し、武甲山を目指します。

9:04 名郷バス停から数分歩いた先にある西山荘の看板を目印に右折

9:10 坂を上って暫くすると民家脇の金網付き階段が現れるので登る(その先には更にアスファルト道)

9:21 アスファルト道をさらに進むと登山口に到着

9:30 一旦アスファルト道に出ますが、すぐ先に登山道の続き(階段)が有るので登る

ここまで来たら後は愚直に登るだけです。

9:39 廃道出合い地点

通行不可となっているため、左脇に用意されている巻き道を辿ります。

10:05 天狗岩

武川岳へのルートで天狗岩が難易度的には一番高かったと思います。
何度か岩登りを経験していれば臆することなく進める感じですが、一つ一つ慎重に処理をしていきます。

10:21 天狗岩登了

ちなみにこの看板は登り切った後に振り返らないと気付けないかもしれません。
見落としてしまうと天狗岩がいつ終わったのかを認識しないまま進むこととなります。

「岩場」ということで膝肘プロテクターやヘルメットは有ったほうが良いかもしれませんが、必須ではない感じだったかな。背中から落ちたら大怪我必至ではありますが・・・。

その後は剣山の様な杉林地帯を黙々と進むこととなります

10:47 武川岳山頂が少し顔を覗かせています

結構距離があるな~、と思いつつ進むと・・・

11:00 前武川岳到着

「前武川岳」という看板が足元に転がっており、何とか気付くことが出来るという体たらく。
ここは6月に伊豆が岳(山伏峠)方面に抜ける際に通った地点。という事は、以降の道は全てtake2という事です。

11:15 武川岳到着

ベンチが用意されているだけで有り難く感じてしまう奥武蔵。
眺望の指向性が偏った感のあるお馴染みの武川岳山頂であります。

以降は休憩ポイントがあまりないため、ここで早めの昼食

ここから妻坂峠に下っている際にすれ違ったお爺さんと少し立ち話をしたのですが、どうやら「武甲山から武川岳に登った後、折り返して武甲山に向かうという縦走ピストンをされるのだとか・・・。すさまじいまでの体力です。
それにしても、それだけの体力が有ればゴールデンルートの日帰りが出来そうだよな~と思わずにはいられなかった。

11:52 妻坂峠

以前の記憶では、ここから虻の大群に取り巻かれながらサウナの様な道を辿る事となりましたが、今回はどうなんだろう。

12:52 大持山山頂手前のビューポイント

奥武蔵縦走路のとても貴重な休憩スポット。
ここ以降は武甲山までベンチ一つないコースなので暫しの小休止。

13:01 大持山山頂

眺望も特にないため次に向けてサクサク進みます。

13:11 岩のハザマ

一瞬どう進むか考えますが、岩の間を正攻法で突破します。
体をねじ込もうとするとザックが引っかかりやすいので少し注意が必要。

13:18 雨乞い岩

ここで、雨が降らないように、と祈るのであります。

岩場をよじ登ると・・・

13:41 小持山山頂

水分を摂った後、次に向けて進みます。

14:20 シラジクボ(小持山と武甲山の中間地点)

14:49 武甲山山頂

以前登った際の記憶では暑さと虻のおかげで、シラジクボからの登り返しで随分遠くに感じたものです。しかし2回目だからでしょうか、意外にあっさりと登ることが出来ました。30分程度だったんですねぇ。

やはり山頂のスペースはもう少し広さが欲しい・・・んですけど、柵のすぐ下が石灰岩の採掘場であることを考えると無理なのかな~。

秩父市街もバッチリ一望♪

橋立ルート(浦山口駅方面)で下山開始

前回も感じましたが、この道は眺望もある程度望めるし、吹き上げる風でとても気持ちが良いんですよね~。

15:55 熊看板

この熊看板が見えたら左折し、稜線から橋立川の沢に降りるスイッチバック地帯に入ります。

実は、このあたりで左膝に痛みが出始めてしまい、かなり難儀する羽目に・・・。
左膝を曲げたまま体重を乗せると激痛が走る状態であったため、休み休み進む事と相成りました。
斜度が無い状態であれば然程問題ではないんですけどね~。

16:28 登山口付近の沢(橋立川)

ここで頭から被る冷たい水の気持ちよさは格別です。
武甲山登山は頑張った後にこの沢に辿りつくこと自体が醍醐味の大部分を占めると言って良いかもしれません。

16:31 下山完了

足の痛みも歩けない程ではなかったため、そのまま浦山口駅まで歩いていきます。

・・・と、その前に行くところが有ります。

17:11 土津園(はにつえん)にて信楽焼きを横目にソフトクリームを食す

ここで梅雨明けの情報を耳にしたのですが、後で調べてみたらどうやら西日本のハナシと勘違いされていた模様。ですが今日は降水確率40%だったので、降られなくて良かった~。
それと女将さんに足の具合を尋ねられたのですが、見る人が見ると具合の悪さがバレバレだったようです。

土津園の横にある絶壁を横目に駅まで更に歩く

17:39 浦山口駅

昨年は下山後の歩きの長さで大分疲れた記憶があったのですが、今回は意外にあっさり歩ききれた感じでした。途中で休憩を入れても1時間程度なんで、距離的には短い部類に入ると言って良いかと。

アデュー、武甲山!

という事で、「武」から始まり、「武」に終わる奥武蔵縦走レポでした。

本ルートは景色や道中、山頂のアクティビティにはいまいち恵まれてはおりませんが、危険箇所もあまりありません。この厳つい秩父の盟主を攻略し終わった後の充実感はなかなかのものですので、1日を歩き潰したい気分になった際は是非とも訪れてみることをお勧めします。

2016年7月14日木曜日

自作電源ケーブル TUNAMI V2

ここ数週間、休日の空いた時間と天候の状態が上手くマッチングしてくれません。
このため、なかなか山行に出向けずちょっと時間を持て余し気味でありました。

なので半年前にヘッドフォンアンプ用の電源ケーブルをTUNAMI NIGO V2で自作しましたが、今回はDAC用にも電源ケーブルを自作してみることにしました。


今回はTUNAMIシリーズの3芯タイプのV2です。
前回のNIGOの様にシールドに仕込まれたドレインワイヤーを使用せず、3本のうちの1本をグランド線に割り当てることが可能。シースを剥く際に然程神経を使わずに済むので、楽に工作を進めることが出来るのがナイス。

プラグとインレットは前回と同様、IeGO社のTi2000-8055を使用しますが、手に入れるのに少し苦労しました。ネット上でも随分と探したのですが、出回ってる数がかなり減少しているみたい。


まずは3芯を3.5センチ程度表に出します。

カッターで切れ込みを入れた後は、ケーブルを手で左右に傾けつつ加工を進めます。

更に各芯を半分ほど剥いて捩じる様にカシメる。

銅線が非常に硬く、不用意に触って手に刺さる事数回。
プラグのケーブル差込口に・・・


接続&ネジ締め

ここの工程なんですが、ケーブル自体の芯が太く、簡単に差込口に入ってくれません。
銅線の一部が毛羽立ってしまう感じで非常に難儀しました。(ここの処理を適当に行うと通電時のショート及び火災で大事故になりますから神経を使います)
恐らく銅線をカシメた後、ハンダで固めたほうが工作としては楽に進めることが出来たかもしれません。
(ハンダを使用するとプラグ&インレットの無メッキ銅が意味を損ってしまう感じですが・・・)

通電チェックとショートしてないことを確認し、完成!

前回よりは手際よく作成出来た感じです。
そして今回の工作で機器ケーブルをオマケで付属してきたモノから一通りリファインすることが出来ました。

※因みにAMAZON等の通販で購入すると少々値段が張るようです。やはり実店舗にて掘り出し物を狙う方が良いかも。また、電子工作経験がない人は製品版を購入するべきかと思います(火事は怖いですからね・・・)

 
・・・

で、早速音出し・・・と行きたいところなのですが、せっかくなので機器とコンセントの電源極性をチェックし直すことにしました。(以前部屋のレイアウトを変更した際、機器の極性チェックを行えず仕舞いだった...)

ご存知でしょうか?
家庭用のコンセントにはホットコールドという極性がある、という事を。

極性合わせはオーディオを楽しむ上での重要なテクニックの一つ

(極性合わせの必要性を説く理屈は電子工学的にもちゃんとありますが、暇な時にでも解説しようと思いますので今回は割愛)

壁コンセントの施工状態、電源タップの作りによっては、必ずしも上記の様になっていないことが有ります。・・・という事で、検電ドライバーで判定する事にします。


600円也。コンセント口に差し込んで使うのです。テスターでも代用出来るんだけどね・・・

この検電ドライバーの中にはメガΩ相当の抵抗が仕込まれています。
これにより極微小電流に絞った上で、ホット側からの電圧をこいつが受け止めてくれるので、人間の体は電圧によるショックを(殆ど)受けることがありません。


It's a...Hot !! とかやってました

テスターで確認することも出来るっぽいですが、ネオン管の薄ぼんやりとしたオレンジ灯に魅かれるものがあります。これは自分の体を電気が通ってどこかに電流が逃げている証拠です。

これを見てると、人間の体って電気通すんだなぁって実感出来、更には、実は大なり小なり何かしらの回路の一部として生きている人間の体ってのを確認出来るのでちょっと楽しいんですよね。
オームの法則を人の体で証明しちゃう感じです。

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