2018年11月18日日曜日

奥多摩・三頭山(難易度:★☆☆☆☆)

この時期は極端に日が短くなるので、登りも下りもフルタイムで歩くコースはなるべく避けたい。けれどもガッツリ登って下りだけ都合よくカットできるコースなんてあるはずが・・・と思っていたんです。
ですが、少し探すと近所の奥多摩に絵に描いたような秋冬向けのコースがあるではないですか!
・・・という訳で、今回は奥多摩の三頭山を歩いてみました。

この季節に1000m程度の登りが確保できます。

ルートとしては奥多摩湖から南下して2つのピークを超えた先の三頭山山頂を踏んだ後、都民の森に抜けるというものです。

まずは奥多摩駅からバスで揺られること20分、小河内神社BSに9時ちょっと前に到着。

9:00 小河内神社BSから奥多摩湖の浮橋を望む

バス停を降りるとすぐそこに奥多摩湖を横断するための浮橋が見えます。初っ端が湖の横断っていうのはこれまでの山登りでも初めての経験。これがなかなかのインパクト。前からちょっと気になってたんですが、歩いてみるとイメージ通りのボヨンボヨン感w
登山口はこれを渡り、対岸の林道と車道を歩いた先にあります。

9:20 三頭山登山口

ツーリングでノリノリのお兄ちゃんに煽られがちになりながら車道の端の方を少し歩くと(車道脇の登山口にありがちな)「お、おぅ…」てな感じの入口が目に入ってきます。
個人的には奥武蔵の武川岳から伊豆ヶ岳に至るルートを思い出しました。

登り始めると、まぁいつもの西東京の山という感じでして、鬱蒼とした樹林がひたすら続く感じ。眺望が望めるところは残念ながらあまりありませんでした。
麓からはパトカーとバイクの追いかけっこしている音がダイレクトに届いてるんですけどね…(笑)

木々の間から奥多摩湖が少し顔を覗かせてくれているので、樹林を一部切り開いてくれればさぞや良い景色が・・・とか思っちゃいます。

黙々と歩き続けるのですが、久しぶりに山道を歩けるのと、落葉した紅葉がサクサクと何とも小気味よい音を出してくれるのでちょっといい気分。秋だねぇ。

10:05 イヨ山

三頭山の山頂に至るまでに待ち構えている3つのピークの内、1つ目に到着。
ですが道の途中に唐突に現れることもありピーク感はほぼなく、道標がなければ気付かなかったかも・・・。
特に何もないのでそのまま先に進みます。

さらに1時間弱歩くと2つ目のピークに到着。ここの直前にある急登は鎖も梯子もありませんでしたが、なかなか骨が折れました。

11:10 ヌカザス山

漢字で書くと「糠指山」なんだそうな。何故カタカナ表記になったのか。それは誰にも解らない奥多摩の謎。

紅葉ってのも人造林を意図して作り上げないとこの程度です。寧ろこれが自然。ナチュラル・オータムリーブス。

その後もボチボチ歩いてゆくと12:00丁度に三頭山の山頂に到着しました。

12:00 三頭山山頂

この三頭山、名前が名前だけに3つのピークが100メートル毎に存在していたのですが、
西峰だけが山頂道標にコストが掛かっていたようでした。一番高度が低いというのに謎だ・・・。これはアレだ。美味しい所を持っていってしまう末っ子的なやつですね。

山頂からはいずれもスカッとした眺望が望めません。こう、樹林帯が半端にフサフサしているからなのですが、もっとスパッと禿げ上がってくれている方が男気があるというものです。未練がましいのは良くありません。奥多摩三山の一座なのだから・・・!
そんなことをぼんやり考えながら東峰に到達すると、言い訳でもするが如くちょっとした展望台が存在しており、奥多摩の大岳山を望むことが出来ました(笑)

12:35 東峰展望台。大岳山は今頃賑わってるのかしらん。


その後は都民の森に向けて下げてゆきます。
13時前というのに随分と影が長いです。もう、秋から冬にかけての季節ですね。

13:20 下山完了

うーむ。予定より1時間以上早い下山となってしまいました。
ここまで道の状態が良くてサラリと下山出来てしまうとは思っていませんでしたので、もう少し山頂でゆっくりしておけば良かったかもしれません。


13:35 都民の森(森林館)

ほほう、東京都はこういうところにもお金を使っているのですな・・・。極めて綺麗に整えられた展示スペースとレストラン付きのビジターセンターという印象の施設。
家族連れがとても多く、なんとも微笑ましいです。登山靴の貸出などもやっているようで、こちらから登ると初心者の方でも安心してトレッキングが出来そうでした。

やはり紅葉を撮影するときには日光が欲しかったぜ・・・!

仕方がないのでバス停で時間を潰します。

紅葉の葉っぱとスマートフォンを弄りながらひたすら飲み続ける40歳中年。

その後は1時間程度バスに乗って武蔵五日市駅にアクセスした後、自宅への帰途についたのでした。今年も暮が近いので、あと1座程度ですかね~。

2018年11月5日月曜日

インターコネクトケーブル制作メモ

オーディオで遊ぶ際、本命の機器の更新を行っている時期は自身の環境に対してそれなりに「手を入れている感」があるのですが、聴くこと以外にやることがなくなる時期というのが必ずやって来ます。
そこに待ち受けているのがケーブルの刷新という逃げ道(沼?)だったりするのですが、これもまた常に費用対効果に不確かさが付きまとうイマイチな分野だったりするんですよね。
ですが、逆に効果ばかりに目を奪われず、"愛着を高めるための遊びである"と大らかに構えることで少し楽しくなったりもする訳です。(実際に音が良くなったら”大儲け!”みたいな...)

今回はZONOTONEの6NSP-Granster 2200αを家電量販店にて千円ちょっとで手に入れることが出来たため久しぶりに短尺のインターコネクトケーブルを自作してみることにしました。
使ったプラグはいつも通りコレットチャック式(=差し込んだ後にハウジング自体のネジでロックできる構造のもの)。加えて従来使っていたコテも十年以上使用しているものだったので併せて新調。


使用したケーブルはそもそもスピーカー用のケーブルだったのですが、芯に2線、周囲にシールドが施されており、銅の純度も6Nと素材としては十分に上物。デジタル用の同軸ケーブルの様にインピーダンスマッチング等を気にする必要もないので柔軟な転用が可能です。
配線は芯の2線を各々信号線とグランド線とし、シールドはグランドに落とさず浮かせる方針で進めました。
工作自体は金メッキ上にハンダが上手く乗ってくれなかった事や、芯線ケーブルの剛性がかなり高かったため意外に難儀させられることに…。同様のケーブルで遊ばれる方は道具の準備としてケーブルストリッパーは勿論のこと、金属切断用のパワーを有するニッパーは必須と考えておいた方が良いかと。

作成の完了したブツ

ZONOTONEは類似の素材で作られているであろう完成品ケーブルを1万円~2万円の価格帯で販売していることを考慮すると大分お安く仕上がった感じです。ビジュアル的にもZONOTONE特有の青の透明皮膜がイカしておりますよ。うむ。

で、実際にHAとDACの間に接続して聴いてみました。やはりレコーディング条件の良いヴァイオリンとかを聴いちゃうんですが、残響音がものすごく綺麗に聴こえてくるから面白い。
実際はどうなのかは知りませんよ?でもコレで良いのだ。

2018年10月14日日曜日

北関東・那須岳(茶臼岳~朝日岳)(難易度:★★☆☆☆)

紅葉の綺麗な所を歩いてみたいと毎年思いながらも、いまいちタイミングを合わせることが出来ず仕舞いだったこともあり、今年こそは・・・と色々プランを練っておりました。
最初は東北の栗駒山に足を伸ばそうかとも思いましたが、現地滞在時間を十分に確保しようとすると1泊2日工程にしたいところですし、且つ連休最終日に東京に向かうことからバスによる交通渋滞を避けようとすると自ずと新幹線が必須となります。
ということで、「関東近辺でコストを抑えつつ紅葉散策できるスポットがないか」の観点で探し、白羽の矢が立ったのが那須岳だったという訳です。

ロープウェイ山麓駅から歩いて2つのピークを踏むオーソドックスなルート

事前に紅葉シーズン且つ連休期間ということで人と車で溢れかえっているとの情報を掴んでいたため、現地駅である那須塩原駅のBSには早め(20分程度)に並ぶこととしました。

8:00 那須塩原駅からスタート

実際に乗り込むと予想通りのラッシュ状態。登山をメインとする客層は半分程度だったと思います。バス停の近くでチケット販売スタッフからフリーパス券を購入して乗り込みます。

那須塩原駅とロープウェイ駅の間で使えるフリーパス券

ちなみに現地についてからのプランとしては2つ用意していました。

  • プランA:ロープウェイに乗車して登りはカット。茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の3つ全てのピークを踏む登山中心のプラン。
  • プランB:普通に歩いて登り、茶臼岳、朝日岳の2つのピークを踏む紅葉鑑賞中心のプラン。

プランAはバスが想定外に早く現地に到着し、且つロープウェイにもすぐに乗り込めるという条件を満たした場合のみに実行可能ななプラン。・・・だったのですが、実際には交通渋滞が発生しており、「毎年のことながら現地にバスが到着することが出来ません。」という残念な車内アナウンスがあったため、自分はその他大勢と共にロープウェイ駅まで歩くこととしました。

9:30 バスを途中下車(登山口前にて登りはすでに始まっていた!)

「那須岳」という名前は茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の総称ということでコンプリート感があり「チャンスが有れば・・・」と思っていたのですが、甘くなかったですね(笑)
昨年日光の男体山に登った際も同じ様な状況が発生しましたが、栃木県の観光地は細くて長い2車線道路の奥に位置していることが多く、シーズンになるとあっという間に渋滞となり身動きが取れなくなってしまうようです・・・。

9:50 ロープウェイ山麓駅

結局20分程度ロスしてしまい、且つロープウェイも直ぐには乗れない程の行列が出来ていたので、今回はプランBで確定。三本槍岳はここで断念。

10:00 スタート

最初は15分程度ですが樹林帯を歩くことになります。その後は火山ということもあって眺望の良い道を歩くことが可能。


紅葉は・・・かなり色付いていることが分かります。青空や太陽光が十分ではなかったので絵面的には少し地味だったか。。。
しかしながら通常目にする黄色中心の紅葉ではなく、赤色中心の紅葉というのはちょっと新鮮。

10:40 峰の小屋

40分程度歩くと稜線にでます。左側が茶臼岳で、右側が朝日岳、及び三本槍岳。
まずは左側の茶臼岳方面に進みます。


火山地帯ということで遮る木々が無いのですが、ガスで眺望を望めないのはやはり残念。

11:00 茶臼岳山頂

麓から大体1時間程度でしたので、ボリューム的には筑波山と似てるかもしれません。
ここで少し早かったですがランチタイム。


その後はお鉢巡りをした後で一旦ロープウェイ山頂駅方面に下り、そこから牛ヶ首というポイントを目指しました。

12:40 牛ヶ首

牛ヶ首から見上げる茶臼岳は所々噴気孔から音を立ててガスが吹き出しており、大分大変そうな山に見えました。登るとあっという間なんですけどね。


今回の紅葉登山のハイライトもこの近辺だったかもしれないです。欲を言うとやはりもう少し太陽光と青空が欲しかった。

姥ヶ平方面の紅葉

その後は一旦峰の小屋まで戻ります。

御嶽山の事件を思い起こさせてくれる噴気孔の轟音

13:00 もう1座おかわり。峰の小屋から朝日岳方面に進む。

朝日岳方面に進むと急に山の面構えが良くなり、茶臼岳のハイキング感が控えめになります。・・・といっても特に鎖や這って進むようなポイントは皆無。


今回の登山において眺望の良かったポイントは山頂ではなく道中がメインでしたな。

13:50 朝日岳山頂

ここでも眺望が望めなかったので、残っていたカントリーマアムを食しつつ少しの間粘ってみました。しかし山頂付近はガスる一方で駄目っぽかったので下山に取り掛かります。

帰りに少しだけ見えた三本槍岳への稜線

今回は残念ながら三本槍岳方面には進めませんが、またいつか遊びに来るとしよう。次回も交通機関を利用するのであれば、朝日岳と三本槍岳の2本立てで登る感じが良いかなぁ。

15:25 下山完了

予定していたバスより1本早かったですがせっかくなので乗り込んでしまいます。

・・・
と言うわけで那須岳登山記録でした。
やはり紅葉の名所は人の数が段違いに多いです。それ故に登山口までに要する時間が予定をオーバーすることも珍しくないかと思いますので、次回以降は(例えばバスを使わず登り始められる山をターゲットにする等)この辺りを考慮してプランを組みたいと思うのでした。