2015年7月13日月曜日

丹沢・塔ノ岳 (難易度:★★☆☆☆)

今週末は梅雨が一区切りついて晴れとなるということであったため、先々週に引き続き山歩きをしてきました。ターゲットは丹沢・塔ノ岳周辺・表尾根での縦走です。

コースは以下の通り。

小田急・秦野駅 ~ (バス移動) ~ ヤビツ峠 ~ 富士見山荘 ~ 二ノ塔 ~ 三ノ塔 ~ 鳥尾山 ~ 新大日 ~ 塔ノ岳 ~ 大倉バス停 ~ (バス移動) ~ 小田急・渋沢駅


今回は6~7時間を要するコースということで5時に起床し、まずは小田急を使用して秦野駅へ。

ここから登山口のあるヤビツ峠までバス移動(数十人の登山客で長い行列・・・)

ヤビツ峠から1.5km程度歩くと登山口に到着

最初の目的地である二ノ塔まではひたすら登りが続きますが、道が比較的整っており、登りやすい。

前回の反省から出発時間を早めにし、その分ペースをゆっくりめにしたことで、体力的にも時間的にも大分余裕が持てました。

二ノ塔到着

ここからは稜線伝いであるため、登りは減ってくれそう。次のチェックポイントである三ノ塔までは15分程度とのことであったため、5分程度の休憩後出発。

三ノ塔到着

但し、登った分だけ視界が悪くなり、三ノ塔到着時には残念ながら本格的にガスってきてしまいました。晴れていれば、富士山が見えるらしいのですが・・・。

個人的には去年訪れたイギリス(ホーリールードパーク)の一件を彷彿とさせてくれます。雨は降ってないんですけどね。

ピークに達した後はやはり下りがあるんですよね。当然その後は登り返しが・・・。

ただし登りとは言えど、木道がしっかり整備されている箇所も結構あり、歩きやすし

雲の中の稜線を行く

鳥尾山に到着

開けた場所に到着するとかなりの数の登山者がおります。流石人気コース。

更に進む・・・

行者ヶ岳に到着

ここから先は鎖場が点在しており、一応今回のコースの中では難所らしい。

鎖場一発目。皆慎重に足場を選んでゆきます

皆でワイワイ、60前後のおばちゃんも果敢にチャレンジしているのが印象的。

霧で手が濡れてしまい、素手では少しやり難さを感じる

高低差が5メートル前後なのと、鎖場の前ではかなり多くの登山者による渋滞状態が発生しており、10分前後待たされることに。このため緊張感
は・・・あまり無かったか・・・。

 結構きわどい所にも木道がかけられています。こんな辺鄙な場所にどうやって資材を持ち込んでるんだろう・・・


鎖場を超えた後、少し歩くと開けた場所に出たので、ここでランチタイム。もう13:00。

時折太陽光が射してくれるのですが、やはり遠くの景色は霞んだままです・・・。うーむ。

新大日に到着

名前は立派なんですが、眺望はほぼなし。
最終到達点までもう少しだったので、ここはスルーして登り続けます。

稜線の続くその先にあるのが、どうやら塔ノ岳山頂のようです

塔ノ岳山頂に到着

そこそこ疲れましたが、まだ何とかなりそうな感じ。
ふと周りの登山者を見ると、皆手にビール缶を握りしめてるじゃないですが。なんだろうと思って山小屋を見てみると、中で缶ビールが販売されているようでした。

「ここで一杯飲めたら最高!そりゃぁもう!」

という悪魔のささやきも無いことは無かったのですが、流石に自重。

飲んでる皆さん、アルコールを摂った状態でその先の登山道を歩いてゆけるのかなー・・・と、他人事ながら心配になっちゃいましたねぇ。

やはり山頂は気持ち良いですわ。これで景色が一望できれば言うこと無だったんだけどなぁ。

今回はトレッキングポールを持ってゆきましたが、鎖場などではいちいち折りたたまねばならず、ちょっと手間でした。・・・が、これがこの後の下りでは大活躍することに。

下り階段が続く中で、このようなストレートの道が現れるとホッとします

大倉尾根を降りて行くのですが、最初は登りに比べて楽であったことから余裕もありました。

しかし3時間~4時間、ひたすら下りというのはかなりの苦行でした。徐々に足の踏ん張りが利きにくくなってくるんですよね。生まれたての小鹿状態といったところでしょうか。正直登りよりもずっとキツかったです。

17時ちょっと過ぎに大倉バス停に到着

前回よりも遥かにやり遂げた感高し!

僅か1日でこの充実感。
やはり山歩きは、時間、お金の面で、コストパフォーマンスがとても良いな、と感じます。

これから夏本番ですが、もう少し西東京辺りの山々をブラブラしてみようと思います。

2015年6月28日日曜日

奥多摩・高水三山 (難易度:★☆☆☆☆)

今週末の日曜日は奥多摩の高水三山をトレッキングしてきました。

高水三山は、「高水山」「岩茸石山」「惣岳山」の3つの山を縦走するコースです・・・が、標高が700~800メートル級の低山ということもあり、気軽にハイキングのできる良コースでした。

所持品も小銭入れとスマートフォン、コンビニで仕入れたペットボトル1本、お弁当、念のためのレインコート程度。

梅雨の時期であったため天気の崩れが心配されましたが、土曜日の曇天が大分解消され、ある程度日が射してくれるありがたい一日でした。

中央線から青梅線を乗り継ぎ、軍畑駅が出発地点です。12時前後にスタートしました。

出発地点の高源寺

ここから登山道

 杉林を進んで行きます

一つ目の山頂(高水山)近くの常福院

二つ目の山頂(岩茸石山)までもう少し

山頂に到着

ここからの眺望がとても良かったのでランチタイムに。

何年か前に散歩した高尾山からの光景を思い出します。

 3つの山頂同士はあまり高低差がなく、のんびり散策できます

3つ目のピーク地点に到着しましたが、眺望もないため少し休んで下山開始

鉄塔の傍を3つほど過ぎるとトレッキングコースもお終いです

御嶽駅に到着

16時に到着。登山を開始してから休憩を入れておよそ4時間でした。

(追記:検索サイトから訪れてくれてる方が多数いらっしゃいますが、体力に自信がない場合は余裕を見て6時間は確保しておいて下さい。軍畑駅から登山口まで数キロ程度歩く必要があったり、地味で急な坂や、藪をかき分けて進む場面も少しだけ有ります。100%高尾山観光気分だと期待に沿えない可能性も考えられますので留意してくださいね。)


御嶽駅、軍畑駅共に登山ハイキングだけではなく、渓谷散策もできるスポットらしいですね。
車内に乗り込んでくる面々の充実感に満ちた表情は、日常の通勤電車では絶対にお目にかかれないものです。
おお・・・人ってこんなイキイキとした表情も持ち合わせてるんだなぁ・・・、って、表現が難しいですが、何と言いますか、ノスタルジックな気分になりました。

黙々と一人ストイックな山歩きは己の性格にマッチしていてちょっとハマりそうです。トレッキングポールでも買っちゃいましょうか・・・。邪魔かな。

2015年6月21日日曜日

天仰

父の命日であったため、今週末は実家に出向いておりました。

あれから4年・・・と考えると、時間経過の体感速度は尋常ではありません。

常に他者の尺度で裁かれてしまう日々、これに応える為の具体的な果実につながらないこれまでの年月は、時間の経過に追いつかない自身の成長に聊か無力感を感じる日々でもありました。

しかしこれに俯く事は、今はもうあまりなくなったような感じがします。


墓前で手を合わせながら、数年前に、己がこう呟いたことを思い出しました。

道は常に登り坂なので前を見て生きていると地べたばかりを見る事になる。
ところが地べたに希望は落ちていないらしい。なので上を向いて歩くわけだが、お陰で転んでばかりだ。
だがそれを認められると、いよいよブレなくなる。もう少し。

成る程自分には他者に評価され、輝ける道を往ける様な自信など全くと言って良いほどありません。きっと不細工な生き方と感じられることでしょう。

だが他者が描く満たされた私のイメージに、一体何の意味があろう。

人の承認に執心することなく、一歩引いたところから俯瞰し、自分と、人のありのままを、ただ見て知る。そうして積み重ねてゆく1日1日に、"納得感"という果実は確かに享受出来得るものなのであります。

父にそのようなことを報告しました。

2015年6月14日日曜日

下北沢のライブハウスにて

本日は学生時代のバイト仲間に誘われ、下北沢のとあるライブハウスに出向いておりました。

過去にも何度かこうして誘ってくれており、ルーチンのようにただ流されがちな鬱々とした日常にマイルストンを打ち込むべく、今回も有難く参加させてもらいました!

今回は5つのグループが順番に演奏するタイプのライブで、プロで活躍しているプレーヤーや会社員同士で組んでるグループ等バリエーションがとても豊富。

今回のお目当てグループS.T.G。音の厚みが凄い。

いやー。やっぱり生バンドの音圧は凄いもんがありますよね。
自分の中に日々溜りに溜まった毒素が一気に吹き飛ばされるかのようであります。

バンド楽器ごとのテクニック等々、知識はあまりない自分ではありましたが、非常に見応えのある疾走感溢れる素晴らしい内容でした!
更にお土産でCDまで頂いてしまいました!至れり尽せりの漢前だねぇ、うむ。

またの機会、宜しく~

2015年5月31日日曜日

北王子線の廃路線

自分は鉄道には疎いものの、以前からちょっと印象的だった廃路線のメモ。

休みの日などに十条の赤レンガ図書館に向かう際、王子駅から王子神谷駅方面に伸びている引き込み線の近くを通ります。

既に1年前の出来事ではありますが、この路線が閉鎖されて鉄道(貨物)の行き来がなくなってしまったようです。

引き込み線の線路が封鎖されています

王子駅方面(すぐ向こうには京浜東北線および上越新幹線)

調べてみると自分が日々の通勤で利用している自宅の最寄り駅(王子神谷駅)の裏側に、王子製紙の倉庫と付随する貨物駅が存在していたようで、名前は北王子駅だったらしいです。

足を運ぶ頻度が低い地域であるため、実際に列車が走っているところを自分は記憶していないのですが、現役路線時代はディーゼルタイプの牽引車が貨物を引っ張っていたとのこと。

Wikipedia 北王子線

個人的にはこういう風景はなるべく残しておいてほしいなぁ・・・と思ったりします。
しかしながら新たに路線跡地を利用した公園などが作られ始めており、その妙に細長いレイアウトには土地の記憶が確かに刻まれている点、ちょっとした面白さを感じることができるのです。

遠い将来、ブラタモリのような番組で取り上げられたりするのだろうか・・・。

2015年5月17日日曜日

RedBull AirRace観戦

今週の土曜日は以前から予定していたRedBull AirRaceの観戦の為、海浜幕張まで出かけていました。今回は自分にしては珍しく一人ではなく、大学時代の友人3人と一緒。

 み…見えぬ

スラロームの機体操作はかなりのもの。但しもう少し近くで見たいものです

パイロンの間を通り抜ける際は、機体を平行にしないと減点とのこと。

日本人で中央大学出身の室谷選手の操縦も見事だったですが、結論としては会場設営、プログラムの進め方等々、残念ながらあまり満足度の高いイベントではなかったです。同伴してくれた友人には正直申し訳なかった。

天気は予報では曇/雨だったのですが、なんとか降られずに済んだのは不幸中の幸いといったところでしょうか。RedBullという名前と、YouTubeのPVにイメージを引きずられ過ぎたのはあまり良くなかったかな・・・。

理想

現実

うーむ、野外イベントってあまり参加したことないんですが、この程度なんだろうか。。。

そのあと気を取り直して皆で飲む。

1件目の海浜幕張で水分補給。

2件目はなぜか新習志野で。

たまにはこうして皆でワイワイやるのもよいものです。

2015年5月6日水曜日

AVC-A1HDのインストール

ということで新しいAVアンプことAVC-A1HDが郵送されてきました。


30キロ程度ある梱包物

家の中の移動は腰のあまりよろしくない自分が抱えるわけにもいかず、マットをフローリングの上に敷き、その上に配送屋スタッフに置いてもらいました。そのまま居間まで引きずってゆく算段。

一人ピラミッド建設奴隷ごっこですね。



開梱

前回はAVACでしたが、今回はAudioUnionさんにお世話になりました。
梱包状態は緩衝材が多く仕込まれておりまずまず良かったと思います。

ご神体の他には、付属品としてリモコン2つ、電池、電源ケーブル、音響テスト用マイク、無線LANクライアント用のロッドアンテナ、そして説明書冊子。

唯一必要となることが分かっていたリモコンのことは事前によく調べていなかったのですが、一部分が感圧式のタッチパネル方式でした。同方式だったVSA-AX10Aiのリモコンで使い勝手がイマイチだったので、ちょっとガッカリ。

電源ケーブルはこれまで使っていたTUNAMI GPX-Rを引き続き使用するため、付属品は使用せず。

箱から本体を取り出す時だけは、どうしても抱え上げる必要があったので腰が心配でしたが何とかクリア。ただ、翌日(筋肉痛に近い?)鈍い痛みが纏わりつくことに・・・。


旧機器(VSA-AX10Ai)の撤去

こちらは余裕で30キロオーバーという代物。
送られてきた梱包材にコレを入れる際、やむを得ず抱えましたが、これまた腰が危うかったです。
抱えた際に腰が砕け、ブツを床に落とし、足の指を潰す・・・という最悪のシナリオだけは避けなければ・・・と、必死でした。


インストール完了。

丸一日かかってケーブル配線との格闘を終えた後に、待ちに待った音出し。

第一印象で満足度のかなりの割合が決定してしまうので、結構緊張の瞬間・・・。

結論から言うと、購入して本当に良かったと思わせてくれるものでした。最高です。
殆どパラメータをいじっていないのにもかかわらず、音の包囲感、中音域の厚み(弾力性のある音と表現したほうが近い?)が旧機器とは比較にならない位素晴らしい!


暫し恍惚とした表情で聴き入る。ふむー。


これまで設定を追い込んで使用していたPioneerの機器で聴き込んでまいりましたが、一聴してその上を行っている印象が強かったので、どうやら自分の耳と脳はDENONの音に軍配を上げたようです。

・・・

5/5夕方に学生時代のバイト仲間ことA君来宅。
所持されていた某アイドルグループのライブDVDを、早速ご神体を使って視聴しました。
(何度も手前味噌で恐縮ですが、、、)なんかもうスゲーって感じでした。普段は音楽CDコンテンツばかりを楽しんでいますが、ライブDVDって結構良いものですね。

・・・

残作業は以下。
  • 設定の追い込み
  • 学習型リモコンのラーニング
  • 旧機器の中古屋への販売 or 譲渡
ゴールデンウィークはお終いですが、今週末は月曜日が年休をなんとか取れそうな雰囲気なので、またの機会にゆっくりと・・・。

2015年5月4日月曜日

AVC-A1HDを購入

AVアンプのリプレースを行いましたのでメモ。

これまではPioneerのVSA-AX10Aiという機種を使用しておりました。

直線的なデザインのイケメン

しかしながら、半年ほど前からリア・レフト、およびリア・ライトから音が出なくなってしまい、せっかくのマルチチャンネル再生がバイアンプを組み込んだ状態で鳴らせない状態に陥っていました。

更には今では当たり前となっているHDMIすら搭載されておらず、Blu-ray音声のデコードが不可という過去の遺物に成り果てており、AVアンプの片面の魅力であるVideo機能が十分に活用出来ません。

また、当時は画期的であったであろう感圧式の白黒タッチパネル式コントローラーも、内蔵の充電池が寿命を迎えており、有線状態(コントローラーをクレードルにくっつけた状態…)で何とか信号を送り出せるという状態。

※初代iPadが2010年ですから、その6年前のタッチパネルです。お察しください。

もう十分使い切っただろう、と。そう思ったわけです。

それでも当時2004年の同社のフラッグシップ機種ということもあり、音の面ではかなりの高次元レベルでまとめられていることから、後ろ髪を引っ張られる想いが一杯だったりします。
・・・

そして代替機を探し始めたのですが、ここ最近は30万円級のミドルエンドばかりがリリースされていて、VSA-AX10Ai相当の機器はコレといったものが無さそう。

ミドル級の機器をコンスタントに買い換えてゆくと言うのがAVアンプとの有るべき付き合い方なのかな、などと思いながら更に調べて行くと、どうやら2007年〜2008年に各メーカーから最後のハイエンド機のリリースラッシュがあったこと、および型落ちによる中古市場での価格が下落傾向(アンダー20万円)にあることが分りました。どうやらHDオーディオが普及し始めた時期の物らしく、メーカーも気合いの入った製品をリリースしてる様で、この辺りの製品群をリサーチすると良い結論に辿り着けそうです。

自分は機器の選定において音の方面に9割以上の重きを置いているため、本来はAVアンプではなく純粋にプリメインアンプ方面も良かったのかもしれません。ですが、デジタル機能の進化により世代の新陳代謝が高いAVアンプは中古市場での値下がりが早く、非常に高いコストと物量が投入されている実力機が手の届く価格に降りて来ている、という所に目を着けていた、という訳です。

自分は以下を検討しました。

Pioneer
SC-LX90(90万円級)

自宅のAVラックに入らない。値段相応の評判をあまり耳にしない。ここ最近のミドル機にも劣る面がチラホラ・・・という噂も。

YAMAHA
DSP-Z11(70万円級)

デザインは一番好み。しかしながら自分はあまり使わないであろうDSP部にお金がかかってそう。本領を発揮する11チャンネル分のスピーカーとスペースは用意することが難しいですし、天井へのスピーカー設置は無理・・・。ていうか多チャンネル過ぎて、1チャンネル当たりのコストが安そうなイメージ。但しYAMAHAブランドの強さなのか、製品としての完成度の高さ故か、AVアンプの銘記という評判がよく見られる。


DENON
→AVC-A1HD(60万円級)、AVP-A1HD&POA-A1HD(140万円超級・セパレートタイプ)

AVC-A1HDは7チャンネル構成(フリーアサイン分を加えると最大9チャンネル)。フロントLRにバイアンプを仕込んだ5.1チャンネル構成が実現出来て無駄がない。AVアンプなのに中域の厚みに印象良しというレビューが散見されるのも好印象。結局この機種を購入しました。

一方セパレートタイプのAVP-A1HD&POA-A1HD。
POA-A1HDはマルチチャンネル・パワーアンプでありながら、極限までピュアオーディオを追っかけたお化けのような機器。運良く中古でセットに巡り会えたとしても60万円前後という相場らしく手が出ない。
どうやらピュアオーディオでおなじみのモノラルアンプ(10チャンネル分)を、無理やり1筐体にねじ込んだようなイメージらしい。音はセパレートタイプということで、AVC-A1HDを凌駕するとのこと。一度じっくりと聴いてみたいです・・・。



Marantz
→AV8003&MM8003(60万円級・セパレートタイプ)

セパレートなのですがデザイン面でどことなく安っぽい雰囲気を感じてしまいました。バイアンプ化するのにバランスケーブルとアンバランスケーブルでプリとアンプを接続するというチグハグ感もいまいち。
アンプは8チャンネル用意されているようだけど、7チャンネルでの使用が普通の筈。残りの1チャンネルって一体何だろう?予備だろうか?

・・・

・・・

注文したAVC-A1HDは5/5には到着するとのことですので、頑張ってセットアップして今回のゴールデンウィークを締めくくりたいと思います。

2015年4月27日月曜日

JRiver Media Center

Windows上でのPCオーディオにおいて、音源、DAC、アンプ、スピーカー、ヘッドフォン、アクセサリ各種には一定のコストをかけていますが、振り返ってみるとプレーヤーとしてのソフトウェアには直接的な対価を払ったことがありません。

これはiTunesやWindowsMediaPlayerなどのOS付属の標準機能で然程問題が無いと感じられていた事と、更なる拡張性を求める場合であっても、foobar2000PlayPCMWinBugheadEmperorなどのプレーヤーがフリーで配布されているからです。

しかし相対的に管理性、カスタマイズ性、音質、デザイン、対応フォーマット等の観点からどれも一長一短。決定打がないんですよね。
どの要素も両立できないものではなかろうに・・・。と思ってはいましたが、だからと言ってお金を払ったところで大きなメリットを感じられるソフトウェアもなさそうでした。

・・・やはりプレーヤーなんてデジタルデータをDACに流し込んでるだけじゃん、とどこかで考えていたんですよね。

ところが先日の千住真理子、諏訪内晶子のヴァイオリンをJRiver Media Center(通称JRMC)というプレーヤーソフトを使用して聴いてみたところ、(ある程度の思い込みや印象が入っているのでしょうが)そのあまりの素晴らしさに180度考え方を改めざるを得ませんでした。

この情報量!

このソフトウェアはWindows向けだけではなく、MAC、Linuxなどの複数のプラットフォームにリリースされています。自分は当初Windows向けとして考えていましたが、MACでも使用してみたいと思い立ち、結局マスターライセンスを購入しました。

結論としてはかなりの満足感です。オススメ

再生面の充実度は特筆に値し、対応フォーマットは(ソフトウェアによっては排他関係になりがちな)ロスレス形式であるFLAC、ALAC、更にはイメージインデックスのCUE、極め付けとしてDSFファイルの再生も全て標準で対応。

アップサンプリング、ダウンサンプリング面においては、周波数毎の設定が可能です。
DAC1000(USB接続時)の様に特定周波数(88.2kHz,176.4kHzがダメ)を受け付けない機器には非常に有り難い。


音質向上を狙った機能に関しては、Windows向けとしてASIOやWASAPIといったカーネルミキサー回避の機能が搭載されており、同様にMAC向けにもintegerモードというCoreAudioのAudioUnit回避機能が標準で搭載されております。
更に、オンメモリ再生機能という、音質向上に向けて絶対に欠かせない機能が備わっており、一連の機能群からは、iTunesのQuickTimeを使った「取りあえずそれっぽく鳴れば良い」的な中途半端さは全く感じられません。

iTunesがアップデートする度に動作が重くなり、そして誰も望んでいないと思われる謎のインターフェースに変容してゆくという・・・、あの、バージョンアップによる使い勝手の向上という「建前」と、プロダクトライフサイクルを短くしたいだけの「本音」が逆転した残念な感じと、ようやくオサラバ出来る、という訳です。

動作の軽快さもかなりのもので、ライブラリのデータ量が数百GB~1TBのヘビー級用途でも動作がもたつくようなことは有りませんでした
(別途購入していたPowerDVD14はここが全くダメだった(nasne連携のDTCP-IP目当てではありましたがライブラリ用途で活用できないのは残念だった))


そしてソフトウェアをコントロールするタブレット向けアプリケーションを探してみたところ、JRemoteというこれまた素晴らしい逸品を発見。

ジャケット表示が超早、かつスクロールが気持ちい位にヌルヌル。
自分が求めていたのはまさにコレ。コレだよ!
AppleRemoteは一体何だったんだ???

右端からのスワイプで各曲情報。左下部のスイッチで音の再生先(PC or タブレット)を選択可能。
Appleの標準Remoteアプリだとこれが出来ず、別途標準Musicアプリからホームシェアリング機能を立ち上げる必要があったんですよね。

タグ情報も。

アーティスト情報も。

指定した曲を基に、似た傾向の曲から自動的にプレイリストを生成する「PlayDoctor」という機能も。

AppleのiTunesでは「Genius」という名前で似た機能が実装されていましたが、選曲数が25曲と少な目で、しかも所持しているローカルデータ情報(再生履歴等)をAppleに差し出す必要がありました。
こちらはその様なことは無いようで、しかも100曲以上を選んでくれる優れものです。

・・・

これは触れば触るほど、「ユーザが何を望んでいるのか、制作側がきちんと解って創られている」ということが伝わってくる素晴らしいアプリケーションですよ。

(あまり雑誌等に取り上げられないのが不思議です)