2016年5月14日土曜日

奥秩父・大菩薩嶺(難易度:★☆☆☆☆)

ゴールデンウィークの後半に奥秩父(山梨県)の大菩薩嶺に登ってきました。
数十分の緩やかな登りの後には、ものすごい絶景が待ち受けていました!

・・・

まずは新宿から電車を乗り継ぎ、高尾から中央本線に乗って大月駅のさらに先にある甲斐大和駅に到着。
ここから登山口までバスが1日数本出ているようなので、これを利用して上日川峠に移動します。

9:10 甲斐大和駅からバスに乗って出発

ゴールデンウィークで客数が多いからでしょう、同じ時間帯に臨時便が増発されていました。
それにしてもどこぞの学校の遠足に紛れ込んだモグリな気分であります。運賃は片道1000円でしたよ。

10:00 上日川峠に到着

バスを降りたところにロッヂ長兵衛という小奇麗なお土産屋さんがあります。
ここで身支度。

帰りのバスもチェック

10:10 登山開始

かつてないくらい穏やかな登山口です。天気が有り得ないくらい良いです。

福ちゃん荘までの道を15分程

多くの家族連れの方達とすれ違いました。客層がいつもと違うなぁという印象。

第一目的地の福ちゃん荘までは右横の普通のアスファルト道と並行する形で登山道が存在しますが、自分はせっかくなので登山道を進みました。
ですが、アスファルト道を進む人から見られてる感が強く、少し恥ずかしい気分になりました・・・(笑)

10:27 福ちゃん荘に到着

ここもお土産屋さんで、小奇麗な施設でした。
帰宅してから調べてみると、実は過去に凄い経歴(※)を持つ場所だったらしい。
今はハイキング客を迎え入れる静かなお土産屋さんなんですけどね。

(※)共産主義赤軍と機動隊が衝突した大菩薩峠事件の現場。1960年代という時代の記憶が刻まれているのですね。僕もこの時代のアツい風に吹かれたかったよ・・・。つくづく生まれる時代を間違ったと思う。

ここから大菩薩峠と大菩薩嶺をぐるりと一巡りして戻ってこれるコースが始まります

  
とにかく道が穏やかで歩いていて風が気持ち良いのですよ

道の脇から上を眺めると苔が光と影のコントラストで綺麗(ここは登りません)

11:00 大菩薩峠に到着(お土産屋さん3件目)

黙々と歩いたからでしょうか、30分ほどで到着してしまいました。
森林限界ってわけではないのでしょうが、ものすごい気持ち良い稜線にここから突入します。

きっと訪れる人のお約束の1枚なんだと思う

歩き始めてから1時間を要さずにここまで雄大な景色にお目にかかれるとは予想していませんでした。富士山と、今後目指すこととなるであろう南アルプスの絶景です。

iPhoneのパノラマ写真は真ん中が意図せず縮んでしまうのでいまいちかな?

南アルプス方面を望む

天井を横に長く突き続ける姿に思わず気合が入ります。甲斐駒ケ岳や北岳が見えますね。

富士山方面を望む

これまで気象条件的にかみ合わず、見ることが叶わなかった富士山がようやく目の前に現れてくれました。南アルプスも凄い山容ですが、富士山はなんと言うか、やはり別格なんですよね。

その後も写真を収めつつ稜線を進みます。

山というより丘という表現が近しいかもしれません

大菩薩峠から大菩薩嶺に至るまでのちょっとした岩場

ここもお婆ちゃんお爺ちゃん小学生が元気に登ってゆきます。
懐の深い山なんだなぁ、と思わせてくれます。

11:41 賽の河原

岩場を超えると開けた場所に出ます。少し早かったですがここで昼食と休憩。
うーん、写真だと妙に殺伐とした感じに見えるのは何故だろう?

 
12:46 山頂の大菩薩嶺

山頂に到着したのは良いのですが、ほぼ眺望もなく、そのまま福ちゃん荘及びバス停に引き返すのは遥々山梨まで来たというのにもったいないなぁ、と感じましたので、丸川峠の方から下山し、中央本線の塩山駅を目指してみることとしました。

こちらはいつも見慣れた雰囲気の登山道

2,3組とすれ違いましたが、休憩ポイントや眺望が殆どなく、地味な道がひたすら続きます。
足を止めると風とウグイスの鳴き声のみ。とても静かです。

13:53 丸川峠

樹林帯を抜けた先に丸山峠の小屋があります。
ここがこの道の唯一の休憩場所だと思いますが、何組かのおばちゃんハイカーが休んでました。

 
丸川峠から謎に窪んだ道に沿って裂石方面へ向かう

再度樹林帯に入り・・・

川の音及びこの表示板が出てくると登山道の終わりが近い

15:14 登山口の一つである丸川峠分岐駐車場

下山に2時間ちょっとだったので、ここから登ると山頂までは3時間程度だろうか?
大菩薩峠稜線からの絶景を勘定に入れると、休憩ポイントや道中の眺望の悪さを我慢し、地味ではあるものの登ってみる価値は大いに有り、と見ました。

さて、ここから麓の町にある中央本線の塩山駅までは少々距離(10キロちょっと)があるわけですが、かといってバスの本数の少なさから余裕で1時間以上待たねばならないことが分かりました。

「ということであれば歩こう。」

もうね、団体行動をしていれば自分のような考え方をしてしまう人は敬遠されちゃうんだろうなぁ、と思うんですよね・・・などの思いが胸を過りつつサクサク歩いていきます。

花を撮りつつ歩くのです

 
そろそろ紫陽花の季節ですねぇ

尾根の影からちょっとだけ姿を見せる富士山萌え~

麓に見えていた町まで降りてきました。
結局山道の下山より、その後のアスファルト道のほうが時間がかかって体力を使った感じでした。
途中でバスに追い越されましたが、残り2,3キロ程度だったので最後まで歩いちゃいました。

17:30 JR塩山駅に到着

この塩山という町は武田信玄ゆかりの地、ということらしいです。
少し歩き疲れましたが、信玄公の銅像が背中で迎えてくれました。

そしてお約束ではありますが、帰宅後のビールは最高でありました。心地よく酔いながら昨シーズンの武甲山をぼんやりと思い出していました。

今シーズンはどの山に登ろうか・・・。

・・・

ということで、今回は「登山をした」、というより「下山をした」という印象が強いという、不思議な山行と相成りました。

逆に塩山駅からバスを使い、丸川峠分岐駐車場から頑張って登って、景色の良い稜線を堪能した後にそのままバスで甲斐大和駅に帰るというプランも大いにアリだと思います。下山って結構体力使いますからね。その場合は表題の難易度の星を一つプラスしたいと思います。

もちろん大菩薩嶺からそのまま福ちゃん荘に降りていれば、お昼休憩をはさんでも3時間程度だったと思いますので、誰でも気軽に楽しめる眺望の物凄く良いハイキングスポットとしても活用出来ると思います。

個人的には高尾山に登った次の山としてお勧め出来るかと思います。はい。

2016年5月9日月曜日

丹沢・塔ノ岳(take2)(難易度:★★☆☆☆)

今年のゴールデンウィークの前半は“昨シーズンの復習”ということで、取り敢えず表尾根経由で塔ノ岳に登ってきました。

前回登った際は道中、山頂共にガスで景色を全く楽しめなかった、という点と、天気予報では随分自信有り気に「晴れ」を予報してくれていたのでリトライしてみたという訳です。

行程は新宿から小田急線に乗り、その後は以下の通りです。
秦野駅~(バス)~ヤビツ峠~二の塔~三の塔~鳥尾山~行者ヵ岳~新大日~塔ノ岳~バカ尾根~大倉バス停~(バス)~渋沢駅
オーソドックスなルートですが、迷う心配もなし

本当は鍋割山へ足を延ばそうとも画策していたのですが、後述する色々あった結果、依然と全く変わらないルートと相成りました。

7:42 秦野駅

駅に着いたんですけど、バスに乗るだけで30~40分を要することに。
ゴールデンウィークですので皆考えることは同じなのかもしれませんが、流石にハイカーが作る列の長さにゲンナリ。連休祝日はメジャーな山に登ろうとするとこうなるという良い見本ですね・・・。

9:17 登山口

ヤビツ峠から15分ほど歩いて登山口に到着。天気が良く、山頂からの景色に期待が高まります。

9:25 二の塔までの道中にある車道とのクロスポイント


9:56 相模湾と江の島

お爺さんもオネーさんも子供も厳つい人もサクサク登っていきます。
今頃江の島は観光客で賑わってるんでしょうね。


10:08 二の塔に到着

休憩は少し進んだ三の塔で、ということで先に進みます。
ここから塔ノ岳まで稜線伝いに縦走することとなります。およそ20分毎に次々に現れる山頂(=休憩ポイント)や数か所ある鎖場、見晴らし抜群の眺望に退屈しません。素晴らしい道だと思います。

10:23 三の塔に到着

ここはスペースがとても広いので景色をゆっくり堪能することが出来ます。確か前回は天候不良で三の塔の景色が楽しめなかったんですよね。なかなかのものです。

塔ノ岳までの稜線がくっきり見えます。到着するまでガスらないでくれぃ

山行で時間に余裕をもつのは楽しむ上でとても大切なことであります

10:57 鳥尾山に到着

先ほどの三の塔から丸見えだった鳥尾山ですが、ここも随分と広いスペースです。
昨年登った秩父の武甲山にお裾分けしてあげてくれ・・・。大持小持共にスペースがゼロでガッカリでしたからね。

11:15 行者ヵ岳

通り道に表示板が立ってるだけでピーク感ゼロ。ここもそのまま通過します。

この後から小さな鎖場がいくつか出てくるのですが・・・

11:23 40分以上の鎖場待ち

なんと鎖場で40分待ちの大行列です。ここは前回も10分程度ではありましたが列に並んだ記憶があったんですよね。出発した際の秦野駅のバス待ち行列のしわ寄せはここに来たか・・・。

急斜面横の階段

遠くから見ると少々危なっかしい感じですが、普通のしっかりした階段です。道を整備してくれてる方たちに感謝しつつ登る。

12:21 新大日

このあたりでガスってきました。山頂は・・・

視界は悪くなるのですが、雲が流れてモノクロームになってゆくこの雰囲気は嫌いではありません

13:05 塔ノ岳山頂

お分かりですよね。山頂からの景色は・・・

驚きの白さです!

前回に増してより白いです。真っ白。
うーむ。楽しみにしていた富士山が見えません・・・。

こうなっては仕方ないので気を取り直してランチタイム。
今回はバーナーでお湯を沸かす時間がかったるいという理由で、沸騰したお湯を魔法瓶水筒に詰めてきました。こいつをバーナーで火にかけたところ、10秒程度で沸騰状態になるって寸法です。
あまりのバーナー使用時間の短さに隣に座っていたオジサンが驚いてくれたのでここぞとばかりにドヤ顔ですよ。

が。

箸を忘れました!残念w

ホクホクです。どうしようw

気を取り直せなかったランチタイムを(まぁ、なんとか)終わらすことが出来たので、そのまま山を下りることにしました。バス停と鎖場でのタイムロスが無ければ鍋割山の方に足を延ばせたかもしれませんが、それは今度(take3)のお楽しみ、ということで。

大倉バス停を目指し、バカ尾根をひたすら下る。

下山しながら天候が劇的に回復しました。結局天候が悪化していたのは山頂だけだったんですね・・・って、またこのパターンですよ。

塔ノ岳にて2度目の敗退。今度こそは・・・と心に誓う山行なのでした。

2016年5月1日日曜日

PS4「Dirt Rally」

車のことはあまり詳しく知らないのですが、ラリーゲームはこれまでにテレビゲーム上でSEGA RALLY2をはじめとして数タイトルをプレイしたことがあり、結構好きなジャンルです。

Dirt Rally

興味を持てるソフトが少なく、本数面では殆ど購入しなかったPS3においても、このDirtシリーズだけは群を抜いて完成度が高かったため今回も楽しみにしておりました。

 
このゲームの位置づけとしてはシミュレータとレースゲームの丁度中間で、リアルさとテレビゲームとしての楽しさの良いとこ取りといった具合です。

ただ、このシリーズは一見さんがいきなり楽しめるような代物ではなく、日本製のリッジレーサーの様にアクセル、ブレーキを適当に踏んでいる状態では車体をまっすぐ走らせることすら出来ないという、少々敷居の高い側面を持ち合わせていたりします。

地面からキックされて意図しない方向に吹き飛んでること多し

プレーヤーはリアルタイムで路面状況、タイヤと地面の接地具合、コドライバのナビゲートに対して相応の対応を行っていかないと完走することすら困難かもしれません。その事を踏まえた上で遊び込んでゆくと、実は、プレーヤーの遊びこみがそのままプレイの上手さや楽しさに直結している事に気付けたりするんですよね。遊びこなすパワーを持ったプレーヤー向けのいわゆるスルメゲーってやつです。

(攻め方にもよりますが)上手くいかないことが当たり前で、無傷で走れたりするとちょっと嬉しい

ちなみにDirt Rallyは日本向けにローカライズされたものがなく、海外版のみ
数分のプレイ時間を前提にプレーヤーに媚び、課金させることに必死なスマホゲーが現在進行形の日本においては、このタイプのタイトルが殆どリリースされなくなってしまいました。

遊びとグラフィックを高次元で融合させる力を持つCODEMASTERSのようなソフトメーカーなどが日本をターゲット市場からどんどん外し始めているのは本当に残念・・・。


・・・

それにしてもグラフィックが綺麗です。
HD解像度でありながら60fps(1秒間に60枚の絵でアニメーション)が実現出来ているので臨場感が段違いにレベルアップしているところは特筆に値するかと。(これを遊んだ後にPS3の過去タイトルを見ると、過去にあれほど驚いたグラフィックがガビガビのアニメーションで見れたものではなくなるんですよね。人間の目とは本当に贅沢なもんですな。)

PS4でこのレベルなので、ハイエンドPCで遊んだら凄いことになるんだろうね

雨雪の表現もPS3とは比較にならん

PS4はスクリーンショットやビデオのキャプチャを簡単にシェア出来るとのことでしたので、最後に自分が遊んでみた映像をいくつかアップロードしておきます。



ギリシャ。怖くてアクセル踏めぬ。


スウェーデンの降雪&夜。ムズい・・・

(ちなみに上手く走れると下の様な感じらしい。ラリーのちょっとした解説なんかもあって楽しいですよ)

2016年4月17日日曜日

映画 「A Beautiful Mind」


先に結論を言ってしまうと、自分はこの作品が(皮肉無しに)大好きであります。

まず、この映画の主人公であるジョン・フォーブス・ナッシュはアメリカの天才数学者。
専門分野は微分幾何学であり、ゲーム理論の解の一つであるナッシュ均衡(もし興味があれば囚人のジレンマなどのお話と併せてサッと触れられるのをお勧めします)を導き出した功績で、1994年にノーベル経済学賞を与えられている。

この光の側面の裏側には彼が患っていた精神疾患(統合失調症)との闘いがあった・・・、という物語。

物語の描写としては、統合失調症を患いながらも妻のアリシアが葛藤しつつも献身的に支え、結果として復調してゆき、最後にはノーベル賞を得るという美談としてまとめられている。

しかし現実的には精神疾患を患った者の生き様が美談で纏まるはずはなく、実際は・・・
  • 看護師との不倫&隠し子
  • 同性愛者
  • アリシアとの離婚(最終的にはよりを戻す)
・・・という感じであったらしい。
(この辺りを知ると、その人間臭さにまみれた経歴から超人離れしたイメージがそれなりの着地を見る)

但しこれを史実と異なっていると目くじらを立てるのは野暮というものであろう。ここは葛藤と探求の末に栄光をつかんだ老人の若かりし頃の苦労話に耳を傾けてみようではないか。そして心中“そもそも精神疾患を患いながら生きるものの足掻きを知らない者に何を描けるのか”、とシニカルさを以って、アカデミー賞やらゴールデングローブ賞界隈を総なめしたという逸品を有り難く観て差し上げる、というのが生きる上での確かな処し方を心得た大人の振る舞い方だ。映画はエンターテインメントなのだから。

サントラのSACD版とCD版

それでもね、アリシアが献身的に尽くしたという実に男に都合の良い存在である筋書きが気に入らない。男の自分が思うのだから、女性であればなおさらだろう。
だいたいほぼ初対面の女性に対し「セックスがしたい」発言だの、結婚後の赤ん坊をバスタブに水没させそうになったエピソードだの、幻覚との対話により鬼気迫る勢いでただ頭を抱えちゃうとか、今日日セクハラとDVでポリス沙汰、精神病院に強制収監になっても何の不思議もないそれらの事件を、まるで共に乗り越えてきたちょっと高めのハードルだったわね、とセピア色の思い出に昇華しそうな、作品から醸し出される異臭に聊か気を失いそうになる。これはラブストーリーではなかったのか。SFなのかと。

映画を見た多くの人はこう言います。

「アリシアのあのセリフ“I need to believe, that something extraordinary is possible.(私は信じたいの。何か信じられないくらい大きな事も可能なんだと。)”にグッときたわ!」

ちょっとキツいシーンの後に来るこのセリフの言い回しだけは確かに綺麗である。そこは認める。(というかアリシアを演じていたジェニファーコネリーが綺麗なのか)
その綺麗さ故にこの手の感想を述べられる多くの方は、不用意に自分の内側の綺麗な部分をアリシアのこのセリフに投影してしまうのかもしれない。ちょっと自分に酔ってらっしゃるのではないかと。

そうじゃなくて、この作品の一番の見どころと魅力は、性格や精神疾患で周りから凄く浮いてしまう、気遣われてしまう、普通になれない戸惑い、(でもどこかで)普通でいたくない心持、自身の着地地点が見つからない、誰より純粋な想いはただ溢れるだけで周りに受け入れられるような物言いが出来ない、伝えられないことの絶望感、孤独、薬を飲むと感情の起伏が失われる、思考力がガタ落ちになる、記憶が上手くできない、そしてそれを唯一表現出来るのが眉間のしわと眼孔の影、“へ”の字に結んだ口といった心情の機微が描かれているところ。そしてラストシーンに疾患と幻覚を受け入れながら前進する(病気と共に生きて行く)シーンが曲がりなりにも描かれている、ということなんですね。愛するとか愛されるとか、それどころじゃないこの泥まみれ感が昇華されるところですね。そして総体として振り返ると、懸命に生きようとする者への人生賛歌であり、それ自体がラブストーリーでもあった、というところ。ここが泣けるんです。

分かりますか?

 

2016年4月3日日曜日

Bluetoothイヤフォン

Bluetoothイヤフォンを購入しましたのでメモ。
結論から言うと、意外なことに「当たり」でした。


そもそも一般人的にはイヤフォンなんてお金をかけずともオマケで付属してくるもので十分。
お金をかけるのであれば絶対に音には拘りたいし、そうなると有線であることは必要条件であり、音質劣化の権化(という印象を自分は持っていた)Bluetoothタイプのイヤフォンレシーバーなんて論外。そう考えていました。

5年ほど前にBluetoothイヤフォンレシーバーを一度使ったことがあったのですが、コードレスという利点の為以下のようなデメリットが生じていてあまり印象が良くなかったんですね。
  • 充電の手間
  • 音質の劣化
  • 時々挙動が怪しい
であるにも関わらず購入に踏み切ったのは、以下の様にイヤフォンジャックを落下防止用ストラップに使用しているため、イヤフォンを挿せない状態を何とかしたかった、といったところです。

落下防止用のストラップは今日日必須アイテム

イヤフォンジャックを使用しない場合でも、Lightning端子にポータブルアンプを接続することでカバー出来るっちゃ出来るんですが、荷物が増えるので通勤ではあまり使いたくなかったのも理由の一つ。

内容はこんな感じでシンプル

自分の用途としてはとにかく動作が安定していることと、耐久性(通勤用途)の高さ
後者については使ってみなければ分からないので、使い捨て感覚でイケる価格の安さが有ればOK。

で、この製品、なんと3000円程度なんですね。マジかよ、と。5年前に購入した際は1万オーバーだった筈なんですが・・・。音に拘ったイヤフォンだと1万2万は当たり前の世界なんですが、3000円ってもの凄い価格の付け方ですよね。

正直国内メーカーは商売にならないでしょうね・・・。

実際に音を出してみたのですが、十分使用に耐えれる音だったりするんですよ、コレが。
正直驚きました・・・。

別途使用している携帯用ヘッドフォン(ESW9)と比較するとBluetoothということもあるのでしょう、圧縮音源のようなシャリつきと音像の弱さを感じる聴感なんですが、それでもなんと言うか、ショボいと言わせない為の作り手の頑張りを感じる音なんですよね。特に低域とか。

どうやらスマートフォン~イヤフォン間のデータ転送は、APT-Xという圧縮が行われているようです。


あと使い勝手も結構良く、以下がイヤフォン本体に機能として備わっています。
  • 音量調整
  • 曲送り/戻し
  • マイク
ポッドキャストやラジオ、手軽に音楽を聴きたい場合は、今回の製品は大いにアリ。

スポーツ用途も想定されているので、色々なシーンでお勧めの一品です!