今週は土曜日に神保町のjanisと自宅を往復していました。
先週予約していたGoldmundのsometimesを引き取りに行き、これに併せてHeliosの作品を一通り青田刈りレンタルしちゃいました。(とはいえ今回は先週沢山もらった割引券やら無料券を使用するだけの10枚程度)
出費を抑えるために当日レンタルを敢行し、神保町と自宅間を1日で2往復したのですが、なんか貧乏根性丸出しでダメですよねぇ、コレ・・・。ノートPCでも買いたくなっちゃいます。
(sometimesはまだ聴き込んでいないので、暇な時にでもレビューをあげようと思います)
来週の土曜日は半額キャッシュバックが行われる5日ということもあり、janisに再度出向き、今度はGlenn Gouldに手を出そうと思います。
彼もKeith Jarrettと同じく演奏中に唸っちゃう癖を持った演奏家(というか変なオジサン)らしいです。
曲はYoutubeで聞いてみても繊細さはあまり無い(と言ってもフジコ・ヘミングのようなやっつけ感はない)んですが、何か心に秘めたものを表現しようとしている意図を感じて思わず聴き入っちゃいます。
あまり脚光を浴びない天才が沢山いるんだなぁ、と個人的にとても楽しんでおります。
・・・
翌日は図書館にて買った本を読み込む。
取り敢えず第1部を読み終えました。DESやAESといったオーソドックスな共通鍵暗号と、RSAの公開鍵暗号の少し踏み込んだ内容を解説してくれています。
共通鍵のファイステル構造、SPN構造の話も面白かったですが、公開鍵と秘密鍵のアルゴリズムの美しさに感動しました。こんなシンプルなことをしていたのかと。
思わず前のめりになってしまったのは、RSAの秘密鍵ってのは公開鍵に含まれる値を素因数分解して、2つの素数に辿り着くことさえできれば実は判っちゃう・・・、みたいなところ。(単純な話でありながらも、当然簡単にたどり着けるものではない)
実はRSAの公開鍵→秘密鍵解読って、「解読できない」ということが数学的に証明されていないらしいです。
現段階で考えうる解読法を直球でやった場合は計算に何億年もかかっちゃうよ、というだけの話のようですね。世の中のSSL/TLSがハイブリッド暗号(共通鍵暗号+公開鍵暗号)であることを考えると、ちょっとロマンを感じてしまいます。(もちろん悪事云々ではなく、古代、戦時中から延々と続くセキュア通信に対する人類の英知の結晶と、それを延々と追っかける裏の英知、という相反関係で、という意味ですよ?)
特に印象深かったのが、暗号アルゴリズムそのものの在り方として、盗聴者に公然と知らしめられている事を良しとしている点であり、であるにも関わらず、暗号解読者に「なかなか破られないもの」が強さの尺度として定義されている点。
要するに、秘密は漏れるものである、ということを前提においている、ということです。
(=秘密にすることで秘匿性を持つ、ということは、コレが漏れた時点で全てが台無しになる)
なんかこの考え方は、世の中に物申す多くの人達に欠けていて・・・、しなやかに世の中を渡っていくために本当に必要な、処世的な・・・とても大事な何かに思いを馳せずにはいられません。個人的にとても胸が熱くなります。
如何でしょうか。
2015年11月30日月曜日
2015年11月25日水曜日
神保町のレンタルCD屋さんJanis
4連休(3連休+年休)の内、2日目をA君を自宅に招いて小さな忘年会、3日目に実家に戻って忘年会ということで、12月に入る前だというのに既に2回の忘年会を乗り越え、少しグッタリしながらの連休最終日。
本日はフリーでしたので、日比谷図書文化館にこもって読書をした後、夕方に神保町まで散歩して、前から訪れてみようと密かに考えていたレンタルCD屋さんに行ってまいりました。
レンタルCD Janis
ところが実際に訪れてみると、空間比でのディスク数密度が恐ろしく高いんですよね。
ざっと見た感じ、TSUTAYAなどの大手ではカバー出来ない(=回転率が悪くて取り扱わない)ジャンルを狙い撃ちしたような少しマイナーな(言い方を帰ると希少価値の高い)ジャンル、アーティストを中心に作品が取り揃えられているようです。
というのも、自分は以前からポストクラシカル(※)、アンビエントといったジャンルに興味があったのですが、TSUTAYAには一切置かれていなかったものが、ここには有りました。
なんというか、自分の中でのこのお店のブランディングが一瞬で確立された感じです。
ちなみに気になるレンタル料金はこんな感じです。
2泊3日で400円前後。希少価値の高いアルバムレンタルなんでこんなもんかな、と思ったら、会計後に支払った料金の半額が金券になって戻ってきました。
今回は取り敢えず4000円ちょっとレンタルしたので、2000円分がバックされてきました。ということで、結局1枚300円程度になり(新宿TSUTAYAの「150円/枚に郵送返却無料付き」には敵わないものの)十分活用して行けそうなリーズナブルさであることが判りました。
ちなみにレンタルしたのは以下のアーティスト。
本日は貸出中でしたが予約することが出来ました。「週末に再度訪れてくれればレンタル可能」とのこと。
良さそうなアーティスト発掘が捗りそうです・・・。
本日はフリーでしたので、日比谷図書文化館にこもって読書をした後、夕方に神保町まで散歩して、前から訪れてみようと密かに考えていたレンタルCD屋さんに行ってまいりました。
レンタルCD Janis
↑のWebページを見る限りだと、目当てのアーティストが掲載されていないし、そもそも雑居ビルの1フロア(9F)というスペースだから数も限られてるのかなぁ、というイメージでした。
ざっと見た感じ、TSUTAYAなどの大手ではカバー出来ない(=回転率が悪くて取り扱わない)ジャンルを狙い撃ちしたような少しマイナーな(言い方を帰ると希少価値の高い)ジャンル、アーティストを中心に作品が取り揃えられているようです。
というのも、自分は以前からポストクラシカル(※)、アンビエントといったジャンルに興味があったのですが、TSUTAYAには一切置かれていなかったものが、ここには有りました。
なんというか、自分の中でのこのお店のブランディングが一瞬で確立された感じです。
ちなみに気になるレンタル料金はこんな感じです。
2泊3日で400円前後。希少価値の高いアルバムレンタルなんでこんなもんかな、と思ったら、会計後に支払った料金の半額が金券になって戻ってきました。
今回は取り敢えず4000円ちょっとレンタルしたので、2000円分がバックされてきました。ということで、結局1枚300円程度になり(新宿TSUTAYAの「150円/枚に郵送返却無料付き」には敵わないものの)十分活用して行けそうなリーズナブルさであることが判りました。
ちなみにレンタルしたのは以下のアーティスト。
- Nils Frahm
- Ólafur Arnalds
- Goldmund (Keith Kenniff)
本日は貸出中でしたが予約することが出来ました。「週末に再度訪れてくれればレンタル可能」とのこと。
良さそうなアーティスト発掘が捗りそうです・・・。
2015年11月24日火曜日
デザインフェスタ vol.42
昨年に引き続き、東京ビッグサイトで開催されていたデザインフェスタにブラリと散歩してまいりました。
自分にはお目当てのクリエーターやブースがあるわけではありません。商売気があまりなく、作り手の表現に重点が置かれている文化祭的な雰囲気が気に入っており、今年も参加してみようと思った次第です。
この、作品を作った喜びというか、何かを仕上げた時にキラリと光り輝く、あの独特の、純度の高い気持ちを共有しようという能動的な雰囲気が凄く良いんですよね。
このレベルの絵を即興で描かれていたりします
女性のお客さん率高し
光を用いた作品にLEDのマイコンを使った電子工作作品もそこそこ数がありました。昔、秋葉原の千石電商や秋月電子に遊びに行っていたこともあり、大凡の原価が判ってしまいます、などとこぼしてしまうのは野暮でありますな・・・。
漢字ってデザイン性の高いフォントですよね・・・というか、どのようなメッセージが描かれてるんだろう?
うーむ・・・。肖りたい。
作品を見る者にあまり媚びることなく、委ねる感じ、といった感じでしょうか。表現者と受け手のすみ分けが出来ていて居心地が良いです。この感じ方の自由度が美術館とは一線を画してるんですよねぇ。
ウォールアートは今年も面白いものが沢山ありました。描いているアーティストも作品の一部であるかのようです。
気軽に見て回れますので、来年もまた参加してみようと思います。
2015年11月15日日曜日
日大理工学園祭2015
少し前になりますが、今年も母校の学園祭に出向いてきました。
自分の中では既に「学園祭=飲み」という認識が出来上がっていることから、今回はウコンの力2本刺しで場に望みます!
お目当てはやはり研究室での飲み。
自分の中では既に「学園祭=飲み」という認識が出来上がっていることから、今回はウコンの力2本刺しで場に望みます!
去年も来ているので懐かしさは皆無
昨年と比較すると、一般のお客さん多し
お目当てはやはり研究室での飲み。
う・・・美味い!
この、「醸し人九平次」という日本酒を某K君が振る舞ってくれたのですが、驚くほど美味かった・・・。
(一人でガブガブ飲んでしまい申し訳ありません。。。)
これはもう、正月に実家へ持って行く手土産決定ですね。
その後、教授に挨拶をしつつ、顔見知りの知人と他愛もない話をしつつ非日常の時間を噛み締める。
久しぶりに・・・、本当に久しぶりに笑ったような気がする。
また来年!
その後も北習志野駅前の居酒屋で二次会。
「もう、学生時代みたいには飲めない体になってしまった・・・」などとつぶやきつつ、結構な量を飲んでいた気がする。ただ、酒の力を借りてでも日頃出来ない人らしい会話を・・・という、この、喉の渇きをただただ潤したかったのであります。
翌日仕事で調子がいつも以上に上がらなかったのはこのドーピング・・・2日酔いの為です。サーセン!
2015年11月3日火曜日
奥多摩・雲取山(難易度:★★★☆☆)
東京の最高峰である雲取山を日帰り登山してきました。
残念ながら山頂はガスっていましたが、高低差1500程度で2000m級の山を日帰り登山出来たということで、(主に体力面で)大きな自信になった感じです。
但し日没の時間が結構早く、暗い登山道を一人下ってゆくスリル感はなかなかのものでした!
帰りは18:38の終バス。今回の登山は距離が長いことから、ペースが上がらず5時間を超えても山頂に到着できない場合はそのまま引き返す計画です。
バス停の待合室横から登山口に繋がる階段道がありますので準備が整えた後に早速出発!
(実は先週もここまで来ていました・・・仕事の事情で引き返すことになってしまったのですが、今回はそのリベンジという一面があります!)
七ツ石小屋は宿泊可、テント泊可、昼食可、売店有りの便利な施設です。
単純に昼食を取る為のスペースも確保可能で、実際多くの人が休んでいました。
山頂まで50%程度の行程を残していることもあり、手短に昼食を済ませた後に早速出発です。
イマイチ天気が上向いてくれそうにないので、持ちこたえてくれる事を祈りつつ。
天気予報では日中帯に陽がさしてくれるとの事だったんだけど・・・。
これまでの林道から一変して見通しの良い道ではありますが、些か人工臭い景色ではありますね・・・。
但しとても歩きやすく、ズンズン進めちゃう感じです。
山を上り詰めた後に突如ヘリポートが現れて驚きました。物資運搬用だろうか。
見渡すと、周辺には奥多摩小屋を始めとしたキャンプ地があるようです。雲取山は道中の長さを踏まえるとテント泊デビューにはぴったりなのかもしれません。
奥多摩小屋から山頂までは、引き返し時間のポイントとして決めていた14:00の刻限が近づいていたこともあり少々急ぎ足。ガスっていて周りの風景が楽しめないので、その分貪欲に山頂への接近を試みます。
17:30に鴨沢バス停に到着しましたが、バスの到着までおよそ1時間をグッタリしながら待つ。
バスを逃す訳にも行かないので居眠りするわけにも行かず、微妙にキツかったです(笑)
こんな時、一緒にいてくれる人がいればと思うのですけどね。こればっかりは仕方有りませんね。
残念ながら山頂はガスっていましたが、高低差1500程度で2000m級の山を日帰り登山出来たということで、(主に体力面で)大きな自信になった感じです。
但し日没の時間が結構早く、暗い登山道を一人下ってゆくスリル感はなかなかのものでした!
8:15 奥多摩駅に到着(土日は人が物凄く多いんですよね・・・)
ここからバスに乗り、およそ40分程度をかけて登山口のある鴨沢バス停に向かいます。
9:11 鴨沢バス停に到着
帰りは18:38の終バス。今回の登山は距離が長いことから、ペースが上がらず5時間を超えても山頂に到着できない場合はそのまま引き返す計画です。
バス停の待合室横から登山口に繋がる階段道がありますので準備が整えた後に早速出発!
(実は先週もここまで来ていました・・・仕事の事情で引き返すことになってしまったのですが、今回はそのリベンジという一面があります!)
9:20 登山口
紅葉は程々ですね・・・
9:40 もう一回登山口からアタック開始
登山道に入った後、30分後に一旦アスファルト道に出ます。そこから5分程度みちなりに歩くと上の写真左側に見える本当の登山口が見えてきます。
少し前に登った棒ノ嶺もそうでしたが、登山道を登った先にあるアスファルト道ってちょっとだけ残念な気分になりますね。まぁ気分の問題ではありますけど・・・。
葉が紅や黄に色づいてると思わずカメラを向けてしまいます。
登山道としての難易度は初心者レベルですが、ひたすら地味な道が続いています・・・
11:30 分岐路
この標識でどちらに向かうべきか悩みましたが、まずは小屋のある七ツ石山方面(右)に向かいました。
(単純に雲取山山頂を目指すのであればブナ坂(左)に向かいます)
道中、あまりゆっくり休憩できるスペースが無く、2~3時間程度ぶっ続けで登っていたこともあり、休憩と昼食を取れれば・・・という感じです。
11:42 七ツ石小屋に到着
七ツ石小屋は宿泊可、テント泊可、昼食可、売店有りの便利な施設です。
単純に昼食を取る為のスペースも確保可能で、実際多くの人が休んでいました。
山頂まで50%程度の行程を残していることもあり、手短に昼食を済ませた後に早速出発です。
イマイチ天気が上向いてくれそうにないので、持ちこたえてくれる事を祈りつつ。
天気予報では日中帯に陽がさしてくれるとの事だったんだけど・・・。
12:38 ブナ坂
先ほどの分岐道との合流地点になります。ここからようやく雲取山として面白みが凝縮されていると言って良い尾根道に突入。
雲取山のガイドブックでよく登場する尾根道
これまでの林道から一変して見通しの良い道ではありますが、些か人工臭い景色ではありますね・・・。
但しとても歩きやすく、ズンズン進めちゃう感じです。
13:04 ヘリポート
山を上り詰めた後に突如ヘリポートが現れて驚きました。物資運搬用だろうか。
見渡すと、周辺には奥多摩小屋を始めとしたキャンプ地があるようです。雲取山は道中の長さを踏まえるとテント泊デビューにはぴったりなのかもしれません。
13:08 奥多摩小屋
山頂に向けてラストスパート!
奥多摩小屋から山頂までは、引き返し時間のポイントとして決めていた14:00の刻限が近づいていたこともあり少々急ぎ足。ガスっていて周りの風景が楽しめないので、その分貪欲に山頂への接近を試みます。
フラフラになりながら登ル。すると、何か見えます・・・
13:54 雲取山山頂に到着
引き返し刻限の6分前の到着です。
景色は望めませんが、頑張った分嬉しさで一杯になります!
それにしても真面目に登ってきてこれですので、登山計画がちょっと甘かったですね。。。
やはり山頂からの景色を楽しみたかった・・・
案内図
山頂からは今回登ってきた奥多摩・鴨沢ルートの他に、奥秩父・三峰ルートがあります。
要する時間は大差がないようですので、今度登った際は是非とも立派な神社のある三峰ルートを使ってみたいものです。
下山開始
とても幻想的な雰囲気に思わず足が止まる。小曽根真のblackforestがピッタリマッチしそう・・・。
往路と同じ林道に入るのですが、日没後は道の雰囲気が一変しており、ピストン山行の退屈さはなく、暗闇を一人ライトを手がかりに突き進んでゆく道中はかなりスリリングでした。
17:30に鴨沢バス停に到着しましたが、バスの到着までおよそ1時間をグッタリしながら待つ。
バスを逃す訳にも行かないので居眠りするわけにも行かず、微妙にキツかったです(笑)
こんな時、一緒にいてくれる人がいればと思うのですけどね。こればっかりは仕方有りませんね。
2015年10月18日日曜日
Sings Ballads and other love songs 情家みえ
少し前になりますが、情家みえさんのアルバムを買いましたので少しレポートを。
Sings Ballads and other love songs
この音源との出会いは中野ブロードウェイにあるフジヤエービックのPCオーディオ試聴機でした。
やはり出会うべくして出会った音というのは憑いて離れてくれませんね。
同じ視聴コーナーにいつまでも居座るわけにはいきませんので、一度店を出た後に後ろ髪を引っ張られるようにまた入店・・・を2,3度程繰り返して完全に不審者になっていたと思います。本人としては良い曲に巡りあえてちょっと楽しかったりするんですけどね。
で、LUXのいかにも高そうなDACから流れてくるハスキーボイスにすっかり魅せられてしまい、是非とも我がHA5000&W5000でもアルバムを聴いてみようではないか、となった訳です。
調べてみますと、情家みえさんのアルバムはまだこの一枚だけのようでして、レンタルショップやレコードショップにもあまり置かれていないようです。だがしかし!
e-onkyoのハイレゾ音源として販売されていました。
今回は残念ながらDSD形式の音源は販売されていませんでしたが、WAVとFLACの192kHzでリリースされていましたので、自分は後者のFLACを選択。
以前であればプレーヤーとしてiTunesを使っていたため、FLAC形式のファイルが扱えずに困ったことになっていたかもしれませんが、現在はJRMCを使用しているため問題なく再生することが出来ます。便利ですねぇ。
個人的には1曲目、6曲目が良い感じでして、聴いていると暗闇の中でポッと小さな光が灯るような印象を受けます。とにかくレコーディング状態が良いため、ピアノの筐体に響く音、鍵盤を押し込んだ時の音圧、歌い手の息遣い、唾液の絡む音・・・といった一見曲そのものには関係のない部分が実にリアルに描かれていることや、音数が少なくて団子になっていないことが良い方向に働いているのでしょう、音像、定位感がバッチリです。
4曲目のWHAT IS THIS THING CALLED LOVEは1曲目と同様、Cole Porterの曲とのことですが、確かBILL EVANSがPORTRAIT~で弾いていた曲でしたっけ。
そういえば以前オンラインショップで購入した北欧のアーティスト・Hoff Ensembleのアルバムもオーディオショップでの視聴がきっかけでした。
これだから試聴コーナー巡りはやめられまへんな~。
Sings Ballads and other love songs
この音源との出会いは中野ブロードウェイにあるフジヤエービックのPCオーディオ試聴機でした。
やはり出会うべくして出会った音というのは憑いて離れてくれませんね。
同じ視聴コーナーにいつまでも居座るわけにはいきませんので、一度店を出た後に後ろ髪を引っ張られるようにまた入店・・・を2,3度程繰り返して完全に不審者になっていたと思います。本人としては良い曲に巡りあえてちょっと楽しかったりするんですけどね。
で、LUXのいかにも高そうなDACから流れてくるハスキーボイスにすっかり魅せられてしまい、是非とも我がHA5000&W5000でもアルバムを聴いてみようではないか、となった訳です。
日本にもここまで表現出来る歌い手さんがいる!
調べてみますと、情家みえさんのアルバムはまだこの一枚だけのようでして、レンタルショップやレコードショップにもあまり置かれていないようです。だがしかし!
e-onkyoのハイレゾ音源として販売されていました。
今回は残念ながらDSD形式の音源は販売されていませんでしたが、WAVとFLACの192kHzでリリースされていましたので、自分は後者のFLACを選択。
以前であればプレーヤーとしてiTunesを使っていたため、FLAC形式のファイルが扱えずに困ったことになっていたかもしれませんが、現在はJRMCを使用しているため問題なく再生することが出来ます。便利ですねぇ。
- So In Love
- THE WAY YOU LOOK TONIGHT
- ON THE STREET WHERE YOU LIVE
- WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
- I WON'T DANCE
- HOW DO YOU KEEP THE MUSIC PLAYING
- FLY ME TO THE MOON
個人的には1曲目、6曲目が良い感じでして、聴いていると暗闇の中でポッと小さな光が灯るような印象を受けます。とにかくレコーディング状態が良いため、ピアノの筐体に響く音、鍵盤を押し込んだ時の音圧、歌い手の息遣い、唾液の絡む音・・・といった一見曲そのものには関係のない部分が実にリアルに描かれていることや、音数が少なくて団子になっていないことが良い方向に働いているのでしょう、音像、定位感がバッチリです。
4曲目のWHAT IS THIS THING CALLED LOVEは1曲目と同様、Cole Porterの曲とのことですが、確かBILL EVANSがPORTRAIT~で弾いていた曲でしたっけ。
非常にお薦めですので、是非聴いてみてください!
そういえば以前オンラインショップで購入した北欧のアーティスト・Hoff Ensembleのアルバムもオーディオショップでの視聴がきっかけでした。
これだから試聴コーナー巡りはやめられまへんな~。
2015年9月27日日曜日
2015東京インターナショナルオーディオショウ
昨年に引き続き有楽町の東京国際フォーラムにて開催されていたオーディオショウに出向いておりました。
筐体のしっかりしたスピーカーを使用し、ちゃんと鳴らしきるアンプを接続してると凄いもんですねぇ。
因みに(今回はタイミングが悪かったのかもしれませんが)背後のホーン型スピーカーで聴いてみたかったです。
あの吸い込まれそうな独特なアナログフォルムがそそりますよね。どうやらアヴァンギャルドというネーミングらしいですよ。
それと自分的には、ヘッドフォンオーディオ側で愛用している寿司テクことオーディオテクニカが参加しておらず、こちらも残念でした。HA5000の後継機が先行展示されてないかなー・・・なーんて妄想はあっさり潰えてしまいました。
ふむ。それなら来月末(10/24、25)に中野サンプラザで開催されるヘッドフォン祭りで埋め合わせをするとしよう・・・。
大小様々なメーカーのブースが30前後展開されています。
しかし今回はあまりブースを転々とせず、なるべく聴きに徹しようと考えておりました。
更に入場したのが閉館2時間前だったので、結局赴いたのが以下の3ブース。
LUXMAN
システムの総額は500万オーバーらしい。(スピーカーを加えると1000万円程度だろうか?)
自分はリスニングポジションを最前列をキープし、腕を組み無駄に難しそうな顔をしつつ視聴しておりましたが、5分程度で爆睡。両隣のオッサンも同様だったようで、LUXMANトーンに包まれつつ部屋の一角が通勤電車の様相を呈していたようです。うーん。
ステレオの左右それぞれに100万オーバーのモノラルアンプをブリッジ接続するという超絶構成でした・・・が、正直(入室したてのニワカ状態で聴いていたことも大きいのでしょう)自分には値段相応の価値は見出だせず。
やはり“聴きたい時”“聴きたい曲”“聴きたい機器”・・・で楽しめるっていうのも重要ですよね。5W1Hってやつです。
ESOTERIC
筐体のしっかりしたスピーカーを使用し、ちゃんと鳴らしきるアンプを接続してると凄いもんですねぇ。
因みに(今回はタイミングが悪かったのかもしれませんが)背後のホーン型スピーカーで聴いてみたかったです。
あの吸い込まれそうな独特なアナログフォルムがそそりますよね。どうやらアヴァンギャルドというネーミングらしいですよ。
DENON
大好きなメーカーなのですが、AVアンプとかは・・・さすがに展示されていないのですね。
少し前に憧れていたPOA-A1HDとか聴けたら嬉しかったんですけど、これから販売してゆく機器且つピュアオーディオが中心ですので仕方ないですね。
それと自分的には、ヘッドフォンオーディオ側で愛用している寿司テクことオーディオテクニカが参加しておらず、こちらも残念でした。HA5000の後継機が先行展示されてないかなー・・・なーんて妄想はあっさり潰えてしまいました。
ふむ。それなら来月末(10/24、25)に中野サンプラザで開催されるヘッドフォン祭りで埋め合わせをするとしよう・・・。
2015年9月21日月曜日
谷川連峰・谷川岳(西黒尾根) (難易度:★★★★☆)
今回のシルバーウィークは群馬県と新潟県の境に位置する谷川岳に登ってきました。
西黒尾根という今の自分にはハードルの高いコースに挑戦してきましたが、その分一生ものの経験が出来ました。
国土地理院の地図は3D表示が出来て高性能
まずは都心からバス(毎日アルペン号)を使って登山口へ移動しました。
前日の22時過ぎに竹橋駅を出発した後、関越自動車道をスローペースで北上し、翌日の5時に谷川岳麓のロープウェイ土合駅前に到着。殆ど寝れなかったのだが大丈夫だろうか・・・。
前日の22時過ぎに竹橋駅を出発した後、関越自動車道をスローペースで北上し、翌日の5時に谷川岳麓のロープウェイ土合駅前に到着。殆ど寝れなかったのだが大丈夫だろうか・・・。
ロープウェイ・土合駅
ロープウェイ自体は朝の7時から運行開始になります。それまでは建物の中には入れないということで少し寒い。
建物の前で簡単な朝食を取りつつ登山の準備にとりかかります。
谷川岳の人気コースはいくつか存在するようなのですが、主に以下の2つがメインになると思います。
- 天神尾根コース ・・・ ロープウェイで谷川岳から少し離れた高倉山(天神平)まで登った後に稜線伝いで谷川岳山頂を目指すコース
- 西黒尾根コース ・・・ 麓から尾根伝いに一気に頂上を目指すコース
今回は往路に西黒尾根を登り、復路に天神尾根コースを選択しました。天神尾根コースは難易度が低いコースで眺望を満喫するにはもってこいですが、ロープウェイの始発7時まで2時間近く建物の前でひたすら待ち続ける必要があり、時間の無駄を感じざるを得ないので。
5時16分 西黒尾根登山口
ロープウェイ駅前から5分程度歩くと登山口に到着。うーむ。一ノ倉沢ではないとはいえ魔の山と言われるだけあり、雰囲気があります。
まだ日の出前であるためヘッドライトの灯で足元を照らしつつスタート。いきなりのガレ場・急登が温まりきらない体に堪えます。
5時半あたりに日の出
10分ちょっと歩くと少し開けた場所にある鉄塔下に出たのでヘッドライトを収める
日が出てくると足元が見えやすく、安全に進むことが出来ます
日本の3大急登という話でしたが、西東京の山々と比較しても然程難易度は変わらないと感じました。
(・・・が、その意味を思い知るのは後程になります)
50分歩くと少し開けた場所に道標
山頂まで3時間程ということなので、今の自分には4時間程度だろうか。
少しだけ周りを見渡せるようになります
雲の間から日が射してきました。天気は予報通り晴れのようです。
復路のゴール地点であるロープウェイの天神平駅
ブナ林の樹林帯をひたすら登り続けて高度を稼ぎます
いつも登っている山に多い杉林とは異なり、どこか穏やかな雰囲気と感じました。
樹林帯を抜ける直前・・・
高度が上がると森林限界(高木が生育できなくなる限界高度)を超え、鬱蒼とした雰囲気から視界が一気に広がっていきます。
岩稜帯の可愛いトラバース(斜面横断道)
この辺りから西黒尾根の難易度がグングン上がってゆきます。
第1鎖場
両手にラバー手袋を装備し、グリップを高めてから挑戦。
登って行くと足元のすぐ先が崖、という地点がゴロゴロ出てきます
ゴールの山頂に目をやると、新潟県側から雲がこぼれ落ちてくるのを確認できます
この辺りになると、トレッキングポールは邪魔になるだけなのでザックに収納。四つん這いになって進むポイントがポツポツ出てきます。
山頂付近の雲がマチガ沢方面に溢れ出しています
第2鎖場
徐々に難易度が上がってきますが、足場が豊富にあるので登れないことはありません。
そしてここを乗り越えると、いよいよ物凄い眺望を備えた尾根道に突入します。
7時22分、ラクダの背
気持ちの良さそうな道が続いているように見えるかもしれませんが、至る所に存在する蛇紋岩と呼ばれるツルツルの岩と、登山経験の浅い自分(一年目)には厳しめな道が存在しています。加えて山頂が完全にガスってしまったようです。
ただし登山計画上、余裕を持って8時30分を予定していたので、焦らず慎重に進むことができます。
素晴らしい眺望に、歩いては眺め・・・を何度となく繰り返してしまいます。
世界が輝いている様に感じました。
今までに経験のない美しい道、山容に挑むことが出来る、と喜んでいましたが・・・
7時30分、ガレ沢の頭
厳剛新道と、西黒尾根の合流地点を指し示す石碑です。
これ以降、少々手強い道が続きます。。。
雲の直下、暫く進んでからガレ沢の頭を振り返る
岩稜帯・取り付き
あまり写真を撮っている余裕がありませんでしたが、黄色のペンキ矢印が薄っすらと見えると思います。ここを両手両足で岩に取り付きつつ登ってゆきます。景色の美しさと相反する厳しい道です。
と言っても、今までの道は鎖で這い上がってきたような道ですので引き返すこともままなりませんので、鉄壁の三点支持を意識し、一足一手に全神経を集中して進みます。
しっかりした手がかり、足がかりは豊富にありますので、進めないことはありません。
それにしても岩稜帯では鎖が欲しいなと思うポイントが結構多かったですね。うーん。
登り切りました。この風景は脳内に強烈に刻み込まれました。
正直申しまして、初めてこのような高度感のある道を登ったからでしょう、取り付き中は体からアラートが鳴りっぱなし状態でした。
個人的な所感ですが、ここは、基本的に経験の浅い一般人が気楽に登るルートではないようです。岩登りの基礎をある程度身につけてから訪れた方が楽しめるルートだと思います。
(ただし、その分360度パノラマの景色は本当に素晴らしいんですよね・・・!)
この後、ガスと突風で岩が湿り始めます。もし岩稜に取り付いている最中にこの状態になったら少し厳しかったと思われます。
氷河の爪痕(じっと眺めていると平衡感覚がおかしくなりそう)
ここは岩場が湿ってツルツル状態でしたが、実際は足がかりのあるルートが直ぐ傍あるので問題ありませんでした。
更に登ってゆくと何かが見えます・・・
9時9分 ケルン道標
ようやく天神尾根コースとの合流地点に到着。山頂は目と鼻の先。
9時17分 谷川岳山頂・トマノ耳に到着
気力を大きくすり減らした分、やり遂げた感が尋常ではなく、ただただ嬉しいです!
目標時間の10時30分から1時間以上早く、且つ地図に記載されていた標準到着時間の4時間から僅か17分遅れの到着でした。道中での長い休憩時間も考慮すると、今の自分にはかなり順調なペースだったと言って良いと思います。
その後、谷川岳は双耳峰(猫の耳みたいな・・・)であるため、もう一つのピークを目指します。
9時37分 谷川岳山頂・オキノ耳に到着
眺望はゼロ
眺望はガスで完全に遮断されてしまいましたが、中央分水嶺という気候が極端に変化する厳しいポイントらしいので仕方がないのかもしれませんね。
山頂から引き返し、肩の小屋を目指します
肩の小屋
小屋内の売店にて自分用お土産としてキーホルダーを1個購入。
天神尾根からの大行列
かなりの人が休憩していましたが、それもその筈・・・この辺鄙な所にとんでもない数の人が途切れることなく向かってきます。ロープウェイで手軽に山頂を目指すことが可能になった、とは言え・・・ちょっとあり得ないくらいの数で、天神尾根を下山する際に所々出くわした渋滞は印象的でした。
但しお年寄りから幼児まで幅広い人を受け入れる、懐の広い山なんだ、ということでもあります。この点だけを考えれば、一概に魔の山、ということでもないのでしょう。
少し待てば雲の切れ間から景色を望めたりしないだろうか・・・と、淡い期待をしておりましたが、その後もどんどん人が増えてしまい、その場でゆっくりするのも難しいだろう、ということで暫く佇んだ後に天神平を目指すことにしました。
10時30分 天神尾根コースで下山を開始
ゴール地点が奥の方に見えるのであっという間に到着できそうに思えますが、実際は2時間前後を要します。
山頂を振り返ると・・・
少し進んで山頂を振り返りますが、雲の中です。天気予報は晴れ、ということだったのですが、「“降らない”、“ガスらない”とは言っていない」ということなのでしょう。山頂においては天気予報は大した目安にはならないようです。変わりやすいという話も散々聞いてきましたし、仕方がないですね。
新潟側のヒッゴウ沢方面。クマザサの海です。
再び雲の下まで高度を下げると、ある程度視界が回復してきました。
天神尾根は風景を楽しむ余裕があって良いです。秋の訪れを感じますなぁ。
天神尾根を行く
しばらくすると雲を完全に抜けました。青空と太陽が眩しいです。
気温差は山頂と10度程度はあると思いますが、物凄い天候差に呆気にとられます・・・。
11時12分 天狗のたまり場
天神尾根から往路の西黒尾根を俯瞰。奥に見えるのはラクダの背のようです
大分高度を下げましたが、普段の登山であれば山頂級の眺望だと思う
西黒尾根の厳しさを味わった後ですので天神尾根の快適さが際立ちます
また、西黒尾根を振り返る
ロープウェイ天神平駅に到着。青と緑のコントラストが眩しい
ここは天神平スキー場なのですが、夏秋期間もロープウェイとリフトが稼働しており、観光客も結構な数です。
登山をしない(または出来ない)場合も手軽に楽しむことが可能です。
遅めの昼食を取りつつ山頂を眺める
どうやら山頂からガスが取れているようです。自分が登った時間帯はタイミングが悪かったのかもしれませんね。今度登った時は晴れてくれますように!
次はどこに登ろうか・・・
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