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2016年9月18日日曜日

DALI OPTICON8

少し前になりますが、新しくDALIのスピーカーへと環境のリファインした際のレビュー兼記録を残しておきます。


これまで使用していたスピーカーはDENONのSC-T555SAというもので、およそ15年ほど前に購入したトールボーイタイプ。

SC-T555SAは当時、売り文句として
「120kHzまで再生が可能(人の声で1kHz、バイオリンで4kHz程度ですので超音波が出せる、ということ)」
という随分尖ったカタログスペックを謳い、以降のハイレゾブームとホームシアター用途を見据えて発売された普及型スピーカーでした。

振り返ると購入してから接続先としてのアンプは現行で4台目。
これらのアンプの変遷やソフトウェアによる音の変化、更にはアクセサリーによる印象の変化により長いこと楽しむことが出来ました。
しかし並行して上位クラスの音を家電量販店などで試聴を繰り返したことにより、どうしても越えられない壁の様なものが存在していることも理解したのであります。

ですが、このオーディオというジャンル。
良いものを得ようとした際の金銭的なコストは、上を見れば青天井なんですよね。
更に不都合なことに、人の誤った思い込みを助長するような不確かな情報や、印象操作、詐欺が散見される危うい世界。であるため、それらを楽しさに昇華できる程度で逆に"利用"する、またはシンプルになるべく所有している機器で満足することが賢い音との付き合い方なのかもしれません。

最近よく思うのですが、自分の様な庶民がこれから先の事を考えてお金を大事に貯めて行くのは確かに大事なことではあります。
しかしこれが過剰になってしまい“得られるはずの経験が得られない”、という状況が発生してしまった場合、それは“純粋な機会損失”だったりするんですよね。
お金が貯まっても、自分に残されている時間というのは刻一刻と目減りして行くのですから、ある程度はバランスを考えた上で、相応のものを手に入れても良いだろうと。そう考えた訳です。

圧倒的な所有感と共に音のレベルを“確実に”押し上げてくれる、本当に実力のあるスピーカーが欲しい。そんな想いで、随分長い間様々な機種を試聴しました。

有り得ない程明快な音像、豊かでありながら締まった中低音、抜けの良い高域。そしてジャンルを選ばない真のオールラウンダー。
これらのイメージに合致し、最終的に候補に挙がったのがOPTICON8でした。


購入に至った後は、現物が届くまで本当に仕事が手につかなかった・・・。

そして配送された直後の状況が以下。

テトリス棒が2本

開梱時においては本体が物凄い重量であったために一人で持ち上げるわけにはいかず、外箱を慎重に解体しつつの作業となり相当手間取りました。

最も手間を要したのはスパイクを本体に装備してからどのようにスパイク受けに乗せるのか、でした。(移動してからスパイクを装備、という選択肢は部屋のレイアウト上採用出来ず)

色々手段は考えられるかと思いますが、一人作業という状況においては基本的に“持ち上げる”という選択肢は採れません。ですので引きずる事で移動する必要があったわけです。
結論として、自分は以下の様にホームセンターで安く手に入る部材を組み合わせてキャリアを4つ程自作することにより対応出来ました。

材料費的には1個100円ちょっとだったと思う

因みにスパイク受けはオーディオテクニカのAT6249。現物は高級感があってかなり良いものでしたよ。

以前と同様、ハウジング内のネットワークは使用せずバイアンプ接続です。

そして実際に音を出してみました。

何もチューニングしていない状態ではありましたが、一発目は「あれ?こんな感じだったっけ?」といった印象だったんですよね。
具体的には1万~2万程度のスピーカーの様な印象でして、奥に引っ込んだ音の輪郭に乗った妙なツヤ、及び展開されないままの中途半端な解像度が付帯した音が放り出されたためちょっと驚いてしまった程です。
(経験上、“一発目から想定された音は出ない”と理解していても、です。)

その後AVアンプ側でスピーカーサイズ、レベル、距離 、位相、クロスオーバー周波数等の調整を追い込み、数日間聞き込んで行くと、10時間程度経過した辺りからでしょうか、(上手い表現が見つかりませんが)バーンイン(もしくは脳が音を理解し始めた?)によると思われる、かなり鮮烈な羽化が展開されました。これには予備知識を有していても強いインパクトがありました。
(付属しているマニュアル上の説明では100時間程度とのことでしたが、大分早くから変化が確認できます)

音がどんどん前に出てきて精密に結像し始めるのですが、それはスピーカーが目の前で際限なく成長しているかのようでもあり、“一体どこまでその高みに登りつめてしまうのか?”みたいな感じすら与えてくれるものなんですよね。非常にドラマチックです。

最終的にはAVC-A1HDの特徴である中低音の方向性をそのままに豊潤さが大きく増進し、高音の抜けも素晴らしく、音場、音像が有り得ない程ビシッと決まってくれる様になりました。その解像度においても以前の機種とはとてもじゃないですが比較にならないレベルのものであります。

レコーディング技術のレベルにも左右されるものと思われますが、作品によっては音の発生源がスピーカーではなくなります。その様は最早「“スピーカー”というより“空間プロジェクター”」、または“聴こえる”というより“見える”」という表現の方が正確であるかもしれません。

完璧です。

朗々と奏で上げる事によるプレーヤー、楽器、歌い手のゴーストが前方で“クッ”と顕現する様は驚嘆する、と言いますかウットリしてしまいます。本当に凄い魔法の杖ですよ、コレ。

2016年7月14日木曜日

自作電源ケーブル TUNAMI V2

ここ数週間、休日の空いた時間と天候の状態が上手くマッチングしてくれません。
このため、なかなか山行に出向けずちょっと時間を持て余し気味でありました。

なので半年前にヘッドフォンアンプ用の電源ケーブルをTUNAMI NIGO V2で自作しましたが、今回はDAC用にも電源ケーブルを自作してみることにしました。


今回はTUNAMIシリーズの3芯タイプのV2です。
前回のNIGOの様にシールドに仕込まれたドレインワイヤーを使用せず、3本のうちの1本をグランド線に割り当てることが可能。シースを剥く際に然程神経を使わずに済むので、楽に工作を進めることが出来るのがナイス。

プラグとインレットは前回と同様、IeGO社のTi2000-8055を使用しますが、手に入れるのに少し苦労しました。ネット上でも随分と探したのですが、出回ってる数がかなり減少しているみたい。


まずは3芯を3.5センチ程度表に出します。

カッターで切れ込みを入れた後は、ケーブルを手で左右に傾けつつ加工を進めます。

更に各芯を半分ほど剥いて捩じる様にカシメる。

銅線が非常に硬く、不用意に触って手に刺さる事数回。
プラグのケーブル差込口に・・・


接続&ネジ締め

ここの工程なんですが、ケーブル自体の芯が太く、簡単に差込口に入ってくれません。
銅線の一部が毛羽立ってしまう感じで非常に難儀しました。(ここの処理を適当に行うと通電時のショート及び火災で大事故になりますから神経を使います)
恐らく銅線をカシメた後、ハンダで固めたほうが工作としては楽に進めることが出来たかもしれません。
(ハンダを使用するとプラグ&インレットの無メッキ銅が意味を損ってしまう感じですが・・・)

通電チェックとショートしてないことを確認し、完成!

前回よりは手際よく作成出来た感じです。
そして今回の工作で機器ケーブルをオマケで付属してきたモノから一通りリファインすることが出来ました。

※因みにAMAZON等の通販で購入すると少々値段が張るようです。やはり実店舗にて掘り出し物を狙う方が良いかも。また、電子工作経験がない人は製品版を購入するべきかと思います(火事は怖いですからね・・・)

 
・・・

で、早速音出し・・・と行きたいところなのですが、せっかくなので機器とコンセントの電源極性をチェックし直すことにしました。(以前部屋のレイアウトを変更した際、機器の極性チェックを行えず仕舞いだった...)

ご存知でしょうか?
家庭用のコンセントにはホットコールドという極性がある、という事を。

極性合わせはオーディオを楽しむ上での重要なテクニックの一つ

(極性合わせの必要性を説く理屈は電子工学的にもちゃんとありますが、暇な時にでも解説しようと思いますので今回は割愛)

壁コンセントの施工状態、電源タップの作りによっては、必ずしも上記の様になっていないことが有ります。・・・という事で、検電ドライバーで判定する事にします。


600円也。コンセント口に差し込んで使うのです。テスターでも代用出来るんだけどね・・・

この検電ドライバーの中にはメガΩ相当の抵抗が仕込まれています。
これにより極微小電流に絞った上で、ホット側からの電圧をこいつが受け止めてくれるので、人間の体は電圧によるショックを(殆ど)受けることがありません。


It's a...Hot !! とかやってました

テスターで確認することも出来るっぽいですが、ネオン管の薄ぼんやりとしたオレンジ灯に魅かれるものがあります。これは自分の体を電気が通ってどこかに電流が逃げている証拠です。

これを見てると、人間の体って電気通すんだなぁって実感出来、更には、実は大なり小なり何かしらの回路の一部として生きている人間の体ってのを確認出来るのでちょっと楽しいんですよね。
オームの法則を人の体で証明しちゃう感じです。

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自作電源ケーブル TUNAMI NIGO V2

2016年4月3日日曜日

Bluetoothイヤフォン

Bluetoothイヤフォンを購入しましたのでメモ。
結論から言うと、意外なことに「当たり」でした。


そもそも一般人的にはイヤフォンなんてお金をかけずともオマケで付属してくるもので十分。
お金をかけるのであれば絶対に音には拘りたいし、そうなると有線であることは必要条件であり、音質劣化の権化(という印象を自分は持っていた)Bluetoothタイプのイヤフォンレシーバーなんて論外。そう考えていました。

5年ほど前にBluetoothイヤフォンレシーバーを一度使ったことがあったのですが、コードレスという利点の為以下のようなデメリットが生じていてあまり印象が良くなかったんですね。
  • 充電の手間
  • 音質の劣化
  • 時々挙動が怪しい
であるにも関わらず購入に踏み切ったのは、以下の様にイヤフォンジャックを落下防止用ストラップに使用しているため、イヤフォンを挿せない状態を何とかしたかった、といったところです。

落下防止用のストラップは今日日必須アイテム

イヤフォンジャックを使用しない場合でも、Lightning端子にポータブルアンプを接続することでカバー出来るっちゃ出来るんですが、荷物が増えるので通勤ではあまり使いたくなかったのも理由の一つ。

内容はこんな感じでシンプル

自分の用途としてはとにかく動作が安定していることと、耐久性(通勤用途)の高さ
後者については使ってみなければ分からないので、使い捨て感覚でイケる価格の安さが有ればOK。

で、この製品、なんと3000円程度なんですね。マジかよ、と。5年前に購入した際は1万オーバーだった筈なんですが・・・。音に拘ったイヤフォンだと1万2万は当たり前の世界なんですが、3000円ってもの凄い価格の付け方ですよね。

正直国内メーカーは商売にならないでしょうね・・・。

実際に音を出してみたのですが、十分使用に耐えれる音だったりするんですよ、コレが。
正直驚きました・・・。

別途使用している携帯用ヘッドフォン(ESW9)と比較するとBluetoothということもあるのでしょう、圧縮音源のようなシャリつきと音像の弱さを感じる聴感なんですが、それでもなんと言うか、ショボいと言わせない為の作り手の頑張りを感じる音なんですよね。特に低域とか。

どうやらスマートフォン~イヤフォン間のデータ転送は、APT-Xという圧縮が行われているようです。


あと使い勝手も結構良く、以下がイヤフォン本体に機能として備わっています。
  • 音量調整
  • 曲送り/戻し
  • マイク
ポッドキャストやラジオ、手軽に音楽を聴きたい場合は、今回の製品は大いにアリ。

スポーツ用途も想定されているので、色々なシーンでお勧めの一品です!

2015年12月27日日曜日

自作電源ケーブル TUNAMI NIGO V2

ちょっと昔に購入したヘッドフォンアンプのHA5000(Audio-technica)に合う電源ケーブルって何か無いだろうか・・・、ということでいろいろ探していたのですが、どうにも費用対効果的に良い物がなかなか見つかりませんでした。この手の製品はアクセサリーですので「気分が大事」なんですが、一般庶民の自分が「気分」というアヤフヤなものに突っ込める金額なんてたかが知れています。

ところが先週末、少し秋葉原電気街を散歩する時間があったので線材屋さんに出向いた所、こんなものを見つけました。(正確には“見つけちゃった”)


オーディオケーブルは「自作することで費用を大幅に圧縮することが出来る」ようでしたので、この機会に自分もチャレンジしてみました。こいつは3000円ちょっと。
まぁ、何も買わずに悶々とするよりコレで手を打ったほうが精神衛生上良いよな・・・という感じです。1回でオシマイですから。

実は自分のメインシステムにTUNAMIシリーズの製品版を1本組み入れているのですが、一般的にイメージされるケーブルの値段のものではないため、さすがに「アクセサリー」として2つも3つも購入することは出来ません。ということで思わず飛びついた次第です。でもこういう衝動買いって良くないですよね・・・。ちょっと反省。

今回購入したNIGO V2ってケーブルに限らずTUNAMIシリーズは滅茶苦茶硬いケーブルなので、取り回しが最悪です。
それ故に機器の背面に接続した際の、のたうち回るケーブルの存在感たるや結構笑えるものが有ります。ゴームホース?否、大蛇じゃないですかね、と言いたくなっちゃうシロモノ。

まぁ、そのお陰で線剥きには非常に難儀することになったのですが。。。

(製作方法はココを参考にしました。どうやら同じケーブルを使った自作講習会なるものが過去にあったらしいですね。こいつはその余りかな。)

構造は2芯に加え、アースシールド部のドレインワイヤーで合計3本線構造(5.5sq/17mm径)

インレット・プラグにはIeGO Ti2000-8055という台湾メーカーの製品を使ってみました。
4N(純度99.99%)の純銅・無メッキということで素性は良いかな・・・と。

ちなみに自分以外のオーディオ兄貴どもはPanasonicのWF5018という医療用モノを好んで使っておるようです。

完成

ネジでケーブルを締めた後にテスターで導通チェックとショートが無いことを確認し、早速機器に接続し実際に音出ししてみましたが、頑張って作った事による愛着とプラシーボ効果で最高ってなもんです(笑)

ケーブルを交換した時にいつも感じてしまう、この、音量が大きくなったり、高音のヌケがよくなった印象(正直自信ない)はホント何なんでしょ?きっと「音が良くなるはずだ」という先入観があるため、普段よりも能動的な聴き方(=発見)をしちゃうんだろうね。


オーディオとは、実は、機器や音に傾倒した遊びではなく、“印象”という人間のあやふやな認識装置を逆手に使った、「満足感」を得ることを目的とした“遊び”なのであります。


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自作電源ケーブル TUNAMI V2

2015年11月30日月曜日

引き続きJanis

今週は土曜日に神保町のjanisと自宅を往復していました。

先週予約していたGoldmundのsometimesを引き取りに行き、これに併せてHeliosの作品を一通り青田刈りレンタルしちゃいました。(とはいえ今回は先週沢山もらった割引券やら無料券を使用するだけの10枚程度)
出費を抑えるために当日レンタルを敢行し、神保町と自宅間を1日で2往復したのですが、なんか貧乏根性丸出しでダメですよねぇ、コレ・・・。ノートPCでも買いたくなっちゃいます。
(sometimesはまだ聴き込んでいないので、暇な時にでもレビューをあげようと思います)

来週の土曜日は半額キャッシュバックが行われる5日ということもあり、janisに再度出向き、今度はGlenn Gouldに手を出そうと思います。

彼もKeith Jarrettと同じく演奏中に唸っちゃう癖を持った演奏家(というか変なオジサン)らしいです。
曲はYoutubeで聞いてみても繊細さはあまり無い(と言ってもフジコ・ヘミングのようなやっつけ感はない)んですが、何か心に秘めたものを表現しようとしている意図を感じて思わず聴き入っちゃいます。

あまり脚光を浴びない天才が沢山いるんだなぁ、と個人的にとても楽しんでおります。

・・・

翌日は図書館にて買った本を読み込む。


取り敢えず第1部を読み終えました。DESやAESといったオーソドックスな共通鍵暗号と、RSAの公開鍵暗号の少し踏み込んだ内容を解説してくれています。

共通鍵のファイステル構造、SPN構造の話も面白かったですが、公開鍵と秘密鍵のアルゴリズムの美しさに感動しました。こんなシンプルなことをしていたのかと。

思わず前のめりになってしまったのは、RSAの秘密鍵ってのは公開鍵に含まれる値を素因数分解して、2つの素数に辿り着くことさえできれば実は判っちゃう・・・、みたいなところ。(単純な話でありながらも、当然簡単にたどり着けるものではない)

実はRSAの公開鍵→秘密鍵解読って、「解読できない」ということが数学的に証明されていないらしいです。
現段階で考えうる解読法を直球でやった場合は計算に何億年もかかっちゃうよ、というだけの話のようですね。世の中のSSL/TLSがハイブリッド暗号(共通鍵暗号+公開鍵暗号)であることを考えると、ちょっとロマンを感じてしまいます。(もちろん悪事云々ではなく、古代、戦時中から延々と続くセキュア通信に対する人類の英知の結晶と、それを延々と追っかける裏の英知、という相反関係で、という意味ですよ?)

特に印象深かったのが、暗号アルゴリズムそのものの在り方として、盗聴者に公然と知らしめられている事を良しとしている点であり、であるにも関わらず、暗号解読者に「なかなか破られないもの」が強さの尺度として定義されている点。

要するに、秘密は漏れるものである、ということを前提においている、ということです。
(=秘密にすることで秘匿性を持つ、ということは、コレが漏れた時点で全てが台無しになる)

なんかこの考え方は、世の中に物申す多くの人達に欠けていて・・・、しなやかに世の中を渡っていくために本当に必要な、処世的な・・・とても大事な何かに思いを馳せずにはいられません。個人的にとても胸が熱くなります。

如何でしょうか。

2015年11月25日水曜日

神保町のレンタルCD屋さんJanis

4連休(3連休+年休)の内、2日目をA君を自宅に招いて小さな忘年会、3日目に実家に戻って忘年会ということで、12月に入る前だというのに既に2回の忘年会を乗り越え、少しグッタリしながらの連休最終日。

本日はフリーでしたので、日比谷図書文化館にこもって読書をした後、夕方に神保町まで散歩して、前から訪れてみようと密かに考えていたレンタルCD屋さんに行ってまいりました。

レンタルCD Janis

↑のWebページを見る限りだと、目当てのアーティストが掲載されていないし、そもそも雑居ビルの1フロア(9F)というスペースだから数も限られてるのかなぁ、というイメージでした。



ところが実際に訪れてみると、空間比でのディスク数密度が恐ろしく高いんですよね。
ざっと見た感じ、TSUTAYAなどの大手ではカバー出来ない(=回転率が悪くて取り扱わない)ジャンルを狙い撃ちしたような少しマイナーな(言い方を帰ると希少価値の高い)ジャンル、アーティストを中心に作品が取り揃えられているようです。

というのも、自分は以前からポストクラシカル(※)、アンビエントといったジャンルに興味があったのですが、TSUTAYAには一切置かれていなかったものが、ここには有りました。
なんというか、自分の中でのこのお店のブランディングが一瞬で確立された感じです。



ちなみに気になるレンタル料金はこんな感じです。

2泊3日で400円前後。希少価値の高いアルバムレンタルなんでこんなもんかな、と思ったら、会計後に支払った料金の半額が金券になって戻ってきました。

今回は取り敢えず4000円ちょっとレンタルしたので、2000円分がバックされてきました。ということで、結局1枚300円程度になり(新宿TSUTAYAの「150円/枚に郵送返却無料付き」には敵わないものの)十分活用して行けそうなリーズナブルさであることが判りました。

ちなみにレンタルしたのは以下のアーティスト。
Goldmundは数日前に発売された新しいアルバムもレンタルが開始されておりました。


本日は貸出中でしたが予約することが出来ました。「週末に再度訪れてくれればレンタル可能」とのこと。

良さそうなアーティスト発掘が捗りそうです・・・。

2015年10月18日日曜日

Sings Ballads and other love songs 情家みえ

少し前になりますが、情家みえさんのアルバムを買いましたので少しレポートを。

Sings Ballads and other love songs

この音源との出会いは中野ブロードウェイにあるフジヤエービックのPCオーディオ試聴機でした。
やはり出会うべくして出会った音というのは憑いて離れてくれませんね。

同じ視聴コーナーにいつまでも居座るわけにはいきませんので、一度店を出た後に後ろ髪を引っ張られるようにまた入店・・・を2,3度程繰り返して完全に不審者になっていたと思います。本人としては良い曲に巡りあえてちょっと楽しかったりするんですけどね。

で、LUXのいかにも高そうなDACから流れてくるハスキーボイスにすっかり魅せられてしまい、是非とも我がHA5000&W5000でもアルバムを聴いてみようではないか、となった訳です。

日本にもここまで表現出来る歌い手さんがいる!

調べてみますと、情家みえさんのアルバムはまだこの一枚だけのようでして、レンタルショップやレコードショップにもあまり置かれていないようです。だがしかし!

e-onkyoのハイレゾ音源として販売されていました。

今回は残念ながらDSD形式の音源は販売されていませんでしたが、WAVとFLACの192kHzでリリースされていましたので、自分は後者のFLACを選択。
以前であればプレーヤーとしてiTunesを使っていたため、FLAC形式のファイルが扱えずに困ったことになっていたかもしれませんが、現在はJRMCを使用しているため問題なく再生することが出来ます。便利ですねぇ。

  1. So In Love
  2. THE WAY YOU LOOK TONIGHT
  3. ON THE STREET WHERE YOU LIVE
  4. WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
  5. I WON'T DANCE
  6. HOW DO YOU KEEP THE MUSIC PLAYING
  7. FLY ME TO THE MOON

個人的には1曲目、6曲目が良い感じでして、聴いていると暗闇の中でポッと小さな光が灯るような印象を受けます。とにかくレコーディング状態が良いため、ピアノの筐体に響く音、鍵盤を押し込んだ時の音圧、歌い手の息遣い、唾液の絡む音・・・といった一見曲そのものには関係のない部分が実にリアルに描かれていることや、音数が少なくて団子になっていないことが良い方向に働いているのでしょう、音像、定位感がバッチリです。

4曲目のWHAT IS THIS THING CALLED LOVEは1曲目と同様、Cole Porterの曲とのことですが、確かBILL EVANSがPORTRAIT~で弾いていた曲でしたっけ。

非常にお薦めですので、是非聴いてみてください!

そういえば以前オンラインショップで購入した北欧のアーティスト・Hoff Ensembleのアルバムもオーディオショップでの視聴がきっかけでした。
これだから試聴コーナー巡りはやめられまへんな~。

2015年9月27日日曜日

2015東京インターナショナルオーディオショウ

昨年に引き続き有楽町の東京国際フォーラムにて開催されていたオーディオショウに出向いておりました。


大小様々なメーカーのブースが30前後展開されています。

しかし今回はあまりブースを転々とせず、なるべく聴きに徹しようと考えておりました。
更に入場したのが閉館2時間前だったので、結局赴いたのが以下の3ブース。

LUXMAN

システムの総額は500万オーバーらしい。(スピーカーを加えると1000万円程度だろうか?)

自分はリスニングポジションを最前列をキープし、腕を組み無駄に難しそうな顔をしつつ視聴しておりましたが、5分程度で爆睡。両隣のオッサンも同様だったようで、LUXMANトーンに包まれつつ部屋の一角が通勤電車の様相を呈していたようです。うーん。

ステレオの左右それぞれに100万オーバーのモノラルアンプをブリッジ接続するという超絶構成でした・・・が、正直(入室したてのニワカ状態で聴いていたことも大きいのでしょう)自分には値段相応の価値は見出だせず。

やはり“聴きたい時”“聴きたい曲”“聴きたい機器”・・・で楽しめるっていうのも重要ですよね。5W1Hってやつです。

ESOTERIC

筐体のしっかりしたスピーカーを使用し、ちゃんと鳴らしきるアンプを接続してると凄いもんですねぇ。

因みに(今回はタイミングが悪かったのかもしれませんが)背後のホーン型スピーカーで聴いてみたかったです。
あの吸い込まれそうな独特なアナログフォルムがそそりますよね。どうやらアヴァンギャルドというネーミングらしいですよ。

DENON

大好きなメーカーなのですが、AVアンプとかは・・・さすがに展示されていないのですね。
少し前に憧れていたPOA-A1HDとか聴けたら嬉しかったんですけど、これから販売してゆく機器且つピュアオーディオが中心ですので仕方ないですね。

それと自分的には、ヘッドフォンオーディオ側で愛用している寿司テクことオーディオテクニカが参加しておらず、こちらも残念でした。HA5000の後継機が先行展示されてないかなー・・・なーんて妄想はあっさり潰えてしまいました。

ふむ。それなら来月末(10/24、25)に中野サンプラザで開催されるヘッドフォン祭りで埋め合わせをするとしよう・・・。


2015年5月6日水曜日

AVC-A1HDのインストール

ということで新しいAVアンプことAVC-A1HDが郵送されてきました。


30キロ程度ある梱包物

家の中の移動は腰のあまりよろしくない自分が抱えるわけにもいかず、マットをフローリングの上に敷き、その上に配送屋スタッフに置いてもらいました。そのまま居間まで引きずってゆく算段。

一人ピラミッド建設奴隷ごっこですね。



開梱

前回はAVACでしたが、今回はAudioUnionさんにお世話になりました。
梱包状態は緩衝材が多く仕込まれておりまずまず良かったと思います。

ご神体の他には、付属品としてリモコン2つ、電池、電源ケーブル、音響テスト用マイク、無線LANクライアント用のロッドアンテナ、そして説明書冊子。

唯一必要となることが分かっていたリモコンのことは事前によく調べていなかったのですが、一部分が感圧式のタッチパネル方式でした。同方式だったVSA-AX10Aiのリモコンで使い勝手がイマイチだったので、ちょっとガッカリ。

電源ケーブルはこれまで使っていたTUNAMI GPX-Rを引き続き使用するため、付属品は使用せず。

箱から本体を取り出す時だけは、どうしても抱え上げる必要があったので腰が心配でしたが何とかクリア。ただ、翌日(筋肉痛に近い?)鈍い痛みが纏わりつくことに・・・。


旧機器(VSA-AX10Ai)の撤去

こちらは余裕で30キロオーバーという代物。
送られてきた梱包材にコレを入れる際、やむを得ず抱えましたが、これまた腰が危うかったです。
抱えた際に腰が砕け、ブツを床に落とし、足の指を潰す・・・という最悪のシナリオだけは避けなければ・・・と、必死でした。


インストール完了。

丸一日かかってケーブル配線との格闘を終えた後に、待ちに待った音出し。

第一印象で満足度のかなりの割合が決定してしまうので、結構緊張の瞬間・・・。

結論から言うと、購入して本当に良かったと思わせてくれるものでした。最高です。
殆どパラメータをいじっていないのにもかかわらず、音の包囲感、中音域の厚み(弾力性のある音と表現したほうが近い?)が旧機器とは比較にならない位素晴らしい!


暫し恍惚とした表情で聴き入る。ふむー。


これまで設定を追い込んで使用していたPioneerの機器で聴き込んでまいりましたが、一聴してその上を行っている印象が強かったので、どうやら自分の耳と脳はDENONの音に軍配を上げたようです。

・・・

5/5夕方に学生時代のバイト仲間ことA君来宅。
所持されていた某アイドルグループのライブDVDを、早速ご神体を使って視聴しました。
(何度も手前味噌で恐縮ですが、、、)なんかもうスゲーって感じでした。普段は音楽CDコンテンツばかりを楽しんでいますが、ライブDVDって結構良いものですね。

・・・

残作業は以下。
  • 設定の追い込み
  • 学習型リモコンのラーニング
  • 旧機器の中古屋への販売 or 譲渡
ゴールデンウィークはお終いですが、今週末は月曜日が年休をなんとか取れそうな雰囲気なので、またの機会にゆっくりと・・・。

2015年5月4日月曜日

AVC-A1HDを購入

AVアンプのリプレースを行いましたのでメモ。

これまではPioneerのVSA-AX10Aiという機種を使用しておりました。

直線的なデザインのイケメン

しかしながら、半年ほど前からリア・レフト、およびリア・ライトから音が出なくなってしまい、せっかくのマルチチャンネル再生がバイアンプを組み込んだ状態で鳴らせない状態に陥っていました。

更には今では当たり前となっているHDMIすら搭載されておらず、Blu-ray音声のデコードが不可という過去の遺物に成り果てており、AVアンプの片面の魅力であるVideo機能が十分に活用出来ません。

また、当時は画期的であったであろう感圧式の白黒タッチパネル式コントローラーも、内蔵の充電池が寿命を迎えており、有線状態(コントローラーをクレードルにくっつけた状態…)で何とか信号を送り出せるという状態。

※初代iPadが2010年ですから、その6年前のタッチパネルです。お察しください。

もう十分使い切っただろう、と。そう思ったわけです。

それでも当時2004年の同社のフラッグシップ機種ということもあり、音の面ではかなりの高次元レベルでまとめられていることから、後ろ髪を引っ張られる想いが一杯だったりします。
・・・

そして代替機を探し始めたのですが、ここ最近は30万円級のミドルエンドばかりがリリースされていて、VSA-AX10Ai相当の機器はコレといったものが無さそう。

ミドル級の機器をコンスタントに買い換えてゆくと言うのがAVアンプとの有るべき付き合い方なのかな、などと思いながら更に調べて行くと、どうやら2007年〜2008年に各メーカーから最後のハイエンド機のリリースラッシュがあったこと、および型落ちによる中古市場での価格が下落傾向(アンダー20万円)にあることが分りました。どうやらHDオーディオが普及し始めた時期の物らしく、メーカーも気合いの入った製品をリリースしてる様で、この辺りの製品群をリサーチすると良い結論に辿り着けそうです。

自分は機器の選定において音の方面に9割以上の重きを置いているため、本来はAVアンプではなく純粋にプリメインアンプ方面も良かったのかもしれません。ですが、デジタル機能の進化により世代の新陳代謝が高いAVアンプは中古市場での値下がりが早く、非常に高いコストと物量が投入されている実力機が手の届く価格に降りて来ている、という所に目を着けていた、という訳です。

自分は以下を検討しました。

Pioneer
SC-LX90(90万円級)

自宅のAVラックに入らない。値段相応の評判をあまり耳にしない。ここ最近のミドル機にも劣る面がチラホラ・・・という噂も。

YAMAHA
DSP-Z11(70万円級)

デザインは一番好み。しかしながら自分はあまり使わないであろうDSP部にお金がかかってそう。本領を発揮する11チャンネル分のスピーカーとスペースは用意することが難しいですし、天井へのスピーカー設置は無理・・・。ていうか多チャンネル過ぎて、1チャンネル当たりのコストが安そうなイメージ。但しYAMAHAブランドの強さなのか、製品としての完成度の高さ故か、AVアンプの銘記という評判がよく見られる。


DENON
→AVC-A1HD(60万円級)、AVP-A1HD&POA-A1HD(140万円超級・セパレートタイプ)

AVC-A1HDは7チャンネル構成(フリーアサイン分を加えると最大9チャンネル)。フロントLRにバイアンプを仕込んだ5.1チャンネル構成が実現出来て無駄がない。AVアンプなのに中域の厚みに印象良しというレビューが散見されるのも好印象。結局この機種を購入しました。

一方セパレートタイプのAVP-A1HD&POA-A1HD。
POA-A1HDはマルチチャンネル・パワーアンプでありながら、極限までピュアオーディオを追っかけたお化けのような機器。運良く中古でセットに巡り会えたとしても60万円前後という相場らしく手が出ない。
どうやらピュアオーディオでおなじみのモノラルアンプ(10チャンネル分)を、無理やり1筐体にねじ込んだようなイメージらしい。音はセパレートタイプということで、AVC-A1HDを凌駕するとのこと。一度じっくりと聴いてみたいです・・・。



Marantz
→AV8003&MM8003(60万円級・セパレートタイプ)

セパレートなのですがデザイン面でどことなく安っぽい雰囲気を感じてしまいました。バイアンプ化するのにバランスケーブルとアンバランスケーブルでプリとアンプを接続するというチグハグ感もいまいち。
アンプは8チャンネル用意されているようだけど、7チャンネルでの使用が普通の筈。残りの1チャンネルって一体何だろう?予備だろうか?

・・・

・・・

注文したAVC-A1HDは5/5には到着するとのことですので、頑張ってセットアップして今回のゴールデンウィークを締めくくりたいと思います。

2015年4月27日月曜日

JRiver Media Center

Windows上でのPCオーディオにおいて、音源、DAC、アンプ、スピーカー、ヘッドフォン、アクセサリ各種には一定のコストをかけていますが、振り返ってみるとプレーヤーとしてのソフトウェアには直接的な対価を払ったことがありません。

これはiTunesやWindowsMediaPlayerなどのOS付属の標準機能で然程問題が無いと感じられていた事と、更なる拡張性を求める場合であっても、foobar2000PlayPCMWinBugheadEmperorなどのプレーヤーがフリーで配布されているからです。

しかし相対的に管理性、カスタマイズ性、音質、デザイン、対応フォーマット等の観点からどれも一長一短。決定打がないんですよね。
どの要素も両立できないものではなかろうに・・・。と思ってはいましたが、だからと言ってお金を払ったところで大きなメリットを感じられるソフトウェアもなさそうでした。

・・・やはりプレーヤーなんてデジタルデータをDACに流し込んでるだけじゃん、とどこかで考えていたんですよね。

ところが先日の千住真理子、諏訪内晶子のヴァイオリンをJRiver Media Center(通称JRMC)というプレーヤーソフトを使用して聴いてみたところ、(ある程度の思い込みや印象が入っているのでしょうが)そのあまりの素晴らしさに180度考え方を改めざるを得ませんでした。

この情報量!

このソフトウェアはWindows向けだけではなく、MAC、Linuxなどの複数のプラットフォームにリリースされています。自分は当初Windows向けとして考えていましたが、MACでも使用してみたいと思い立ち、結局マスターライセンスを購入しました。

結論としてはかなりの満足感です。オススメ

再生面の充実度は特筆に値し、対応フォーマットは(ソフトウェアによっては排他関係になりがちな)ロスレス形式であるFLAC、ALAC、更にはイメージインデックスのCUE、極め付けとしてDSFファイルの再生も全て標準で対応。

アップサンプリング、ダウンサンプリング面においては、周波数毎の設定が可能です。
DAC1000(USB接続時)の様に特定周波数(88.2kHz,176.4kHzがダメ)を受け付けない機器には非常に有り難い。


音質向上を狙った機能に関しては、Windows向けとしてASIOやWASAPIといったカーネルミキサー回避の機能が搭載されており、同様にMAC向けにもintegerモードというCoreAudioのAudioUnit回避機能が標準で搭載されております。
更に、オンメモリ再生機能という、音質向上に向けて絶対に欠かせない機能が備わっており、一連の機能群からは、iTunesのQuickTimeを使った「取りあえずそれっぽく鳴れば良い」的な中途半端さは全く感じられません。

iTunesがアップデートする度に動作が重くなり、そして誰も望んでいないと思われる謎のインターフェースに変容してゆくという・・・、あの、バージョンアップによる使い勝手の向上という「建前」と、プロダクトライフサイクルを短くしたいだけの「本音」が逆転した残念な感じと、ようやくオサラバ出来る、という訳です。

動作の軽快さもかなりのもので、ライブラリのデータ量が数百GB~1TBのヘビー級用途でも動作がもたつくようなことは有りませんでした
(別途購入していたPowerDVD14はここが全くダメだった(nasne連携のDTCP-IP目当てではありましたがライブラリ用途で活用できないのは残念だった))


そしてソフトウェアをコントロールするタブレット向けアプリケーションを探してみたところ、JRemoteというこれまた素晴らしい逸品を発見。

ジャケット表示が超早、かつスクロールが気持ちい位にヌルヌル。
自分が求めていたのはまさにコレ。コレだよ!
AppleRemoteは一体何だったんだ???

右端からのスワイプで各曲情報。左下部のスイッチで音の再生先(PC or タブレット)を選択可能。
Appleの標準Remoteアプリだとこれが出来ず、別途標準Musicアプリからホームシェアリング機能を立ち上げる必要があったんですよね。

タグ情報も。

アーティスト情報も。

指定した曲を基に、似た傾向の曲から自動的にプレイリストを生成する「PlayDoctor」という機能も。

AppleのiTunesでは「Genius」という名前で似た機能が実装されていましたが、選曲数が25曲と少な目で、しかも所持しているローカルデータ情報(再生履歴等)をAppleに差し出す必要がありました。
こちらはその様なことは無いようで、しかも100曲以上を選んでくれる優れものです。

・・・

これは触れば触るほど、「ユーザが何を望んでいるのか、制作側がきちんと解って創られている」ということが伝わってくる素晴らしいアプリケーションですよ。

(あまり雑誌等に取り上げられないのが不思議です)

2015年4月5日日曜日

ヘッドフォンとヴァイオリンの音とその相性について

K701というヘッドフォンを保有しております。

確か購入した場所は中野のブロードウェイ3FのFUJIYAエービックだったんですが、あのオーストリアのメーカーAKGのハイエンド機種ということもあって、“手頃な価格で掘り出し物を見つけた”という上々な気分で帰宅したことを記憶しています。

当時(というか今もですが)基本的にJAZZ、フュージョンを中心としたピアノやギターの音と、10年~20年前の邦楽などがメインで、ゲームやアニメのサントラを少々・・・というスコープで聴いていました。

「ハイエンド機なら取りあえずジャンルに関係なく不満を感じることはなかろう」みたいな感じですよ。


そして帰宅後にUSBDACに接続するわけですね。
まぁヘッドフォンなんで当然ながら機器に接続すれば音は出るんですよ。
出るし無難に綺麗(中~高音域)だなと思うんですが、低音域が妙に抑えられていることもマイナスに働いて特別な感動が湧き上がらんのです。

この特別な感動がない(=プラス方向のインパクトがない)っていうのはかなり致命的
購入当初は支払った金額分だけ聴き込もうとするインセンティブが幾分存在するんですが、しばらくするとこれが底を突いちゃうんですよね。で、使用機会が格段に減るという流れに陥ります。

それがK701やUSBDAC(RASTEME製UDAC32R)だったという訳です。

・・・

今週は家に籠って翌々週の試験のために参考書と格闘していたのですが、このまま休日が終わってしまうのは週明けからの勤務を迎えるにあたって納得感、精神衛生の面からあまり良くないと思い、散歩がてら(残念ながら桜は散ってしまったので)代わりになるものを・・・と、レンタルCD屋でヴァイオリニストの諏訪内晶子千住真理子を数枚借りて自宅で久々に上記の機器で聴いてみることにしました。

ウジェーヌ・イザイ

「」

正直、大して期待していなかったんですけど、(大げさでもなんでもなく)言葉を失うくらいの衝撃でした。(ポエムは書きませんよ・・・)

“まさかK701がヴァイオリンをここまで・・・鳴らし切ることが出来るものなのかと。

この感覚、久々です!


Youtubeを貼ったところで1ミリも感動は伝わらない

ネット上の話題でクラシックに向いているという話は耳にしていましたが、ヘッドフォンというものがここまで極端に楽器単位で向き不向きが出るものだとは・・・。
というか、もうこれヴァイオリンと言い張って良いレベルでしょ。

2015年2月9日月曜日

SarahAlainn(サラ・オレイン)

ここ最近休日の空いた時間を使い、レンタルCDショップにて音源漁りをし続けております。
女性ボーカリスト方面で良さそうな作品がないか開拓していたのですが、自分的に「これは!」と思うアーティストを見つけました(と言うか有名人)ので一応メモ。


出身はオーストラリアのシドニー。父親がオーストラリアの外交官、母親が日本人の作曲家のハーフ。容姿端麗、ヴァイオリン、声楽に秀でており、学歴もシドニー大学、東京大学辺りを渡り歩いているという、所謂神様が2物も3物も与えちゃった的なセレブ


2012年辺りから本格的に活動しているとのことで、現時点でアルバムは2枚ほどリリースされています。どちらもかなりレベルの高い作品なので、是非聴いてみることをお勧めします。

フィギュアスケートやTVゲームのBGM、TVメディアなどのメディアにも大分エクスポーズされているようで、これからの更なる活躍に期待。



どうかPOPS方面に足を突っ込みませんように・・・。